2017年05月26日
病院管理栄養士が持っておきたい資格〜NST専門療法士〜
病院管理栄養士が持っておきたい資格の第三弾です。
今日は、栄養サポートチーム(NST)専門療法士についてお話します。
日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)の資格です。
この資格は、私が病院管理栄養士を目指してからどうしてもとりたかった資格です。
なぜなら、病院で勤務したい理由にはNSTに携わって、
低栄養患者の栄養サポートの業務に従事したかったから。
他職種と栄養に関するディスカッションを行うためには、この資格はどうしても欲しかった。
この資格は他の資格に比べて、実務経験(5年間)が必要です。
加えて日本静脈経腸栄養学会の本学会への参加や一週間の病院研修(研修を行える医師がいる認定病院)
を経て、筆記試験をパスすると資格取得となります。
症例提出は要りません。
この資格の特色としては、沢山のコメディカルスタッフが受験できるので範囲が広いことですが、
管理栄養士であれば、まず合格できると思います。
(糖尿病療養指導士も他職種が受験できますが、あの資格は糖尿病に限っていますので。)
栄養療法理解のための基礎知識、栄養療法の基礎、経腸栄養法と静脈栄養法、
病態下の静脈・経腸栄養法、在宅栄養法など。
追加で学ばなければならないことは、静脈栄養の手法やルート、カテーテル関連の
普段看護師さんがやっている手技あたり。
他は普段業務で行っている管理栄養士の業務の延長なので、きちんと勉強すれば大丈夫です。
病院では2010年にNST加算が診療報酬をして採用され、
NSTを行うことによって加算がとれるようになりました(患者さんからお金がもらえるようになりました)。
以降、病院ではNSTが盛り上がり、規模の大きい病院ではNSTが2チームあるようなところもあります。
NSTでは沢山の職種が集合し、それぞれの立場から最善の方法をディスカッションします。
(NSTについてもまたどこかで詳しくお話する機会があればいいかなと思っています。)
全く同じ病態の患者さんはいないので、栄養療法に正解はないと思っています。
一番尊重しなければならないのは、患者さん(意思疎通不可であればご家族)の意向でしょう。
そして、色んな疾患を併発していれば、何かを犠牲にして何かを優先にした栄養療法がおこなわれるので、
優先ポイントが何になるかによって栄養療法が180℃変わることだってあります。
前に栄養療法には正解はないとお話ししましたが、
とは言え、頓珍漢な栄養療法は患者さんを苦しめることになります。
専門的な医療に関することは医師が判断してくれますので、安心してください。
管理栄養士は、栄養の専門家として本当にそれが最善の方法なのか吟味することに専念すべきでしょう。
最善の方法なのかを吟味するためには、必ず知識が必要です。
そのためのベースとしてこの資格は有意であると私は考えています。
晴れて管理栄養士の資格を取得した後、病院での勤務を希望している方に対して、
三回続けて持っておきたい資格についてお話しました。
国家試験の内容とは少しそれましたが、
そんな資格もあるんだなーということで興味を持ってもらえれば幸いです。
実際に取得できるのは先になりますが、
JSPENからNST専門療法士のための参考書が何冊か出版されています。
〇テキスト
〇過去問
〇基本問題集
〇ガイドライン
今日は、栄養サポートチーム(NST)専門療法士についてお話します。
日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)の資格です。
この資格は、私が病院管理栄養士を目指してからどうしてもとりたかった資格です。
なぜなら、病院で勤務したい理由にはNSTに携わって、
低栄養患者の栄養サポートの業務に従事したかったから。
他職種と栄養に関するディスカッションを行うためには、この資格はどうしても欲しかった。
この資格は他の資格に比べて、実務経験(5年間)が必要です。
加えて日本静脈経腸栄養学会の本学会への参加や一週間の病院研修(研修を行える医師がいる認定病院)
を経て、筆記試験をパスすると資格取得となります。
症例提出は要りません。
この資格の特色としては、沢山のコメディカルスタッフが受験できるので範囲が広いことですが、
管理栄養士であれば、まず合格できると思います。
(糖尿病療養指導士も他職種が受験できますが、あの資格は糖尿病に限っていますので。)
栄養療法理解のための基礎知識、栄養療法の基礎、経腸栄養法と静脈栄養法、
病態下の静脈・経腸栄養法、在宅栄養法など。
追加で学ばなければならないことは、静脈栄養の手法やルート、カテーテル関連の
普段看護師さんがやっている手技あたり。
他は普段業務で行っている管理栄養士の業務の延長なので、きちんと勉強すれば大丈夫です。
病院では2010年にNST加算が診療報酬をして採用され、
NSTを行うことによって加算がとれるようになりました(患者さんからお金がもらえるようになりました)。
以降、病院ではNSTが盛り上がり、規模の大きい病院ではNSTが2チームあるようなところもあります。
NSTでは沢山の職種が集合し、それぞれの立場から最善の方法をディスカッションします。
(NSTについてもまたどこかで詳しくお話する機会があればいいかなと思っています。)
全く同じ病態の患者さんはいないので、栄養療法に正解はないと思っています。
一番尊重しなければならないのは、患者さん(意思疎通不可であればご家族)の意向でしょう。
そして、色んな疾患を併発していれば、何かを犠牲にして何かを優先にした栄養療法がおこなわれるので、
優先ポイントが何になるかによって栄養療法が180℃変わることだってあります。
前に栄養療法には正解はないとお話ししましたが、
とは言え、頓珍漢な栄養療法は患者さんを苦しめることになります。
専門的な医療に関することは医師が判断してくれますので、安心してください。
管理栄養士は、栄養の専門家として本当にそれが最善の方法なのか吟味することに専念すべきでしょう。
最善の方法なのかを吟味するためには、必ず知識が必要です。
そのためのベースとしてこの資格は有意であると私は考えています。
晴れて管理栄養士の資格を取得した後、病院での勤務を希望している方に対して、
三回続けて持っておきたい資格についてお話しました。
国家試験の内容とは少しそれましたが、
そんな資格もあるんだなーということで興味を持ってもらえれば幸いです。
実際に取得できるのは先になりますが、
JSPENからNST専門療法士のための参考書が何冊か出版されています。
〇テキスト
一般社団法人日本静脈経腸栄養学会 静脈経腸栄養テキストブック [ 一般社団法人日本静脈経腸栄養学会 ] 価格:5,400円 |
〇過去問
一般社団法人日本静脈経腸栄養学会NST専門療法士認定試験過去問題集(1) [ 日本静脈経腸栄養学会 ] 価格:3,564円 |
〇基本問題集
日本静脈経腸栄養学会認定試験基本問題集 [ 日本静脈経腸栄養学会 ] 価格:2,808円 |
〇ガイドライン
静脈経腸栄養ガイドライン第3版 静脈・経腸栄養を適正に実施するためのガイドライン [ 日本静脈経腸栄養学会 ] 価格:4,320円 |
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