2017年08月08日
B脂質の構造と機能【ポイント】
脂質とは、生体内において、糖質を同時にエネルギー源や体の構成成分
及び生理活性物質として利用されています。
脂質とは一般的に、クロロホルムやエーテル、ベンゼンなどの有機溶媒には良く溶けますが、
水には溶けにくい化合物の総称をいいます。
脂質は単純脂質、複合脂質及び誘導脂質に分類されます。
【脂質の分類】
〇単純脂質
脂肪酸とアルコールのエステル
例)中性脂肪、ロウ、ステロールエステル
〇複合脂質
脂肪酸とアルコールの他に、リン酸、糖、硫酸、アミンなどの親水性の極性基をもつ化合物。
1つの分子内に疎水性と親水性の療法の性質を併せもつ両親媒性。
例)リン脂質、糖脂質
〇誘導脂質
単純脂質や複合脂質の加水分解によって生成する化合物のうちの脂溶性のもの。
例)脂肪酸、ステロイド、脂溶性ビタミン
【脂肪酸】
脂肪酸は脂肪の構成成分として量的に最も多く、脂質の形態や性質に大きな影響を与えます。
多くはエステル結合型で存在し、遊離方は少ないのが特徴です。
血清中の遊離指導酸はアルブミンと結合して溶存します。
脂肪酸には、飽和脂肪酸(二重結合をもたない)と不飽和脂肪酸(二重結合をもつ)があります。
多価不飽和脂肪酸の内、リノール酸・α-リノレン酸は、生体で必須でありながら体内で合成できないため、
食物から摂取しなければなりません(必須脂肪酸)。
【リン脂質】
リン脂質は糖脂質やコレステロールとともに生体膜の構成成分であり、
脳神経系にも多く存在しています。
両親媒性であるリン脂質は、水溶液中で安定な脂質二重層を形成します。
リン脂質に含まれるアラキドン酸やEPAなどの多価不飽和脂肪酸からは、
エイコサノイドと呼ばれる生理活性物質が作られます。
リン脂質は、グリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質に分けられます。
【糖脂質】
糖脂質も生体膜の構成成分であり、特に神経組織に多く存在します。
糖たんぱく質を並んで、血液型や細胞の識別に役立っています。
糖脂質は、グリセロ糖脂質とスフィンゴ糖脂質に分けられます。
【ステロイド】
4個の環構造からなるステロイド骨格をもつ脂質をステロイドといいます。
ステロイドは、側鎖や二重結合の違いによって、コレステロール、胆汁酸、ステロイドホルモン、
プロビタミンDに分けられます。
次回、問題を出題します。
及び生理活性物質として利用されています。
脂質とは一般的に、クロロホルムやエーテル、ベンゼンなどの有機溶媒には良く溶けますが、
水には溶けにくい化合物の総称をいいます。
脂質は単純脂質、複合脂質及び誘導脂質に分類されます。
【脂質の分類】
〇単純脂質
脂肪酸とアルコールのエステル
例)中性脂肪、ロウ、ステロールエステル
〇複合脂質
脂肪酸とアルコールの他に、リン酸、糖、硫酸、アミンなどの親水性の極性基をもつ化合物。
1つの分子内に疎水性と親水性の療法の性質を併せもつ両親媒性。
例)リン脂質、糖脂質
〇誘導脂質
単純脂質や複合脂質の加水分解によって生成する化合物のうちの脂溶性のもの。
例)脂肪酸、ステロイド、脂溶性ビタミン
【脂肪酸】
脂肪酸は脂肪の構成成分として量的に最も多く、脂質の形態や性質に大きな影響を与えます。
多くはエステル結合型で存在し、遊離方は少ないのが特徴です。
血清中の遊離指導酸はアルブミンと結合して溶存します。
脂肪酸には、飽和脂肪酸(二重結合をもたない)と不飽和脂肪酸(二重結合をもつ)があります。
多価不飽和脂肪酸の内、リノール酸・α-リノレン酸は、生体で必須でありながら体内で合成できないため、
食物から摂取しなければなりません(必須脂肪酸)。
【リン脂質】
リン脂質は糖脂質やコレステロールとともに生体膜の構成成分であり、
脳神経系にも多く存在しています。
両親媒性であるリン脂質は、水溶液中で安定な脂質二重層を形成します。
リン脂質に含まれるアラキドン酸やEPAなどの多価不飽和脂肪酸からは、
エイコサノイドと呼ばれる生理活性物質が作られます。
リン脂質は、グリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質に分けられます。
【糖脂質】
糖脂質も生体膜の構成成分であり、特に神経組織に多く存在します。
糖たんぱく質を並んで、血液型や細胞の識別に役立っています。
糖脂質は、グリセロ糖脂質とスフィンゴ糖脂質に分けられます。
【ステロイド】
4個の環構造からなるステロイド骨格をもつ脂質をステロイドといいます。
ステロイドは、側鎖や二重結合の違いによって、コレステロール、胆汁酸、ステロイドホルモン、
プロビタミンDに分けられます。
次回、問題を出題します。
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