2018年06月27日
管理栄養士取得後は?
今日は国家試験の内容からは少し離れて、
「管理栄養士の国家試験に晴れてパスした後、どうしようか?」
という内容でお話ししようかと思います。
皆さんはどう考えていますか?
管理栄養士は活動の幅が広いので、色々な夢を持っている方がいるでしょう。
食品会社で製品開発をしたい、
スポーツ栄養士としてアスリートの支援をしたい、
介護施設の栄養士として高齢者の栄養管理をしたい、
保育園の栄養士として乳幼児の食事を作りたい、
病院栄養士として患者さんの栄養指導や栄養管理を行いたい、
給食委託業者で献立作成や調理に従事したい…
これは管理栄養士の一部の働き方ですが、これだけあります。
管理栄養士は本当にたくさんの働き方があります。
だからこそ良く考えてほしいと思います。
管理栄養士であっても違う業界になれば、
経験値は低く見なされ、また一から学ばなくてはいけないことがたくさんあるんです。
少し私の話をしてみます。
私が管理栄養士を目指したのは、高校の時でした。
管理栄養士を目指したのは母の勧めで、
勧めた理由は何の取柄もない私に手に職をつけさせたかったからのようです。
特になりたいものもなかったし、将来を安易に考えていた私は、
良く分からないまま短大の食物栄養学科へ進みました。
短大に入ってからも栄養学をなかなか好きになれなかった私。
とりあえず食物栄養学科に進学させてもらった手前、
管理栄養士までは取得しようと決めていました。
何ていうか親への建前のような気持ちが大きかった…。
短大の場合3年間の栄養士としての実務経験がないと国家試験が受験できないので、
とりあえず実務経験が認められる食品会社に就職しました。
そして3年後に管理栄養士の資格を取得後、病院に就職しました。
好きではない栄養士の業界に戻って来たのは、
国家試験の勉強で少し栄養士が好きになって、やっぱりもう一度試してみたくなったからかな。
病院に就職した理由は、臨床栄養学が好きだったから、
管理栄養士として働く上で一番人の役に立てそうな気がしたから、
栄養指導では管理栄養士しか加算がもらえない、そんな栄養指導を一番しているのは病院、
こんな理由だったと思います。
就職後もしばらくは栄養士の仕事が好きにはなれなかったけれど、
いくつかの病院を経験していく内にこの仕事が大好きになりました。
とりあえずとりあえずの人生で、
当時もう少し将来を見据えて計画的に事を勧められなかったのかという反省点はありますが、
好きなことを仕事にできたことを母にとても感謝しています。
私は病院一本で働いてきたので、
他の業界の管理栄養士の常識が私には常識じゃないこともたくさんあると思います。
ただ病院で働いていると、他の業界でも比較的通用することは多いとは感じます。
病院から他の業界への転職をする場合の適応についてお話してみます。
〇老人福祉施設
老人福祉施設に退院した患者さんの施設の管理栄養士から、
食形態や経腸栄養剤の相談があることも多々あります。
有難いことに病院の管理栄養士が立てた処方ならば問題ないと思ってくれているようでした。
ただ、患者さんの状態は日々変わるものですから、
絶対に誤嚥しない食形態や完璧な経腸栄養剤の処方はない訳ですし、
それは老人福祉施設の管理栄養士がしっかりプランとモニタリングを繰り返して
栄養管理していかなくてはなりません。
病院は高齢者がほとんどで、病院管理栄養士にとって栄養管理は仕事の柱になりますので、
病院で働いていれば老人福祉施設の管理栄養士の仕事は網羅出来ていると考えていいと思います。
〇給食委託業者
病院管理栄養士は献立の展開を理解していることが条件です。
常食からどう展開して、軟菜、減塩食・低たんぱく質食、低脂質食を作るのか。
給食委託業者の仕事は、調理・食材発注・献立作成(病院側が管理している病院もあります)
がメインですから、病院管理栄養士からの転職は問題ありません。
逆に、給食委託業者から病院管理栄養士に転職する方が多いですね。
〇保育園
病院では小児科がない限り、乳幼児の食事を作ることはありませんから、
病院栄養士であれば疎い部門だと言えます。
保育園では、食物アレルギーの対応や調理がメインになりますから、
勉強すれば問題なく業務はこなせると思います。
〇スポーツ栄養士、食品会社の製品開発
これは、病院管理栄養士とは畑違いの仕事になりますので、
病院での経験は生かせず、転職も難しいと思います。
私と同じように色々な病態の栄養指導をやりたい、栄養管理をやりたい、
という方は病院管理栄養士を目指されるといいと思います。
ただ、医師をはじめ、他の医療職と対等に患者さんの病態について
相談を出来る関係にならないといけませんので、勉強は必要です。
病院で働くようになって非常に感じたことですが、
管理栄養士は医療に関する基本的内容を全くと言って良い程勉強してきていない。
管理栄養士の就職は幅広いが故、病院栄養士に特化した内容にはなっていないので、
就職してからが非常に苦労します。
そんな時、私の勉強の助けになってくれたのが資格取得です。
次回以降は、病院管理栄養士であれば持っていて損はない資格についてお話しようと思います。
「管理栄養士の国家試験に晴れてパスした後、どうしようか?」
という内容でお話ししようかと思います。
皆さんはどう考えていますか?
管理栄養士は活動の幅が広いので、色々な夢を持っている方がいるでしょう。
食品会社で製品開発をしたい、
スポーツ栄養士としてアスリートの支援をしたい、
介護施設の栄養士として高齢者の栄養管理をしたい、
保育園の栄養士として乳幼児の食事を作りたい、
病院栄養士として患者さんの栄養指導や栄養管理を行いたい、
給食委託業者で献立作成や調理に従事したい…
これは管理栄養士の一部の働き方ですが、これだけあります。
管理栄養士は本当にたくさんの働き方があります。
だからこそ良く考えてほしいと思います。
管理栄養士であっても違う業界になれば、
経験値は低く見なされ、また一から学ばなくてはいけないことがたくさんあるんです。
少し私の話をしてみます。
私が管理栄養士を目指したのは、高校の時でした。
管理栄養士を目指したのは母の勧めで、
勧めた理由は何の取柄もない私に手に職をつけさせたかったからのようです。
特になりたいものもなかったし、将来を安易に考えていた私は、
良く分からないまま短大の食物栄養学科へ進みました。
短大に入ってからも栄養学をなかなか好きになれなかった私。
とりあえず食物栄養学科に進学させてもらった手前、
管理栄養士までは取得しようと決めていました。
何ていうか親への建前のような気持ちが大きかった…。
短大の場合3年間の栄養士としての実務経験がないと国家試験が受験できないので、
とりあえず実務経験が認められる食品会社に就職しました。
そして3年後に管理栄養士の資格を取得後、病院に就職しました。
好きではない栄養士の業界に戻って来たのは、
国家試験の勉強で少し栄養士が好きになって、やっぱりもう一度試してみたくなったからかな。
病院に就職した理由は、臨床栄養学が好きだったから、
管理栄養士として働く上で一番人の役に立てそうな気がしたから、
栄養指導では管理栄養士しか加算がもらえない、そんな栄養指導を一番しているのは病院、
こんな理由だったと思います。
就職後もしばらくは栄養士の仕事が好きにはなれなかったけれど、
いくつかの病院を経験していく内にこの仕事が大好きになりました。
とりあえずとりあえずの人生で、
当時もう少し将来を見据えて計画的に事を勧められなかったのかという反省点はありますが、
好きなことを仕事にできたことを母にとても感謝しています。
私は病院一本で働いてきたので、
他の業界の管理栄養士の常識が私には常識じゃないこともたくさんあると思います。
ただ病院で働いていると、他の業界でも比較的通用することは多いとは感じます。
病院から他の業界への転職をする場合の適応についてお話してみます。
〇老人福祉施設
老人福祉施設に退院した患者さんの施設の管理栄養士から、
食形態や経腸栄養剤の相談があることも多々あります。
有難いことに病院の管理栄養士が立てた処方ならば問題ないと思ってくれているようでした。
ただ、患者さんの状態は日々変わるものですから、
絶対に誤嚥しない食形態や完璧な経腸栄養剤の処方はない訳ですし、
それは老人福祉施設の管理栄養士がしっかりプランとモニタリングを繰り返して
栄養管理していかなくてはなりません。
病院は高齢者がほとんどで、病院管理栄養士にとって栄養管理は仕事の柱になりますので、
病院で働いていれば老人福祉施設の管理栄養士の仕事は網羅出来ていると考えていいと思います。
〇給食委託業者
病院管理栄養士は献立の展開を理解していることが条件です。
常食からどう展開して、軟菜、減塩食・低たんぱく質食、低脂質食を作るのか。
給食委託業者の仕事は、調理・食材発注・献立作成(病院側が管理している病院もあります)
がメインですから、病院管理栄養士からの転職は問題ありません。
逆に、給食委託業者から病院管理栄養士に転職する方が多いですね。
〇保育園
病院では小児科がない限り、乳幼児の食事を作ることはありませんから、
病院栄養士であれば疎い部門だと言えます。
保育園では、食物アレルギーの対応や調理がメインになりますから、
勉強すれば問題なく業務はこなせると思います。
〇スポーツ栄養士、食品会社の製品開発
これは、病院管理栄養士とは畑違いの仕事になりますので、
病院での経験は生かせず、転職も難しいと思います。
私と同じように色々な病態の栄養指導をやりたい、栄養管理をやりたい、
という方は病院管理栄養士を目指されるといいと思います。
ただ、医師をはじめ、他の医療職と対等に患者さんの病態について
相談を出来る関係にならないといけませんので、勉強は必要です。
病院で働くようになって非常に感じたことですが、
管理栄養士は医療に関する基本的内容を全くと言って良い程勉強してきていない。
管理栄養士の就職は幅広いが故、病院栄養士に特化した内容にはなっていないので、
就職してからが非常に苦労します。
そんな時、私の勉強の助けになってくれたのが資格取得です。
次回以降は、病院管理栄養士であれば持っていて損はない資格についてお話しようと思います。
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