2017年10月02日
S内分泌系【解説】
それでは、「内分泌系」の問題の解説です。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。オキシトシンは、下垂体の後葉から分泌される。
(2)誤り。副甲状腺ホルモンは、血中のカルシウム濃度を上昇させる。
血中カルシウム濃度を低下させるのは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌されるカルシトニンである。
(3)正しい。アルドステロンはナトリウムの再吸収を促進し、カリウムの排泄を促進する。
(4)誤り。アドレナリンは副腎髄質ホルモンである。
(5)誤り。エストロゲンは破骨細胞の活性を抑えて、骨吸収を抑制する。
【解説】…正答(2)・(5)
(1)誤り。トリヨードチロニン(T3)は甲状腺ホルモンであるから、
甲状腺機能が低下した病態ではこの分泌が低下し、血清FT3値は低下する。
(2)正しい。甲状腺ホルモンは、下垂体後葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)により
分泌が促進される。
このため、甲状腺ホルモンの分泌が低下するとTSHの分泌が促進するので、血清TSH値が上昇する。
(3)誤り。甲状腺ホルモンには血清総コレステロール値を低下させる作用がある。
このため、甲状腺ホルモンの分泌が低下するとその作用が弱まり、
血清総コレステロール値は上昇する。
(4)誤り。基礎代謝が低下するため、エネルギー必要量が減少する。
(5)正しい。脈拍数が減少して徐脈となる。
Q1.ホルモンに関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)オキシトシンは、下垂体の前葉から分泌される。
(2)副甲状腺ホルモン(PTH)は、血中のカルシウム濃度を低下させる。
(3)アルドステロンは、尿へのカリウム排泄を増加する。
(4)アドレナリンは、副腎皮質ホルモンの1つである。
(5)エストロゲンは、骨吸収を促進する。
(2)副甲状腺ホルモン(PTH)は、血中のカルシウム濃度を低下させる。
(3)アルドステロンは、尿へのカリウム排泄を増加する。
(4)アドレナリンは、副腎皮質ホルモンの1つである。
(5)エストロゲンは、骨吸収を促進する。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。オキシトシンは、下垂体の後葉から分泌される。
(2)誤り。副甲状腺ホルモンは、血中のカルシウム濃度を上昇させる。
血中カルシウム濃度を低下させるのは甲状腺の傍濾胞細胞から分泌されるカルシトニンである。
(3)正しい。アルドステロンはナトリウムの再吸収を促進し、カリウムの排泄を促進する。
(4)誤り。アドレナリンは副腎髄質ホルモンである。
(5)誤り。エストロゲンは破骨細胞の活性を抑えて、骨吸収を抑制する。
Q2.原発性甲状腺機能低下症に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)血清遊離トリヨードチロニン(FT3)値が上昇する。
(2)血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が上昇する。
(3)血清総コレステロール値が低下する。
(4)エネルギー必要量が増加する。
(5)脈拍数が減少する。
(2)血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が上昇する。
(3)血清総コレステロール値が低下する。
(4)エネルギー必要量が増加する。
(5)脈拍数が減少する。
【解説】…正答(2)・(5)
(1)誤り。トリヨードチロニン(T3)は甲状腺ホルモンであるから、
甲状腺機能が低下した病態ではこの分泌が低下し、血清FT3値は低下する。
(2)正しい。甲状腺ホルモンは、下垂体後葉から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)により
分泌が促進される。
このため、甲状腺ホルモンの分泌が低下するとTSHの分泌が促進するので、血清TSH値が上昇する。
(3)誤り。甲状腺ホルモンには血清総コレステロール値を低下させる作用がある。
このため、甲状腺ホルモンの分泌が低下するとその作用が弱まり、
血清総コレステロール値は上昇する。
(4)誤り。基礎代謝が低下するため、エネルギー必要量が減少する。
(5)正しい。脈拍数が減少して徐脈となる。
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