2017年09月28日
R腎・尿路系【解説】
それでは、「腎・尿路系」から四問出題します。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。レニンは腎臓の傍糸球体装置から分泌される。
(2)誤り。活性型ビタミンDの産生を促進するのは、副甲状腺ホルモンである。
副甲状腺ホルモンはパラソルモンと呼ばれ、血中カルシウム濃度を上昇させる働きがある。
(3)誤り。eGFRの計算には、活性クレアチニン値と年齢を用いる。
(4)誤り。慢性腎不全では、エリスロポエチンの産生が減少する。
エリスロポエチンは赤血球産生を促進する働きがある。
したがって、慢性腎不全では貧血が起こる。
(5)正しい。バソプレシン分泌が低下すると、集合管での水の再吸収が低下し、低張尿となる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。小児の急性糸球体腎炎は、多くがA群β溶血性連鎖球菌感染に続発する。
(2)誤り。高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準には含まれていない。
ネフローゼ症候群の診断基準は、@たんぱく尿、A低アルブミン血症、B浮腫、C脂質異常症であり、
@とAの両所見を認めることが診断の必須条件である。
(3)正しい。透析アミロイドーシスは、アミロイド構成たんぱくが全身諸臓器に沈着して起こる。
(4)誤り。尿路結石は、シュウ酸カルシウム結石が最も多い。
(5)誤り。大量出血では、腎前性急性腎不全ときたす。
腎後性急性腎不全は、尿路の閉塞や外部からの圧迫により起こる。
【解説】…正答(5)
(1)・(2)誤り。カリウムとリン酸は本来尿中に排泄されるが、腎不全で欠尿になると、
血中に増加する。
このため、高カリウム血症、高リン血症がみられる。
(3)誤り。通常BUN/Cr比は10である。
BUNは食事でのたんぱく質摂取量の増加に伴い上昇する。
これらの比が10〜15に保たれるようにすることが、たんぱく質摂取の目安となる。
(4)誤り。低たんぱく質食とする。
CKDのステージ分類に応じた摂取量とする。
(5)正しい。エネルギー不足になると体たんぱく質が崩壊し、BUNが増加するため、
十分なエネルギー摂取量が必要である。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。
(2)誤り。腹膜透析、血液透析ともに、たんぱく質を0.9〜1.2g/s標準体重/日とする。
(3)誤り。血液透析では、カリウムを2,000r/日以下に制限する。
(4)誤り。血液透析では、食塩を6g/日未満とする。
(5)誤り。血液透析、腹膜透析ともに、リンを「たんぱく質(g)×15」r/日以下とする。
Q1.腎臓の機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)腎臓の近位尿細管より、レニンが分泌される。
(2)甲状腺ホルモンにより、活性型ビタミンDの産生が促進される。
(3)推算糸球体濾過量(eGFR)の計算には、血清尿素窒素値を用いる。
(4)慢性腎不全では、エリスロポエチンの産生が亢進する。
(5)バソプレシン分泌が低下すると、低張尿となる。
(2)甲状腺ホルモンにより、活性型ビタミンDの産生が促進される。
(3)推算糸球体濾過量(eGFR)の計算には、血清尿素窒素値を用いる。
(4)慢性腎不全では、エリスロポエチンの産生が亢進する。
(5)バソプレシン分泌が低下すると、低張尿となる。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。レニンは腎臓の傍糸球体装置から分泌される。
(2)誤り。活性型ビタミンDの産生を促進するのは、副甲状腺ホルモンである。
副甲状腺ホルモンはパラソルモンと呼ばれ、血中カルシウム濃度を上昇させる働きがある。
(3)誤り。eGFRの計算には、活性クレアチニン値と年齢を用いる。
(4)誤り。慢性腎不全では、エリスロポエチンの産生が減少する。
エリスロポエチンは赤血球産生を促進する働きがある。
したがって、慢性腎不全では貧血が起こる。
(5)正しい。バソプレシン分泌が低下すると、集合管での水の再吸収が低下し、低張尿となる。
Q2.腎・尿路疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)小児の急性糸球体腎炎は、半数以上が黄色ブドウ球菌感染に続発する。
(2)高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準の1つである。
(3)血液透析の合併症に、アミロイドーシスがある。
(4)尿路結石は、尿酸結石が最も多い。
(5)大量出血により、腎後性急性腎不全をきたす。
(2)高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準の1つである。
(3)血液透析の合併症に、アミロイドーシスがある。
(4)尿路結石は、尿酸結石が最も多い。
(5)大量出血により、腎後性急性腎不全をきたす。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。小児の急性糸球体腎炎は、多くがA群β溶血性連鎖球菌感染に続発する。
(2)誤り。高血圧は、ネフローゼ症候群の診断基準には含まれていない。
ネフローゼ症候群の診断基準は、@たんぱく尿、A低アルブミン血症、B浮腫、C脂質異常症であり、
@とAの両所見を認めることが診断の必須条件である。
(3)正しい。透析アミロイドーシスは、アミロイド構成たんぱくが全身諸臓器に沈着して起こる。
(4)誤り。尿路結石は、シュウ酸カルシウム結石が最も多い。
(5)誤り。大量出血では、腎前性急性腎不全ときたす。
腎後性急性腎不全は、尿路の閉塞や外部からの圧迫により起こる。
Q3.慢性腎不全に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)低カリウム血症がみられる。
(2)低リン血症がみられる。
(3)血中尿素窒素・クレアチニン比は20以上を治療目標とする。
(4)たんぱく質摂取量は1.2g/s標準体重/日とする。
(5)エネルギー必要量を充足させる。
(2)低リン血症がみられる。
(3)血中尿素窒素・クレアチニン比は20以上を治療目標とする。
(4)たんぱく質摂取量は1.2g/s標準体重/日とする。
(5)エネルギー必要量を充足させる。
【解説】…正答(5)
(1)・(2)誤り。カリウムとリン酸は本来尿中に排泄されるが、腎不全で欠尿になると、
血中に増加する。
このため、高カリウム血症、高リン血症がみられる。
(3)誤り。通常BUN/Cr比は10である。
BUNは食事でのたんぱく質摂取量の増加に伴い上昇する。
これらの比が10〜15に保たれるようにすることが、たんぱく質摂取の目安となる。
(4)誤り。低たんぱく質食とする。
CKDのステージ分類に応じた摂取量とする。
(5)正しい。エネルギー不足になると体たんぱく質が崩壊し、BUNが増加するため、
十分なエネルギー摂取量が必要である。
Q4.透析を受けている患者の食事療法に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)腹膜透析では、摂取するエネルギー量は透析液から吸収されるエネルギー量を差し引いて求める。
(2)腹膜透析では、たんぱく質を0.5g/s標準体重/日とする。
(3)血液透析では、カリウムを制限しない。
(4)血液透析では、食塩を0.3g/sドライウエイト/日とする。
(5)血液透析では、リンを1,200r/日以上とする。
(2)腹膜透析では、たんぱく質を0.5g/s標準体重/日とする。
(3)血液透析では、カリウムを制限しない。
(4)血液透析では、食塩を0.3g/sドライウエイト/日とする。
(5)血液透析では、リンを1,200r/日以上とする。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。
(2)誤り。腹膜透析、血液透析ともに、たんぱく質を0.9〜1.2g/s標準体重/日とする。
(3)誤り。血液透析では、カリウムを2,000r/日以下に制限する。
(4)誤り。血液透析では、食塩を6g/日未満とする。
(5)誤り。血液透析、腹膜透析ともに、リンを「たんぱく質(g)×15」r/日以下とする。
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