2017年09月29日
S内分泌系【ポイント】
本日は、「内分泌系」についてお話します。
【ホルモンの作用】
ホルモンとは、内分泌腺で産生され、血液・体液中に直接放出される化学物質です。
ホルモンにはさまざまな種類があり、ストレスや体液量・血圧・血糖値などの変化を刺激因子として、
必要なホルモンの分泌が行われます。
ホルモン分泌の調整方法にはさまざまなものがありますが、
中でも最も主要なものは、フィードバックによる調整です(フィードバック機構)。
【主な内分泌系とホルモン】
【下垂体疾患】
〇先端巨大症
一般に成長期以降に、下垂体前葉の成長ホルモン産生下垂体腫瘍により、
成長ホルモンが過剰に分泌されて起こります。
〇クッシング病(ACTH産生腫瘍)
下垂体前葉の副腎皮質刺激ホルモンの産生下垂体腫瘍により、
ACTHが過剰に分泌されて起こります。
〇尿崩症
下垂体後葉からのバソプレシンの分泌低下により起こります。
〇抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
異所性ADH産生腫瘍や脳腫瘍、東部外傷などにより、下垂体後葉からのバソプレシンが
過剰に分泌されて起こります。
【甲状腺疾患】
〇バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
甲状腺の自己面積疾患で、甲状腺ホルモンの過剰分泌により起こります。
〇慢性甲状腺炎(橋本病)
甲状腺の自己免疫疾患で、びまん性の甲状腺肥大がみられます。
〇粘液水腫(後天性甲状腺機能低下症)
後天的な甲状腺機能低下により起こります。
〇甲状腺機能亢進症と低下症の症状
【副甲状腺疾患】
〇原発性副甲状腺機能亢進症
副甲状腺の過形成、腺腫、がんにより副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されておこります。
血中カルシウム濃度が上昇し、高カルシウム血症をきたします。
〇特発性副甲状腺機能低下症
副甲状腺ホルモンの分泌不全もしくは作用不全により起こります。
血中カルシウム濃度が低下し、低カルシウム血症、高リン血症をきたします。
【副腎疾患】
〇原発性アルドステロン症
副腎皮質腺腫や過形成などにより、副腎皮質からミネラルコルチコイドが過剰に分泌されておこります。
高血圧、高ナトリウム血症、低カリウム血症、低レニン血症、代謝性アルカローシスが起こります。
〇クッシング症候群
副腎皮質ホルモンのうち、グルココルチコイドが慢性的に過剰に分泌されて起こります。
〇アジソン病
自己免疫副腎炎、がん、結核などにより慢性的に両側の副腎皮質の機能が低下したもので、
副腎皮質からのミネラルコルチコイド及びグルココルチコイドの分泌が低下します。
〇褐色細胞腫
副腎髄質または傍大動脈交感神経節の腫瘍から、カテコールアミンの産生が増加して起こります。
次回、問題を出題します。
【ホルモンの作用】
ホルモンとは、内分泌腺で産生され、血液・体液中に直接放出される化学物質です。
ホルモンにはさまざまな種類があり、ストレスや体液量・血圧・血糖値などの変化を刺激因子として、
必要なホルモンの分泌が行われます。
ホルモン分泌の調整方法にはさまざまなものがありますが、
中でも最も主要なものは、フィードバックによる調整です(フィードバック機構)。
【主な内分泌系とホルモン】
【下垂体疾患】
〇先端巨大症
一般に成長期以降に、下垂体前葉の成長ホルモン産生下垂体腫瘍により、
成長ホルモンが過剰に分泌されて起こります。
〇クッシング病(ACTH産生腫瘍)
下垂体前葉の副腎皮質刺激ホルモンの産生下垂体腫瘍により、
ACTHが過剰に分泌されて起こります。
〇尿崩症
下垂体後葉からのバソプレシンの分泌低下により起こります。
〇抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
異所性ADH産生腫瘍や脳腫瘍、東部外傷などにより、下垂体後葉からのバソプレシンが
過剰に分泌されて起こります。
【甲状腺疾患】
〇バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
甲状腺の自己面積疾患で、甲状腺ホルモンの過剰分泌により起こります。
〇慢性甲状腺炎(橋本病)
甲状腺の自己免疫疾患で、びまん性の甲状腺肥大がみられます。
〇粘液水腫(後天性甲状腺機能低下症)
後天的な甲状腺機能低下により起こります。
〇甲状腺機能亢進症と低下症の症状
【副甲状腺疾患】
〇原発性副甲状腺機能亢進症
副甲状腺の過形成、腺腫、がんにより副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されておこります。
血中カルシウム濃度が上昇し、高カルシウム血症をきたします。
〇特発性副甲状腺機能低下症
副甲状腺ホルモンの分泌不全もしくは作用不全により起こります。
血中カルシウム濃度が低下し、低カルシウム血症、高リン血症をきたします。
【副腎疾患】
〇原発性アルドステロン症
副腎皮質腺腫や過形成などにより、副腎皮質からミネラルコルチコイドが過剰に分泌されておこります。
高血圧、高ナトリウム血症、低カリウム血症、低レニン血症、代謝性アルカローシスが起こります。
〇クッシング症候群
副腎皮質ホルモンのうち、グルココルチコイドが慢性的に過剰に分泌されて起こります。
〇アジソン病
自己免疫副腎炎、がん、結核などにより慢性的に両側の副腎皮質の機能が低下したもので、
副腎皮質からのミネラルコルチコイド及びグルココルチコイドの分泌が低下します。
〇褐色細胞腫
副腎髄質または傍大動脈交感神経節の腫瘍から、カテコールアミンの産生が増加して起こります。
次回、問題を出題します。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6679571
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック