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2017年05月08日

糖尿病交換表の使い方

本日は糖尿病交換表について。
学校では一度習っていると思いますが、使い方はきちんとマスターされていますか?
国家試験では交換表について詳細な出題はされないと思いますが、
基本的な内容は出題されますので、使い方を復習しておきたいものです。
また現場では大活躍。就職先に病院を希望している方は必ず使うものです。
私も栄養指導の際は必ず携帯しています。
それではいきますよ!

糖尿病交換表は80kcal=1単位とおいて、エネルギー計算していくもの。
なぜ80kcalと中途半端な数字なのかというと、例えばバナナ1本が約80kcal、
卵1個が約80kcal、食パン6枚切り一枚が約160kcal、りんご1個が約160lcalなどなど、
私たちが良く口にするものは80kcalの倍数であることが多いため。
一般的にエネルギー計算は何をどれだけ食べたから何kcalだと考えますが、
この糖尿病交換表では80kcalの量を覚え、それの何倍食べたかに80kcalをかけてエネルギーを算出します。
食品は似た仲間で表1〜6+調味料に分かれていて、表1は穀類、芋、豆など、表2は果物、
表3は魚、大豆、卵、肉、チーズ、表4は牛乳などの乳製品、表5は油脂類、
表6は野菜、海藻類、きのこ、こんにゃくなどと分類しています。
実際にやってみた方が分かり易いと思うので、例を挙げてやってみますね。
もう知っているよという方は読み流してくださいね。

「例:指示エネルギーが1600kcalの方」
1単位を80kcalとおくので、指示エネルギーが1600kcalの場合は、1600÷80kcalで20単位となります。
炭水化物は全体のエネルギーの50〜60%が適切と言われているので、
ここではとりあえず炭水化物エネルギーを55%としてみます。
すると表1〜6+調味料の分類は以下のとおりとなります(交換表のP31)。
表1:1日に9単位(毎食3単位)
表2:1日に1単位(三食のどこかで1単位、0.5単位ずつに分けて2回摂った方が食後の血糖値は上昇しにくい)
表3:1日に5単位(例:朝1、昼2、夕2)
表4:1日に1.5単位(三食のどこかで1.5単位、牛乳180ml飲めば1.5単位をクリアできる)
表5:1日に1.5単位(油の計量は難しい、なるべく少な目にすること)
表6:1日に1.2単位(毎食0.4単位、野菜の1単位は300gのため1日360g以上、1食の目安は120g)
調味料:1日に0.8単位(使いすぎは塩分過剰にもなるので控えましょう)
この単位数を合計すると20単位=1600kcalになります。

糖尿病交換表は楽天で972円で購入出来ます。
もし、まだ持っていない、なくしたという方は持っておくことをおススメします。
使い方が分からないという方はどしどしコメント下さいね!
次回以降は実際に食品を挙げて具体的な食事量を説明、
糖尿病交換表の使い方の注意点などを説明しますね。

糖尿病食事療法のための食品交換表第7版 [ 日本糖尿病学会 ]

価格:972円
(2017/6/2 12:27時点)
感想(80件)


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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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