建設工事の現場管理を行うことができる国家資格である施工管理技士の受験資格が今年4月から緩和された。
施工管理技士には1級と2級があり、1級は大規模工事、2級は小規模から中規模工事で必要になる。
工事の専門分野によって、建築、土木、電気工事、管工事などの区分に分かれている。
例えば橋や道路、ダムなどの工事は土木施工管理技士、ビルや住宅工事は建築施工管理技士が必要になる。
従前から1級施工管理技士、2級施工管理技士はを大学の専門課程の卒業者は3年の実務経験で一発で受験可能であった。
今年、4月から1級施工管理技士補は19歳になれば誰でも受験可能、2級技士補は高校生で17歳から受験できる
ようになった。
1級施工管理技士補も2級施工管理技士補も試験に合格してから所定の実務経験を積むことで
1級施工管理技士や2級施工管理技士を受験できるように変更になった。
つまりは建設工事でも人手不足であり、特に若手の育成や他業種からの転職のために受験資格を緩和して
試験に合格したら、実務経験を積むことで有資格者になれるようにしたということだろう。
以前の試験制度では例えば、建築施工管理技士だと工業高校の建築学科卒業以上で実務経験を3年積まないと
2級土木施工管理技士を受験できなかったし、1級施工管理技士は工業高校の当該学科卒で7年以上の実務経験が必要であった。
1級施工管理技士を受験するには高校の専門学科の卒業者でも卒業後に7年以上の実務経験が必要であった。
従来はこのように高校や大学の専門学科卒業でないと受験が厳しかったし、最初に実務経験を積まないと試験を受けられない状況だった。
しかし、今年4月から普通高校卒業でも文系大学卒業でも19歳以上であれば、だれでも資格を受験できるようになった。
私が働く土木の業界では最近、異常気象での水害が多発し、人手不足であるのだ。
建設の仕事は現場の地形や条件がそれぞれであるからオーダーメイド色が強く、人の判断が必要であるから
AI技術にとって代わられることは少ない。
現実を知らない評論家は自動運転技術などで自動化できるなどと言っているが、
AIは人のように高度な判断はできないし、学習能力は低い。
AIの得意なことは、同じようなパターンの場合、最適な動作や処理をすることと
似たようなパターンの動作や判断を間違わずにスピーディーに行うことである。
AIは人のように、同じような仕事で勘違いや思い違い、ミスを犯すことが少なく、処理スピードが速く
生産性向上のツールとして利用することはよいだろう。
よって、現段階では工場などでの室内作業や高速道路などの閉鎖空間でやっと利用が進み始めたところだ。
自動運転技術は高速道路のような横断歩道もなく、人も横断していない、閉鎖空間でのみ可能であり
高速道路を降りて一般道に入ったら、そこはオープン空間であるから、AIではまだまだ対処不能である。
将来的にAIや情報化装置での自動処理の確認など最終的な総合判断は人が行うべきで、倫理の問題もある。
今最先端の現場でAIを使ってやっていることの多くがドローンや3次元測量機械で撮影した画像を
画像処理AIを利用敷して判断処理し、施工精度の管理、品質管理などが多く、
完全にAIに置き換わることは将来的にも少ないといわれている。
現段階では建設現場でのAIの応用はまだまだ進んでいない。
その理由は建設現場はAIでは認識できないオープン空間であるからだ。
つまり、公共事業や建築工事をやっている者は仕事がなくならないということだ。
それと、給与は他の仕事よりも若干、高い傾向である。
最近は日本全国で水害が多発し、水害が起きた時に対処するのは公共インフラの公共工事であり
個人の建物が壊れた場合は建築工事や給排水工事、電気工事が必要であり社会に必要な仕事である。
国家資格である施工管理技士の受験申し込みは毎年3月からはじまる。
興味のある人は来年の受験に向けて調べてみるとよい。
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