顔のキズは深いものから軽いものまで。
眉間のキズと鼻の下のキズが深そうだ。おでこと左目の下は軽く擦った程度。旅行から帰り道、とりあえず薬局で絆創膏コーナーに立ち寄った。
色んな種類があるなと。価格も色々だ。とりあえずはおでこのキズが隠れる大きな絆創膏を買って帰った。普通サイズの絆創膏は家にたくさんあるのだ。
家に帰った土曜日、自分の知識で思うことは“乾かして早くかさぶたを作る”ということ。
帰ってからガーゼを取っていた。SNSでコトの次第を投稿すると、翌日に看護師の人からコメントを頂いた。乾かすのではなくキレイに洗ってキズパワーパッドを貼ると。
キズパワーパッドは商品名として知っていた。先日、絆創膏売り場でも見た。
絆創膏なんてサイズと価格、そして防水かどうかという視点でしか選ばなかった。キズパワーパッドについても、目立たない防水の絆創膏なんだろうなと思っていた。
この時点では湿潤療法というコトバ自体も知らないし、ただ絆創膏にキズを修復するチカラがあるのだと思っていた。
再び日曜日に薬局へ。改めて売り場を見るとキズパワーパッドと同じ機能の製品は各社から出ている。
入っている枚数とキズに合うサイズで選ぶ。薬局のPBが出ているほどメジャーな治療法だったのか。
乾かしたり傷口を消毒すると、バイ菌だけでなく健康な皮膚や傷を治そうとする細胞にもダメージを与えてしまうらしい。
湿潤療法は傷が治るのに必要な細胞を増やしたり、活発に働くようにしたりする役割のある自身から出てくる体液を保つことで早くキズを治す。
ボーッとCMを見て商品名だけ知っていても役に立たない。世の中のキズ治療の常識は変わったのだ。
日曜日の朝からこの「ハイドロコロイド素材」の絆創膏に変えた。軽いキズで乾燥していた目の周りやおでこのキズにも改めて貼る。
鼻の下のキズはやっかいだ。絆創膏が密着しづらい。本来なら2.3日貼ったままでいいらしいのだが、すぐに剥がれそうになる。しかも膿んで体液が多く出てくる。
他のところもお風呂で濡れると端が剥がれそうになる。顔なのだ、見えるところなので1日2回は交換している。
1日で交換するために剥がすと、真っ赤でキズの深さすら判らなかった箇所が治りかけている。
鼻の穴や唇にかぶさらないように少しパッドを切っている。
昨日はジムで交換するため受付でハサミを借りた。その時に受付の女性にこのキズ治療法を話すが知らなかった。
いったい何%の人が知っているのだろう。もちろん医者にかかるようなケガならこういった治療をするのだろうが、ちょっとした切り傷ややけどは家庭内で絆創膏治療だ。
自分が知らなかったから色んな人に聞くが、案外知らないようだ。
こういった情報って商品が介在すればCMなどで企業がアナウンスしようとするが、今回の場合も商品名は知っていても仕組みを知らなかった。こういう人は多いのではないか。
こんなメジャーな簡単なケガの治療情報ですらこうなのだ。
頚髄損傷や脳などの治療法やリハビリなども病院にかかっていたら知ることができるが、ほとんどの患者が在宅リハビリなのだ。新しい医療情報はどうやれば一般的な情報として知る機会を得られるのだろうか。