仏というのは何なのか。
仏陀というのは、覚者、覚った人ということです。
発見した人と言うことです。
何かを生み出した人と言うことではなくて、発見した人と言うことです。
発見と発明は違います。
発明するというのは、無かったものを作り出す、
発見するというのは、有ったものを見つけたと言うことです。
仏陀というのは、あったものを発見した人です。
真理というのはいろいろある。E=mc^2というのは科学的真理です。
私たちが幸せになるための真理を発見された方が仏陀です。
これを説くに真如と言います。
幸福になるための真理、真如を発見して現れ来る人を、仏と言います。
そういうのを真如来現と言います。
ちょうどお医者さんのようなものです。
昔、天然痘で多くの人が死んでいったときに、ジェンナーという人が、
それを何とかしたいということで、決意をたてて、種痘という方法を発見して、
世界の多くの人を救った。
しかし、ジェンナーが発見する前から、その種痘という真理は有ったのです。
しかし、それを発見して、体現する医者がいなかったので、
多くの人が天然痘で亡くなりました。
仏陀も同じように、私たちが幸せになれる真理もお釈迦様が現れられる前から、
あったのです。
それを発見して体現した人がお釈迦様です。
それで、仏を真如来現、如来、と言います。如来も仏も全く同じ意味です。
宗教と言っても、仏教と、神が出てくる宗教とは全く違います。
普通、西洋で、英語でreligionというと、キリスト教を指します。
reというのは再び、ということ。ligionというのは結びつける、
ということです。
エデンの園で神が出かけるときにアダムとイブは留守番を命じられた。
禁断の木の実だけは食べてはいけないと言われたのだが、
アダムとイブが禁断の木の実を食べた。
そして、愛の神が激怒して、男性には労働の苦しみを与え、
女性には出産の苦しみを与えた、と。
なぜ私たちが苦しんでいるのか。
アダムとイブが作った原罪で私たちが苦しんでいる。
religionと言った場合はキリスト教です。
普通は仏教はreligionとは言わずに、東洋哲学に分類される。
ソフィーの世界を書いたヨースタインゴルデルは、
仏教を始めとする東洋哲学を勉強して下さい、と言っている。
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