『ロンリー・コンプレックス』の「はじめに」に
このように書かれてあります。
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もし今「不幸ですか?」と尋ねられたら、すぐに「いいえ」と
首を振ることができます。
でも「満ち足りてますか?」と尋ねられたら、
きっと返事に詰まってしまうでしょう。
【不幸じゃないけど、満ち足りてはいない】
確かに、食べることに困るわけではないし、住むに困ることも
ない、そこそこのお給料をもらい、そこそこの欲求も満たされ
て、それなりの毎日を過ごしています。
それでもやっぱり【何かが足りない】のです。
それが何なのか、自分でもよくわかりません。
だからつい、他人と較べて自分を位置付けてしまう。
あの人には充実した恋がある、心を許し合う友達がいる、暖かい家族がある、
やりがいのある仕事がある、なのに私ときたら・・
そして、ひとりとり残されてゆくような気持ちになってしまうのです。
時には、今を実感できなくて、他人の人生を生きているような
気にさえなってしまいます。
そんな心の奥底を探ってゆくと、これにぶつかりました。
【孤独】です。
文字にすると、ちょっと重くて、イメージ的には部屋の片隅で
膝を抱えている図を頭に浮かべてしまうかもしれません。
でも、今、私が感じているのは、それとは少し違っています。
【同じ孤独でも、みんなで集まってワイワイ騒いでいる中で、
ふっと異次元に足を滑らせてしまったような孤独です】
そんな経験はありませんか。
【楽しいのに、みんながそばにいるのに、どうしようもなく孤独
に陥ってしまうことが】
私にはあります。
そして、それは毎日の生活そのものにも言えることではないか
と思うのです。
それなりの快適な暮らしをしている中での孤独。
いいえ、【それなりの快適な暮らしだからこそ感じる孤独】
それは放っておいたら消えてくれるというわけではなさそうです。
逆に、これからもっと付き合う時間は長くなってゆくでしょう。
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「う〜ん分かるなー」という人が多い文章じゃないですかねー。
【孤独な群衆】という言葉もありますが、孤独は友達に囲まれ、
衣食住がそろっていても感じる、いえ、余計に感じるもの
ではないでしょうか。
「東京砂漠」とか言われますものね。
【孤独】を恐れている人ばかり。
それは「放っておいて消えるもの」ではありません。
孤独な心を抱えたままでは幸福になれません。
人生の意義、目的が分からない人生も孤独な一生になります。
タグ:孤独
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