「色は匂えど散りぬるを
我が世誰ぞ常ならん」
とあります。
桜の花は、咲き誇っていても、やがて必ず散っていってしまう。
それと同じように、この身もまた無常ということです。
だれが永遠に生きていられるだろうかと、
すべての人は必ず死ぬということを歌われています。
今まで死ななかった人はありません。
この厳粛な事実を歌ったいろは歌を、
寺子屋では、カナを教える時に使っていたのです。
ではどうすればいいのかというのが
後半に歌われています。
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔いもせず
有為とは相対の幸福のことです。
今日あって明日どうなるか分からない幸せばかりの中で
それを今日越えることができる。
これが絶対の幸福です。
それは浅い夢をみているような思い込みや
酒を飲んで現実逃避しているような
あいまいなものではない。
ハッキリと絶対の幸福になれます。
タグ:いろは歌
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