ある時、殿様が白隠に使者出して、
いついつ話を聞きたいと言いました。
普通なら、最優先です。
ところが白隠は、約束あっていけませんと断りました。
断られましたと使者が報告すると、
殿様は、むっとしたが、
では何月何日にと日程の調整が行われました。
白隠がそれならいいですよと、当日出向くと、
殿様は、すだれで向こうに座っています。
その時、白隠は、私が説くのは、仏教の正味ばかりである。
すだれでこすものは何もない、
と殿様に大喝して、すだれをあげさせています。
仏教を聞く時には、身分に関係なく、頭を下げて聞かなければとても聞けないのです。
なぜかというと、仏教はブッダが仏の智慧によって
私たち人間の迷いを教え、
真理へ導こうとして説かれたものだからです。
それなのに、自惚れて、自分のほうが上だと思っていたら、
とても聞けるものではありません。
この白隠のエピソードも、
仏教を聞く心構えを教えられたものです。
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