これを仏教で顛倒の妄念といいます。
顛倒というのは、逆立ちしているということです。
私たちは、飛行機に乗るのを危険だと思います。
空を飛んでいて、落ちるかもしれないからです。
飛行機に乗るくらいなら車で行こうと思います。
ところが、危険なのは
車 高速バス 電車 飛行機
という順番です。
最も危険なのが車で、安全なのが飛行機です。
飛行場に行くまでが一番危険です。
私たちの脳は、物事をありのままに見られないのです。
脳の研究でさえも、
人間は、もう死なないと思っている
ことが分かっています。
私たちは逆立ちしているのです。
何かの趣味や生きがいでも、
死なないという大前提で楽しいといっています。
もしあと一ヶ月の命となったら、
そんな趣味や生きがいは楽しめません。
自分が死ぬと分かったら、人生に楽しいことはありません。
楽しいと錯覚しているだけと分かります。
しかし、実際は死にますので、楽しいと思うのは迷いなのです。
その、すべての人が直面する人生最大の問題が死の問題です。
その死の問題を解決して、変わらない幸せになる道を教えられたのが仏教なのです。
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