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陽葵は、ひなたと読みます。仏教が好きな仏教ガールです。一緒に仏教を学びましょう。
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2017年11月16日

畜生界のすがた(生きる意味は何?)

源信僧都の横川法語という言葉があります。

まず三悪道を離れて人間に生まるること、大なるよろこびなり。
身は卑しくとも畜生に劣らんや、家は貧しくとも餓鬼にはまさるべし。
心におもうことかなわずとも地獄の苦にくらぶべからず。

 

 

私達が見ることができるのは畜生界
いいイメージがあるかそうでないかは人によって違うが、
この畜生界というのは、猫でも何か物音がすると耳を立てて、
あたりを警戒する。

弱肉強食で戦々恐々としている。

 

人間でも動物的な人がいる。
食うとか寝るとかそのことしか考えていない。

 

「食て寝て起きて糞たれて子は親となる子は親となる」

 

養豚場にいくと、一定の柵の中に閉じ込められている。
一定の時間がくると、食べ物が流れてくる。
匂いにひかれて目をさましてむしゃぶりつく。
胃袋が一杯になると、水が流れてくる。
そうするとことんと寝ちゃう。

しばらくすると便をする。
そうやって夜がきて朝がきて、時間がくるとご飯が与えられる。

どうして飼育係が三食昼寝つきでやるのか。
太らせて食べるため。
豚にはそんな智慧なんてない。
今自分の目の前にあるご飯がおいしければなんの文句もない。

よく考えてみると私達の人生というのもあまり変わらない。
朝がくると食べる。
学校にいって寝てる人もある。
勉強をして一定のマナーや知識はあって、

この世どう生きるかということについては豚よりちょっとましなだけで、

年とって死んでいく。

これでは生きる意味がない。

 

目先の欲が満たされたりすると満足で、

自分がその後どうなるのかについては無関心でいる。
「人生は食うて糞して寝ておきてさてあとは死ぬるばかりよ」

豚にも天敵があって、ビクビクビクビクしている。

そういう中で人間に生まれて生きている。

posted by 陽葵 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教
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