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2017年05月21日

命あらん限り油断あるまじく候

後生の一大事、命あらん限り油断あるまじく候

 

 

これは誰のお言葉か?

 

赤尾の道宗。

富山に五箇山というところがある。

赤尾に道宗という人があった。

 

寒いときでも、御法座があるとどこでも参詣した。
大変に熱心に教えを求めて、鮮やかな信心をいただいて、

後の人にメッセージを残した。21か条。

有名なこと。

 

赤尾の道宗というとどういうことで有名か。
蓮如上人のおっしゃることであれば、仰せのままに、

はいかしこまりたると素直に従う。

 

善知識の仰なりとも「成るまじき」なんど思うは
大なる浅間しき事なり。

然れば「道宗、近江の湖を一人して埋めよ」と仰せ候とも

「畏まりたる」と申すべく候。(御一代記聞書)

 

ごちゃごちゃいうところ、

善知識に聞かせていただくときに、

凡夫の浅知恵では間に合わない。

 

だから、はいかしこまりたる。

琵琶湖の湖を一人して埋めよということでも従う。

 

その赤尾の道宗が

「命のある限りは、決して油断をするな」

と言っている。

 

油断をしていない人には言う必要がない。

後生の一大事を聞いたことのない人に言われているのではない。

何度言われても、油断して忘れてしまう人に言われている。

タグ:蓮如
posted by 陽葵 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教
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