『ダイキンオーキッドレディース』
待ちに待った2011年LPGAトーナメントが始まった。
アナログ放送しか見れない自分は二日目、三日目の録画放送だけみた。
二日目の放送では、僕の心にそよ風がふいた。
三日目の最終日・・・・前日とはうって変わって放送が始まった途端に気持ちが沈み込んだ。
「何だよぉお、この順位はぁぁ・・・」
順位の変動は当たり前の如くあるわけだけど
その時目の当たりにしたものは前日の流れからは全く想像つかないありさまだった。
初日、二日目と単独首位だった藤田幸希プロの名前が完全にテレビ画面から消えていた。
共に単独二位だった穴井詩プロまでも・・・・・・。
結局、勝利したのは外国人プレイヤーであった。
たしかに日本の、トーナメントに参加する外国人プレイヤーのレベルは高い。
それでも日本人トッププレイヤー達の技術は決して劣っているいるようには見えない。
なのに何故これほどまでも外国人プレイヤーに優勝カップをもっていかれてしまうのか?
ぼくが思うに”勝つ”ことの考え方が大きく違うのだと考えている。
インタビュアーはシーズンが始まる直前に必ずプレイヤー達に向かって
「今年の目標は?」
と聞く。
前年度賞金ランキング3位以内のプレイヤーは大体
「5勝はしたいですね。」
と答える。
ここに僕は甘さを感じてしまう。
ファンは常にひいきにしているプレイヤーの勝利を願っている。
年間の試合数は30トーナメント前後だとおもうのだけど、
プロなら全部勝ちにいくつもりでいくのが当然ではないだろうか?
外国人選手たちには常に勝つというハングリーさが感じられる。
トッププロ達はコースアウトするたびにインタビューをうけることになるのだが5位で終えても
「いいゴルフができました」
と答えることにファンは絶対に満足していない。
藤田幸希プロに関しては
たとえ優勝を逃しても最後まで緊張感を切らせてしまってはいけなかった。
何故ならば、プロフェッショナリストなのだから。
プロならファンが喜ばせるプレイを心がけるのではなく、
圧倒することを考えイメージしていなければならないと僕は思っている。
とにかくこのままでは宮里藍の出現から火がついた
女子プロゴルフもいよいよ火が消え始めるような気がしてならない。
非常に残念だ。
これを読んでくれているいる観覧者の皆様方も
なんらかのプロフェッショナルでいるかたが
ほとんどであると思う。
どうかこんなしみったれた時代なだけに
あきらめたくなることばかり起きる毎日であろうが
あきらめず、上司、お客、受注先等等・・・・・・
そのひとたちがこうあってほしいと思って託してきている仕事を、
あえて思惑よりワンランク高い仕事を心がけてみてほしい。
ツーランクだと行き過ぎてしまう。
ワンランク高ければ
おのずとクライアントを圧倒すること
まちがいなしであろうとぼくは確信している。
そこにプライドを大いにもってほしい。
欲はあっても意欲がないのが今の日本人気質である。
”活気”さえあればどんな境地にも乗り越えられるようにおもえる。
自分の周りと人間関係をうまくやろうと思っているくらいなら
自分から”活気”を浸透させていこうと思ったほうが
全てがしっくりくるとおもう。
LPGAの日本人プレイヤーは
主力プレイヤー達の年齢が近いだけに「お友達関係」が強くなってしまっている。
今年が多分これから数十年の
LPGAの在り方がどうなるかの分かれ目になると思う。
とにかくがんばってほしい。