ネコと贅沢　ボンビーライフ

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鳥越さん、なぜ惨敗？
　3つの理由　無党派・統一候補…全部裏目に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160801-00000001-withnews-soci

鳥越氏からは「ジャーナリスト」というものの臭いが
全く感じられない。
「私は反権力だ」ということを口にしているのは
何度か拝見したことはある。
だが、何に対してどう反権力なのかが
全く伝わってこないのだ。

同世代に同じようなスタンスのスタージャーナリストである
筑紫哲也氏がいたことが
鳥越氏の陰を薄くした原因の一つかもしれない。

筑紫哲也氏の主張は明確だったし、
それにともなって印象も硬派だった。
どうしても筑紫氏と比較してしまうと
鳥越氏は軟派なイメージになってしまう。

しかも選挙戦中に出てきたスキャンダルも
女性絡みのいかにも軟派なものであり、
本人がいくら否定しても
事実はどうあれその印象は拭えない。

候補者選びの段階で民進党の中央と都でゴタゴタしたのも
選挙で大敗した一因であろう。

民進党は何かあるたびにゴタゴタする。
全く反省の色がない。
そんなことで巨大になった自公政権の対抗勢力に
なれると思っているのだろうか。

参議院選挙で大負けしなかったのは
共産党などと連携したおかげだし、
今回の都知事選で小池氏が大勝したのは
反自民の受け皿として投票した人が多かったからだろう。
つまり、現状では民進党は期待されていないのだ。

民進党の中央部が「鳥越氏で選挙に勝てる」
と思っていたのだから呆れてしまう。
都が担ぎだした元官僚の古賀茂明氏のほうが
よほど勝つ見込みがあったのではないだろうか。

確かに一般的な知名度から言えば
古賀氏よりは鳥越氏のほうが高いのかもしれないが、
低い投票率の中で選挙に行く政治に関心のある人にしてみれば
数々の報道番組に登場している古賀氏は
知名度的に鳥越氏に負けていない。
官僚主導にモノ申す存在である古賀氏のほうが
主張が明確で頼もしく感じるはずだ。

猪瀬氏、舛添氏と２代続いて著名人でつまずいた。
もう著名人だから、という理由で選ぶ人がいるとも思えない。

私はドウランを塗りたくった古舘氏を見るのが嫌で
報道ステーションは見ていなかったのだが、
古賀氏が同番組を降板した経緯を見ると
反自民を示すには十分な存在だったのではないだろうか。

そういった分析もできず、
知名度頼みでしか候補者を立てられない。
しかも投票直前で党首が次の代表選に出ないと発表するという
事実上の敗北宣言までするというお粗末さ。
民進党はどこまで落ちれば気が済むのだろうか。

それにしても小池氏は、
さすが「政界の渡り鳥」という異名通り
見事な立ち居振る舞いであった。
その類まれなる決断力を
都政で役立ててほしいものだ。

ひょっとすると小池氏の野望はこれで終わらないのかもしれない。

渡り鳥故に政党にいては日本初の女性首相の道は困難だ。
そこで小池氏は別の道を考えたのかもしれない。
党とケンカしてでも都知事選に出たのも
その戦略に基づいたものなら納得できる。

渡り鳥のゴールは
日本初の女性首相、
かもしれない。