ネコと贅沢　ボンビーライフ

一昨日だったかな
テレビでハニ丸やってたの。

ハニ丸とグーグルの人の問答が秀逸だった。

ハニ丸っていうのがNHKで２５年前にやっていたらしいんだけど、
そのハニ丸が２５年ぶりにやって来た、
だからこの２５年間のことは何も知らないっていう設定なの。

２５年前には携帯電話がなくて
ゴツくてデカくて重たいショルダーフォンはあったのかな。
だから２５年振りの都会で
街行く人達がみんな
四角いケースを見ているのに驚くわけ。

その四角いケースがスマホで、
電話から検索から写メから
いろんな機能が付いていて便利だって
ハニ丸は感心するんだな。

そこで最先端の企業として
グーグルを訪問するんだけど、
グーグルの人がこれからはウエアラブル端末とか
自動運転装置とか開発していくっていう話をすると

ハニ丸は
「なんでそんなに頑張るの？」っていう質問をする。
するとグーグルの人は
「いや、もっともっと便利な世の中に」って返すんだけど
ハニ丸は「だってもうこんなに便利じゃない」って。
そうしたらグーグルの人は返す言葉を失っちゃった。

これはすごく真理をついた問答だ。

２５年前に比べれば一見便利になったような気がする。
様々な商品が売りだされたし、
ワクワクするようなサービスが生み出された。

でもそれって本当に必要な物だったのだろうか？

個人情報流出・ラインイジメ・炎上・盗撮・・・・・、
便利になった分、煩わしいことも増えた。
しかもスマホがないと生きていけないなんて人もいる。

それって人を幸せにしているのだろうか？

資本主義ってそういうことだ。
次々に新しい商品を作って
これがあると便利ですよって売っていかないと生き残れない。
なくてもいいものを、
さもなければ困るかのようなイメージを植え付けて。

「足るを知る者は富む」
という言葉がある。
老子の言葉だそうだが
その言葉が頭に浮かんだ。

私もこうやってネットを使ってブログを書いているのだから
新商品の恩恵にあずかっている者の一人だ。
新商品や新技術に心を踊らせることも多い。

ただ、時に立ち止まって考えてみることも
必要なんじゃないかとは思う。

ちなみに私は携帯電話を持っていない。
だが、私は死んではいない。

「足るを知る」に関しては
他にも言いたいことがあるので
また別の機会に書くこととする。