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2016年04月25日

新規開業時の落とし穴A

第二の落とし穴は
品数が多ければ客は喜ぶという迷信にとらわれること。

客が店に、とくに個人店に行く理由を考えて欲しい。
例えば商店街や大型商業施設のテナントならば
フラッと立ち寄る客を期待できる。
だが、住宅街にポツンとできた店に行くのは
目的がなければわざわざ人は行動しない。
であれば来店動機を強く刺激するものを
専門性高く押し出さなければならない。

今回の場合、メディアに取り上げられた主力商品があるのだから
それを強く押し出さなければいけないのに、
アイテムを広げることによってせっかくの専門性が
薄まってしまう。

個人商店の宣伝において
最大に効果があって、最大に信用されるのは
「口コミ」である。
口コミは即効性はないが、
一旦広まればその効果は果てしく続く。
メディアの効果などというものは
テレビでまあ2週間、雑誌で1ヶ月といったところか。

口コミで大事なのは
誰かに話したくなる「インパクト」だ。
インパクトは強ければ強いほど
ついつい話題にしたくなるものだ。
だからインパクトを弱めるような
アイテムの分散は逆効果となる。

もちろんどのアイテムもずば抜けて美味しいのならば
それはそれで話題になるだろうが、
そこまで卓越した技を持つ料理人はそうはいない。

まして今回のカフェオーナーのように
業者の新人の営業にアイデアを求めるような
一朝一夕で作ろうとしている物を出されたのなら
客は満足するはずがない。

口コミは最強の宣伝だが、
同じように恐ろしいのも口コミである。
人は褒め言葉より悪口を言いたがるものである。

とくに評価が定まらないうちは
「損して得取れ」くらいの気持ちが必要だ。
店の営業は短距離走ではない。
長い長いマラソンである。
たとえ今多少の損をしても
後でそれが倍になって返ることがあるのだから
目先の利益に囚われてはいけない。
しかし借金が大きいとついつい目先ばかりを追ってしまう。

アイテム数が多いと良くない理由はそれだけではない。
経済学的実験において、
1000本のネクタイを扱う店と、
10本のネクタイを扱う店では
10本のネクタイを扱う店の方が売上は大きいという結果が出ている。

客は品数が多いと
選ぶのが面倒になってくる。
また候補が多いと選ばなかったものに後悔が生まれ、
後悔はネガティブな感情に結びつく。
それにアイテムが多いと在庫も抱えてしまうし、
仕入れや作製に時間を割かなければいけなくなる。
そうまでして作ったとしても売り切ればいいが、
売れきれなかった際は廃棄しなければいけないからロスが増える。

以上のようにアイテムを増やすということには
何のメリットもない。
あるとすればチャンスロス(販売機会喪失)をなくせるくらいだが、
それも悪い評判が立てば意味を成さない。

どうもいまだに「百貨店幻想」というものが残っているようで、
大規模商業施設と個人商店の品揃えを
混同して考えてしまうようだ。
商品アイテムが豊富だとよりたくさんの客が来ると思い込んでいる。








posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業
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