ネコと贅沢　ボンビーライフ

国民負担3兆4千億円超
＝賠償・除染など、事故5年で―総額見えず拡大へ・福島原発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160311-00000015-jij-soci

日本の人口で割ると国民1人あたり2万7000円余り、
ということは５年だから６０ヶ月で
ひと月４５０円ということか。

そうみるとそんなもんか、と思えるけど、
国民の負担額だからね。
東電とは関係のない地域の人にしてみれば
なんで東京電力が事故を起こしたのに
我々が負担しなきゃならないんだ、
と憤ることだろう。

国民一人あたりだから
３人家族の家庭なら１３５０円の負担。
電気料金を節約したとして、
１３５０円分減らすのってけっこう大変じゃないだろうか。

福島原発が事故を起こしたがゆえに
それまで推進者たちが宣伝していた
「原発による電気料金はは安い」
という文句が言葉通りではないことが分かった。
ひとたび事故が起きればやれ保証だ、廃炉だで
途方もない予算が必要になるし、
時間も作業員も大量に確保しなければいけないことが
周知の事実となったのだ。

あの事故以来民間の意識は
再生エネルギーに一気に舵を切った。

企業はそれに関連する蓄電システムをの開発に力を入れ、
電気で走る自動車も普通に作られるようになった。
おそらく原発が主軸の電力事情のままなら
起こり得なかったことである。

人間は必要性と予算さえあれば
たいがいの物は作り出してしまうものなのだということが
よく分かる出来事だ。

原発事故で出たゴミの最終処分場問題も
未だ決着がついていない。
東電が原因で出たゴミである。
本来なら東電の管轄地で処分されるのが筋のはずだ。
それを東電とは関係のない県の土地に埋めようとしている。
安全だと説明するのならなおのこと
東電にお世話になっている人が多い
東京やら神奈川に埋めるべきだろう。

説明が矛盾しているのに
結論ありきで事を推し進めて変更しようとしないのは
官僚の悪い癖である。

多くの虫たちが甘い蜜を求めて群がった大樹が
いま枯れようとしている。
その過程を見ることができたということは
なかなか幸運だったのかもしれない。