ネコと贅沢　ボンビーライフ

ほんの数年前まで年金機構に勤めていた知人によると
職場ではDOS/Vの暗い画面に映し出される
数字とアルファベットを見て仕事をしていたという。

すごい。
今どきDOS/Vなどお目にかかれない。
その後もシステムは変更されていないようだから
いまだにDOS/Vが活躍しているのだ。

私も結構な年齢だが、
DOS/Vのコンピューターは扱ったことがない。
職場でコンピューターを目にするようになった時分には
コンピューターにはすでにWindowsが入っていた。

年金機構で仕事をするとなると
DOS/Vを扱えるコンピューターオタクか
DOS/Vを覚えなければならないということだ。

なんという非効率だろう。
グリーンピアなんか建てているお金があったら
システムを更新していればよかったのに
と思えて仕方がない。

年金絡みでもう一つ。

消費税が１０％に上がると
年金支払い期間10年で受給資格を得られるようになる。
年金機能強化法は平成24年8月10日に成立し、
8月22日に公布されており
増税分の財源で年金の機能を強化するというものだ。

これまでは25年間支払い続けなければ
年金はもらえなかったので諦めていた人もいただろうが、
10年となればグッと受給対象者が増える。

普通に考えれば消費税が10％に上がれば
この対象者たちが年金窓口にドッと押し寄せて来る、
と考えそうなものである。
ところが年金機構はその対策を一切していない、
というのだ。

システムはDOS/V、
ならば人海戦術で対処、
と思っても、
年金機構は過去の不祥事の影響から
順次人員を減らしている。

システムは過去の遺物で人もいない。
それでどうやって対処すればよいのか
いまだに話し合いもされていない。

恐ろしいことだ。
あの惨事が繰り返されようとしている。

まあ結局は名称が社会保険庁から日本年金機構に変わっただけで
働いているメンツは変わらないのだから
当然といえば当然である。
国民は年金機構任せにせず、
自衛手段を講じておく必要がある。