ネコと贅沢　ボンビーライフ

保育士の給与はなぜ低いのか　待機児童問題から考える
http://www.asahi.com/articles/ASH9Y524SH9YUEHF00S.html?ref=newspicks

国にお金がない、と言っている一方で
競技場に何千億という金額が出てくるし、
事業仕分けで仕分けの対象になった研究から
ノーベル賞受賞者が出てきたり、
国民は何が正解で何が間違っているのか
判断できなくなっている。

原発が停止することによって当初は
電力不足になると言われていたが、
この夏の猛暑を原発無しでそれも余裕で
乗りきれている。

原発が稼働しないことで電気料金の値上げも噂されたが、
たしかに値上げはしたものの
消費者の生活が困窮するほどではないし、
かといって電力会社が即時に破綻するほど
切り詰めた経営に陥っているわけでもない。

ゆとり教育が良くないということで
文科省が方針を転換したのだが、
本当にゆとり教育は良くなかったのだろうか。

先のオリンピックでメダルの数は増えているのだが、
獲得した選手たちはゆとり世代である。
勉強に関しては良くないのかもしれないが、
競技者にとっては良い環境だったのかもしれない。

混乱する情報の中で、
ある一方の強い意見が出てくると
あっという間に意見が押し流されていってしまう。

それもこれもちゃんとした検証がなされないためだ。
正しい判断材料があれば
簡単に流されることはない。

何故検証をしないか。
検証すれば責任が問われてくるし、
バレないようにコッソリやっていることも
暴かれてしまう可能性があるからだろう。

つまり為政者にとっては都合が悪い。
だから検証せず、情報を出さず、
流れが良い時には目立たぬように粛々と、
流れが悪い時には流れが変わるのをじっくりと待つ。

結局いまだに明治の初期の
大久保利通が内務省で何でもかんでも決めてやろう、
どうせ国民は何も分からないのだから、
という感覚のままなのだ。

少子化対策だ介護の充実だと
ここ数年掛け声ばかりが目立っているが、
その実は何も対策されていないし、充実していない。

少子化担当大臣は設置されているものの
彼らが何の成果を上げたのだろう。
その検証も必要だ。
地方創生やら一億総活躍担当大臣やら
新設の大臣ポストを作っているが、
具体的にどのような成果を望んでいるのか
見えてこない。
それもオリンピック担当大臣が
まったくオリンピックを担当していなかった事実を見ても分かる。
たんなる大臣ポストを増やして名誉を与えたという
政治家のための大臣職だということであって
国民には何もメリットのないこと。

保育士になりたいという人は多い。
だが実際になってみると大変な割に薄給ということで
離職する人も多い。

そんなことはかなり前から分かっていたこと。
少子化が叫ばれだしても何も改善されてこなかった。
検証がなければ改善はない。
病と同じだ。
病巣を切り取ったところで病は完治しない。
体質から見直さなければ
健康な体にはなれない。