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2015年08月24日

新たな危険の芽

大阪高槻の事件を見ていると、
今の子供達の「夜」の受け止め方が
昔とは違うことを強く感じる。

10年位前、
仕事終わりにサイゼリアに行くことが私の中でブームだった。
いつも入店するのは夜中11時くらいだったはずだが、
驚いたのはその時間にも店内に乳幼児連れがたくさんいた事。
その乳幼児たちはその時間に
たまたま連れて来られたのではない。
とても慣れているし、元気いっぱいだった。

つまりその時間、彼らはいつも起きているのだろう。

いまどきの小学生が塾に行かされる比率は
昔に比べればかなり高い。
学校が終わってから塾に行けば
帰る時刻には夜の帳が下りている。
暗くなっていても行動することに抵抗はない。

よほどの田舎でない限り街灯があり、
24時間開いている店もあるから
夜に対する恐怖心は昔より薄い。
しかも街中に防犯カメラがあるから
警戒心も薄くなって当然だ。

今回の高槻の事件では
「夜中に子供がいたら注意する大人が必要」
とか
「夜中に子供を出歩かせるな」
などという意見が多いが、
そういう考え方というのは
もはや時代遅れなのかもしれない。

幼い頃から夜に慣れ親しんで
恐怖心も警戒心も持たない子供が増えたのは
他ならぬ我々大人たちが作り出した社会のせいだ。

作用があれば反作用が生まれる。
夜に恐怖心や警戒心が薄まれば、
新たな危険が生まれるのも当然のことなのだ。
だから新たな危険を
昔の尺度で語っても意味が無い。

昔はよその子供を叱っても
感謝されることはあっても非難されることはなかった。
今では感謝されることは稀だろう。
たとえその子にとって良かれと思って叱ろうとしても
後から非難されるのが分かっていれば誰だって躊躇する。
変な受け取り方をされて逆恨みされる可能性だってある。

被害に遭った中学生たちにも
出歩かなければいけなかった事情があったのかもしれない。
そういった事情を顧みずに
軽々に非難するのは良くない傾向だ。

そういった様々な要素を考慮した上で
それでも叱るような鋼の意思を持つ大人がどれほどいるだろう。
そんなものに期待するほうが間違いだ。
別の防犯的な対応策を考えるか、
これまでと異なる角度から子どもたちに警戒心を植え付けるか、
をしていかなければ子どもたちを守れないのではないか。
もしくは現状のままで何が起こっても諦めるか。

我々は、何か事が起きてそれに対処して成功すれば
それでもう安全と思いがちである。
だが、それはまた新たな問題の芽なのだ。
「これでもう安心」などということはないと
肝に銘じなければいけないのだろう。





posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会
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