小物類の塗装が終了(厳密には最終的に透過技法で木部を塗り直しします)しましたので
次はスミ入れ等のウェザリングを施します。
今までの私の作例ですと、スミ入れというかキット全体に黒系のエナメル塗料をキット全体に塗りこみ
完全に乾く前に綿棒やティッシュで拭き取ることで戦車の汚れを表現しておりました。
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最近愛読している仲田裕之氏の著「戦車模型の作り方」ではスミ入れ崩しという技法を推奨しております。
この方法ですとウォッシングのようにキット全体にエナメル塗料を塗りこむ手間が省けるうえに
その後の拭き取りも不要なので、結果的に時間短縮につながります。それではスミ入れの工程です。
まず、キットの入り込んだ部分、パネルライン等にTAMIYAエナメルの「フラットブラック」と「レッドブラウン」を調色したものを塗りこんでいきます。
この際のエナメル塗料の濃度は汚しの好みにもよりますが、汚し過ぎず綺麗すぎずといったところが私の好みです。
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上の写真はスミ入れ後、その部分をエナメル溶剤を含んだ筆で任意の方向に筆をなぞります。
例えばシュルツェンであれば下方向に筆を引きずれば、それが雨だれの表現になります。
平面部分であればその端部分に塗料が溜まるように筆を動かします。
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この工程の汚し表現で納得いかなくともエナメル塗料であれば何度でもやり直しがききますので
ここは焦らずに作業したいところです。
次の工程に行きます。
次はデカール貼付になります。
今回チョイスした車両№は135です。
これは武装親衛隊第9戦車師団135号車ということになります。
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キットに付属する135のデカールをカッターで切り取ります。
その後数字毎(一桁毎)にデカールを分割させます。
まず真ん中の数字である「3」を砲塔の中心に貼り付けます。
デカールを貼付する前にGSIクレオスの「マークセッター」をデカールを貼付する箇所に塗りこみます。
切り取った「3」をマークセッターの上に貼り付けます。
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この時点であればまだ位置の調整が効きますので
水を含ませた綿棒等でデカールを動かして任意の位置に固定します。
デカールの位置が決まったらその上から再度マークセッターを塗付します。
ここまでマークセッターを塗りこむと大分デカールが軟化してきます。
次は更にデカールを軟化させて、ツィンメリットコーティングに馴染ませます。
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マークソフターを塗った後に水を含ませた綿棒をデカールに軽く押し付けます。
この工程を踏むことでデカールをツィンメリットコーティングに馴染ませることが出来、
ツィンメリットコーティングの上に筆で書いたような表現を得ることが出来ます(ちょっと言い過ぎかな汗)
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この工程を全てのデカール貼付か所に施します。
この工程も私は楽しみな一時です(笑)
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上の写真はデカール貼付と木部の透過技法を施した状態です。
木部の透過技法はちょっとエナメル塗料を塗りこみ過ぎた感じがします汗
その後のドライブラシでごまかしたいと思います。
今回はここまでです。
次回はドライブラシとウェザリングマスター等を使用した汚し表現になります。
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