今回からさっそく製作に入ります。
まずこのキットの製作ポイントですが
このパンサーG型が製作されていた時期は、ドイツ軍戦車には、ツインメリットコーティングという吸着地雷除けが施されていました。
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材質はよくわかりませんが、装甲の上に何やらコンクリート(モルタル?)のような物質を塗り、さらに刻みパターンを入れて、地雷が吸着されるのを防いでいました。
実際にはドイツ軍が恐れていたこの吸着地雷は連合軍では使用されておらず、単なる取り越し苦労に終わったようです。
ですが、このツィンメリットコーティングを実車に施すだけでもひと手間であったでしょうし、何よりただでさえ思いドイツ軍戦車にさらに重量増となったため、走行時やエンジン等に負担をかけたことでしょう。それと影響を与えたといえば、この時代より後世、つまり現代ですが
我々モデラーはこのコーティングの再現に手を焼きながら製作に励んでおり、多大なる影響を与えられています(笑)
さてそれではさっそくこのキットの製作手順です。
まずは車体にツィンメリットコーティングを施していきます。
コーティングの再現に使用するのはエポキシパテ(GSIクレオスMr.エポパPRO-L)
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このエポキシパテは2液性となっており、主剤と硬化剤を混ぜ合わせることで硬化が始まります。
主剤と硬化剤を同じ分量切り取って練り合わせます。
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練り合わせたパテは非常に粘着力があるため、何もしないで扱おうとするとベタベタとくっついて、作業性が悪く非常に苦労します
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そこで「メンターム」というものが役に立ちます(メンソレータムでも同様の効果が得られます)。本来は手のあかぎれや火傷などに使用する薬用品です。
こちらを手に付けて作業すると手にパテがくっつかず快適に作業が進みます。
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これらを使ってツィンメリットコーティングを再現していきます。
まずは車体前面の下部にパテを塗りこんでいきます。
このエポパPRO-Lは硬化開始が比較的早いため、最初のうちは伸びが良いのですが
硬化が始まりかけると伸び難くくなってくるためパテは少量を造りながらその都度伸ばしていくというやり方が良いと思います。
まずは下の写真くらいの量を車体につけていきます。
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そして、つけたエポパテをスパチュラなどで伸ばしながら広げていきます。
その際はスパチュラにメンタームを付けて伸ばしていきます。
なるべく薄く、平滑になるように伸ばしていくきます。
パテを伸ばしきったら、次のパテを練り合わせてキットに付けて同じ手順を踏みます。
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この部分は突起物などが無い平面でしたので、乾電池を転がして平滑にしてみました。
これで一応コーティングの下地は準備が整いました。
次はこの伸ばしたパテの上に刻みを付けていきます。
使用するツールはモデルカステンから発売されているツィンメリットコーティングローラー
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写真のものはコーティングローラーを組み立てたものです。
※この商品はプラモデルのような組み立て式になっています!
このコーティングローラーは刻み幅が各種違うものと、スタンプタイプのものが5本入っています。
今回のパンサーG型に使用するローラーは「TYPE-B」という刻みが細かいものです。
このローラーを使用して刻みを入れていきます。
ここで注意ですが、これまで製作してきたⅣ号戦車、キングタイガー、タイガーⅠ戦車はコーティングの刻みが縦に刻まれていました。
ですがこのタイガーG型は刻みが横となっています。
今まで通り♪・・と思って手軽に始めると間違う可能性がありますので
このキットのツィンメリットコーティングの再現に取り組まれる方は十分に注意してください。
それでは早速、下地が出来たパテの上にローラーを転がしていきます。
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このような突起物のない全てが平面の箇所には、このローラー1本でコーティングが再現できます。
ローラーを使用(転がす)際にもローラーにメンタームを付けてあげるとパテがローラーにくっついてきません。
忘れずにローラ表面にメンタームを塗りこんであげましょう(ただし、少量でよいです)。
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写真は若干のパテの剥がれがあります
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でもまぁ、こんなところでしょう。実車もコーティングが剥がれ落ちていた場合もあったようなので・・。
これらの手順を他のコーティングが必要な全箇所に施します。
今回はここまでです。
次回はツィンメリットコーティング再現の続きとなります。
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