ゾックは正式名称「MSM-10 ZOCKU」です。
![HGゾック斜め3.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE6969CE38281EFBC93-thumbnail2.png)
劇中でのゾックは、ジャブロー降下作戦の本体とは別に、ゴック2機を率い別動隊としてジャブロー潜入口の発見工作担当を担います。海中からジャブローの新入口を見事発見し、その後合流したシャアと共にジャブローに潜入します。
その後はあまりパッとしない活躍で、ガンダムに片腕を切り落とされたシャアズゴックの援護に貢献するも、ガンダムにコクピット部を狙い撃ちされ撃破されてしまいました。
あまり良い所がなかったゾックですが、何故か私の心に響いたMSです。この理由は後述したいと思います。
それでは記憶を辿って製作記を書いてみたいと思います。
![HGゾック正面.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE6ADA3E99DA2-thumbnail2.png)
【組立】
説明書通り組み立てていけばよいのですが、インナーフレームから組み立てていき、フォノンメーザーやメガ粒子砲の発射口(ピンクの部分)、また本体の緑の部分等もインナーフレームに取り付けるよう指示があります。ここは塗り分けの必要が出てきますので、その後の塗装の工程を考えながら組み立てていかなければなりません。
![HGゾックフォノンメーザー.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE38395E382A9E3838EE383B3E383A1E383BCE382B6E383BC-thumbnail2.png)
更に、要所要所で合わせ目けしの必要が出てきます(主に腕の部分や胴体部)。特に肘の部分になりますがグレーの部分を先に塗装しその後腕の緑の部分を合わせて合わせ目けしを行う等、結構考えて組み立てる必要があります。
【塗装について】
塗装の工程についてですが、大部分が緑なのでこの基本色には慎重にいかなければなりません。
塗装レシピを下記に書いてみます(3年くらい前に製作したキットなので、忘れてる部分もあります、そこはご容赦を)。
下地→ クレオスサーフェーサー1000番
胴体等の緑部分→ ガンダムカラーMSグリーン100%、影の部分はダークグレー
アイアンネイル→ オレンジを下地にオレンジイエローの塗り重ね
メガ粒子砲→ ホワイトとモンザレッドでピンク色を調色
関節等→ニュートラルグレー100%
モノアイ→ クリヤーイエロー
![HGゾック斜め.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE6969CE38281-thumbnail2.png)
【モノアイについて】
モノアイはクリヤーイエローを使用しましたが、組立の過程でモノアイシールドを取り付けた時点であまり目立たなくなってしまいました。
説明書にはモノアイ背面にシルバーを使用することになっておりますが、これを実施しなかったことも影響しているのかもしれません。ここは反省点になります。
![HGゾックモノアイ.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE383A2E3838EE382A2E382A4-thumbnail2.png)
【スミ入れ汚し】
基本の塗装が完了したパーツの組立が終わったら次の工程はスミ入れと汚しになります。
エナメルのブラックをエナメル溶剤で希釈し、キットのモールド部分に流し込んでいきます。
同時にエナメル塗料をキット全体に塗りこんでいきます(毎回の事ですがプラスチック劣化による割れに注意です)。
![HGゾック斜め4.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE6969CE38281EFBC94-thumbnail2.png)
【ドライブラシ】
スミ入れ汚しの次はドライブラシの工程です。本体緑部に明るい暗いグリーンから明るいグリーンを徐々に明度を上げていく、毎度おなじみの工程です。塗料はTAMIYAのエナメル塗料を使います。
この工程を経ることで完成品にメリハリがついてきます。
【HGゾックの総評】
さて、ここまでの工程を経て完成したHGゾックですが、基本的に可動部分は少ないです。腰も回りませんし足などもほぼ可動域はありません。これはゾックの特徴である正背面、左右対称の構造上可動部分はそれほど必要ないのかもしれません。
![HGゾック側面.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE581B4E99DA2-thumbnail2.png)
敵が背面や側面に回り込んだ場合はモノアイが瞬時に移動し、敵を捉えそれほど難しくない操縦方法で即座に攻撃できるデザインとなっているからと言われています(そうだったような)。つまり死角がないといえる優秀なデザインといえるでしょう。格好いいか悪いかはべつとしても・・・。
可動部と言えばアイアンネイル部は細かく作りこむようになっており、結構な可動域を演出しており、閉じたり開いたりが可能です。
![HGゾッククロー開閉.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE382AFE383ADE383BCE9968BE99689-thumbnail2.png)
さて、劇中のゾックですが、所見からシャアに「見かけ倒しでなければ良いがな」と言われたり、メガ粒子砲を乱発するもガンダムの運動性能に全くついていけなかったりと、あまり良い所なく最後はガンダムに一撃で撃破されてしまう残念なMSなのですが、その存在感は1話だけの登場だけであったにも関わらずかなりのインパクトを残しました。それはなによりその図体の大きさだったのではないでしょうか。
![HGゾック前かがみ.png](/neko1100/file/HGE382BEE38383E382AFE5898DE3818BE3818CE381BF-thumbnail2.png)
ゾックの頭頂高は23.9mという設定です。このため、完成後は他のHGモビルスーツを圧倒する大きさとなります。なんとも作りごたえのあるキットと言えるでしょう。
今のところHGシリーズしか出ておりませんが、いずれの日かMGシリーズにラインナップされることを願うばかりです(多分ないでしょうね(笑))。
それではこれにてジオン軍水泳部第3弾ゾックの完成記事を終わりたいと思います。
ジオン軍水泳部はこの他にも存在しますが、このゾックの完成時点で水泳部員キットを持っておりませんでした。今後はキットの入手次第製作記を書かせていただきたいと思います。
次回もよろしくお願いいたします。
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