直木賞作家だ.
○勃興
・便意に司られる 私はお腹が痛い.
・・・この事実は私を語る上で大変重要な項目だ.
で始まる朝井リョウのエッセイ集.
・他学部の授業で絶望する
講義を受けた辺りで,大嵐が私たちを襲う.中間レポートの提出である.テーマは「K社のI氏の減価償却の方法について」.レポートのテーマが発表された時,私たちは動揺した.正確に言うと,私たちだけが動揺していた.そもそも減価償却という言葉の意味がよく分からない.・・・
商学部の皆さんは普段からあんなにも難しい講義を受けているのだ.脱帽である.
ということで,減価償却も知らない.まあ,学生なので仕方がないのかもしれないが・・・
あまりに数学とか数字を毛嫌いしている文系らしさを感じてしまう.
○風雲
・魅惑のコンセプトカフェ潜入
コンセプトカフェがこんなにも流行している理由がわかった.そこには,一度経験しただけで全身に染み込んでしまうような独特の中毒性があるのだ.スチュアート家の中にいる間(執事カフェ),芥川さん(執事)の普段の食生活を類推するほど冷静でいた私でも,まだあの世界観から抜けられていなかった.あの空間はすごい.あのアイディアには脱帽する.それから原稿を書いている間も,そのコーヒーショップのバイト同士が気軽に会話しているのをみて,「世界観が壊れるからダメ!」と思いキッと睨んでしまった.
・・・
ということで,メイドカフェ巡りをしたりと遊びについての描写が豊富だ.
自転車で東京から京都へ6日間かけて行ったりなど本当に遊びまくっている.
お気楽で,金のある学生生活が描かれており,これはなかなかまねできないなと思ってしまった.
学生時代,金に困ったことがない・・・ということがよく分かる.
作家様なのだ
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