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2019年07月27日

2019参議院選挙分析メモ 自民党編

事実関係
7月21日に参議院選挙が執り行われた。結果は与党自民党が勝利した。一方、野党勢力であるれいわ新選組が社会現象をもたらした。



コメント1-1
与党自民党の勝利には明らかにメディアのコントロールが効いていた。テレビにおいて扱われる量が他党に比べて抜きんでて多かった。これにより有権者のプレーム(思考や行動パターン)に影響を与える。


1-2
フレームとは思考や行動の枠組みのことだ。人間の思考や行動はフレームに基づいて行われる。またフレーム以外のことは認識できない、選択されない、行動されない。そして、フレームの中には、サブフレームと呼ばれる小さなフレームがある。


例えば、『ワインが好き』『そしてワイン以外は酒ではない』という大枠のフレームを持つフランス人がいるとしよう。この彼によって『赤ワインや白ワイン』というフレームがある。そして、その中に『ロマネコンティ』『ボルドー』『マルゴー』などの銘柄に関する小さなフレームもある。

『ワインが好き』という大枠のフレームの中に、『赤ワインや白ワイン』というフレームがあり、さらにその中に『ロマネコンティ』『ボルドー』『マルゴー』などという個別銘柄に関するフレームが入れ子で組み込まれている。

このようなフレームしかないと、ウイスキーや日本酒、ビールなどは酒類とは見做されない。酒類であることは心理的盲点の陰に隠れる。またはこれらを飲酒することは選択されない。また仮に日本で日本酒ベースの葡萄酒を飲んだ場合に、当該フランス人は、『これは美味しいワインだ』と認識する。


1-3
人間はフレームの中のことしか認識しない、選択しない、行動しないのである。今回の選挙において自民党はメディアをコントロールすることにより、有権者に『自民党を投票する』というフレームを選ばせることに成功した。


1-4
自民党はかつて下野した野党時代に本格的にメディア対策を研究・実行した模様。またその中において最近はSNS対策に力を入れていると推測される。またテレビ局は議席数の多い政党を主に取材対象とするようだ。従って、与党自民党が主な取材対象となる。


1-5

テレビ局による与党への忖度があったのかは不明。とはいえ自民党を取材しなかったら、後でどんな目に遭わされるのかとも想像してしまうだろう。なお、これもメディアに対して、『与党を中心に取材・放送せよ』というフレームを構築させたものと推測する。


1-6
自民党は徹底的な野党攻撃を仕掛けた。とくに立憲民主・国民民主(両党とも民主党から分裂)に対しる攻撃だ。多くの国民にとって10年目に民主党が政権を担ったことは悪夢として記憶されている。この悪夢を想起させて、立憲民主・国民民主が議席を取れば、再び日本は悪夢に包まれるというイメージに被せることに成功した。なお、

この方法は2009に自民党が下野した時に、その味を覚えてしまったらしい。
※小口 日出彦「情報参謀 これが新時代の情報戦だ!」より



1-7
与党自民党は論理的な政策ではなく、情動に訴え返る作戦を重視した。この方法が採用されたのは国民のIQが低下したことに他ならない。将来に不安を覚える人にどんなに立派な政策を論理的に説明しても、それはスルーされるだけだ。代わりに、情動に訴える、とくに多くの有名者が内心は抱いているだろうという事柄に、情動を結びつけた方が効果は高い。


1-8
有権者の大多数は、自民党を選ぶというフレームを選んだ(選ばされた)。こうすれば自民党の以外の政党やグループの政策や主張が目に入ってくることはない。仮に目に入っても認識されることがない。その結果、自民以外を選択する、または投票するという行動が選ばれることはない。


有権者の大多数はごくごく一般的な庶民だ。正直、日々の生活は苦しく、未来に明るい展望が持ちにくいだろう。しかし、一度『自民党を選ぶ』というフレームが選択されれば、どんなに現状が苦しくとも『野党は信頼できない』『消費税が10%になっても仕方がない』『今もまあ、何とか生活できているのだからとりあえず自民党で』といった具合に、有権者自らが自己洗脳をして、自民党を勝たせる結果となる。


1-9
今回の選挙結果を鑑みれば、大多数の有権者に自党を選ばせた自民党の勝利と言えるだろう。いわゆる空中戦に勝利した結果となった。
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