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2018年11月23日

カルロスゴーン逮捕と側近の裏切り

【事実関係】

東京地検特捜部は(11月)19日、仏ルノー・日産自動車・三菱自動車の会長を兼務するカルロス・ゴーン容疑者(64)を金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕した。報酬を約50億円過少申告した疑い。日産は同日、『複数の重大な不正行為』があったとして、同会長らの解任を取締役会で提案すると発表した。
日本経済新聞11月20日付 朝刊







日産の会長カルロス・ゴーンが逮捕された。カルロス・ゴーンは、1999年、筆者が高校生の頃に策定・実行された日産リバイバルプランにてかつて瀕死の状態にあった日産自動車を回復させた。



とても有名な青い目の経営者だ。当時は英語が公用語になるという話もあった。






そのゴーン氏がこの度、東京地検特捜部によって自身の報酬を低く申告した容疑で逮捕された。その後、同社会長の地位も解任させられた。


逮捕された日の夜に、日産は記者会見を開きゴーン氏の不正を追及した。








日産の西川広人社長は19日夜の記者会見で、ゴーン会長の主な不正行為として@実際の報酬よりも少ない金額を有価証券報告書に記載したA私的な目的で投資金を支出したB私的な目的で経費を出した――3点が確認されたと述べた。
日本経済新聞11月20日付 朝刊





記者会見においてゴーン氏を厳しく追及した西川社長はゴーン氏に極めて近い位置にいたようだ。






『ゴーン後』のかじ取り役を担う西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は、生え抜きの実務家だ。ゴーン元会長の改革を支えた「ゴーン・チルドレン」の代表格だった。物静かな人柄で、関係者の多くが西川氏を「堅物」と評する。
日本経済新聞11月23日付 朝刊





ゴーン氏にとっては、まさかの側近から裏切られた形となった。

本件は平成30年11月23日現在、世間からの高い注目を集めている経済犯罪だ。







コメント
1-1

ゴーン元会長と西川社長との関係はネガティブラポールだと推測される。

ネガティブラポールとは、日本語で陰性転移感情という。反対の感情は、いわゆるラポールであり、これは陽性転移感情と呼ばれ、好意に結びつく。

ただ本質的には同じものだ。良い方に作用すればラポールであり、悪い方に作用すればネガティブラポールになる。


この感情は一つのリアリティの共有、距離が近い者同士で強い感情の共有から生まれる。


カルトなどで、古くからの側近がある日突然、強烈な裏切りを働くのは、陰性転移が原因とも言えるだろう。
苫米地英人 『洗脳護身術』P136。







日産はもちろんカルトではなく立派な株式会社だ。しかし本件を分析する上で苫米地博士の理論は役に立つ。




ゴーン氏と西川氏は、日産自動車株式会社空間の中の、経営空間というリアルを共有していた。その近さは、新聞報道にあるようにゴーンチルドレンと呼ばれていた。当然、両者は近い関係にあったので強烈なラポールが生じていたと考えるのが筋だろう。






カルトの信者は、教祖が生成した変性意識のもとで強化された依存性で精神が支配されています。しかし、教祖があまりにも強く信者を惹きつけすぎると、逆効果も生まれます。
苫米地英人『洗脳』P115。





この逆効果がネガティブラポールだ。ネガティブラポールは最終的には側近の裏切りを引き起こす。





上の引用のカルトを日産、教祖をゴーン氏、信者を西川氏以下日産社員及び従業員に置き換えると分かりやすい。



1999年に、古いしがらみや慣習に囚われていた日産にメスを入れるために、ゴーン氏が日産の社長に起用された。そのくらい氏はカリスマ性があり、日産社員のみならず、多くの日本人を惹きつけた。


誰か一人に対して、周囲の人間が強烈なラポールを抱く状態をハイパーラポールという。

ハイパーラポールが有効に機能していれば、カリスマとして君臨できる。







しかし、ハイパーラポールがラポールの段階にまで弱まり、かつマイナスの出来事が入れば、それは途端にネガティブラポールに繋がることがあるようだ。



ゴーン氏が変節したのは仏ルノーの会長兼最高経営責任者(CEO)についた2009年以降。ルノーでも日産でも文字通り頂点に君臨した時期とあわせるように報酬の虚偽記載に手を染めたとみられる。


11月8日午後、日産本社で開かれた取締役会にも議長役のゴーン氏の姿はなかった。ゴーン氏が来日して日産本社を訪れるのは2カ月に1度ほどにまで減っている。

『・・・中略・・・』

『CEOの西川氏が日産のトップだ』。6月26日に開いた定時株主総会。ゴーン氏は検査不正問題の責任を追及する株主に対して、西川広人CEOの名前を強調することで自らの責任を否定した。総会後の新取締役との懇談会も途中で退席した。日産幹部は『どこの会社の代表なのか全く分からない』とあきれる。

日本経済新聞 11月20日 朝刊





この記事を読む限り、日産社員のゴーン氏に対する感情に全くの尊敬が感じられない。むしろ6月の株主総会でのゴーン氏の発言や態度がネガティブラポールに繋がったのではないか。

遅くとも、この頃からゴーン氏を追い詰める策略が水面下で始まったと推測する。


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