フリーゲームだけに限らず、物語の舞台というのは得てして次々に変わるものですけれど、本作「Crescendo Moon」は、OPからEDまで、一貫して夜の砂浜です
何故なら青年と少女の「夜の砂浜での逢瀬」を描いたゲームだから
夜の砂浜を背景に、おとなしめなピアノがBGM
ふたりはとある事情から、ある期間のあいだだけ、名前も知らない相手と夜を過ごす
そんな「Crescendo Moon」は「補講帰り 君の隣」作者の新作で…
クリアした感想としては…
一切の無駄なく、青年と少女の恋愛と成長物語に落とし込んだな…
…ということ。
「補講帰り 君の隣」は選択肢を間違えるとゲームの雰囲気と明らかに違うバッドエンドで「フェッ!?」となったが、そういったおふざけは、無しだ
テキストの特徴としては、主人公が喋りません
地の文だけなので、会話シーンはヒロインの独り言のように描かれている
彼女は絶滅危惧種の僕っ子で砂浜に来たのは主人公同様、秘密がある
それがストーリーのキーになっているが、まあ終盤はいい意味でクサかったね。
「君の音が聞きたい」みたいな台詞が平然と出て来る
人によっては、直視できねーよこんなの、みたいになるかもね
ズレたふたりの少し変わった青春模様に注目して欲しい
主人公の正体が最初から小道具で示されてるのは良いが、演出が淡々としているので、波の音がバックに聞こえたら雰囲気が出たと思う
評価C
60点
絵は今回も可愛かったです。
女の子が柔らかそう
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