▼なんだろう…
攻略し、素になってしまったんだが…
これはもしかして……バカゲー風、恋愛をまじめに考えるゲームなのか?
…
まー人の数だけ恋愛の形もあって然るべきだが…
本作「ひねくれくんを攻略せよ!」の主人公の恋愛は、
男子も女子も草食化(完全に仕掛けられているし後付のこの言葉は好きではないが、事実ではあるだろう)とは余りにも一線を画すものであり、自分が好きになった男を何が何でも攻略しよう、好きになった男をとにかく愛そうという女性なんだよな。
そんな滅茶苦茶なようでただただストレートな愛情表現を、好ましく思った。
乙女ゲームはヒーロー(攻略対象)よりも寧ろヒロイン(主人公)を好きになれるかが重要なのだが………俺は好き。
いつも笑顔で、愛嬌もあるしな。
▼ひねくれくんは主人公を「距離感がバグっている」と言うけれど、
「私ね、人の良いところ探すの得意なの〜!」と言う主人公は、実は相手をよく観察しているな。意外と引くところでは、しっかり引く。
最初は胸元(の厚い筋肉)がたまらないという理由でひねくれくんを好きになるが、
徐々に、そんな彼の大胸筋に隠された良いところを見つけてくれる……
男としても彼女にしたいくらい、魅力的な女性だよ。
ひねくれくんもシャイなだけで古風な恋愛観を持った身持ちの堅い若者だし、男から見ても好感持てる。
タマゴサンドが好きなのも、あざとかわいい。
▼ギャグも笑えた。
クリアまで、5回は笑ったかな。
ひねくれくんがカアンッと木に斧を打ち付けているシーンは、勢いに押されて笑ってしまったよ。
バカゲー風とは思ったが、やはりバカゲーではあるだろう。
笑わずにはいられなかった。
▼グラフィックも随分綺麗だ。
スチルも豊富で、背景素材も自然が美しい。
ぶっちゃけ内容的に結構下品なシーンもあるんだけど、
グラフィックと背景の美麗さで上手く中和しているよ。
世界観をリアルではなくファンタジーにしたのも、正解だろうね。
主人公のぶっとんだキャラも、少しはフォロー出来るから。
評価B+
70点
「北限のアルバ〜春の章〜」に続き乙女ゲームのレビューでしたが、「ひねくれくんを攻略せよ!」は主人公の女性が超絶アグレッシブで、同じジャンルでもこうも違うのか……と。
比較しているのではなく、「乙女ゲームの世界観は、作者や作風により様々なのだな」という感銘です。
ぜひあなたもプレイして、
主人公の明るさと、ひねくれくんや彼の大胸筋への異常なまでの愛情を受け入れて欲しい。
おすすめです。
【フリーゲーム小話】
▼「漢気ヤンキース」がまさかの「ヒカリノチハレ」リメイク…
でも見た目やキャラを見る限り、コンセプトは「パワプロ」だ。
まさに野球をしない「サクセス」。
▼「偏愛ハートビート」を読み「なんだ?シンちゃん(川澄シンヤ氏の愛称。俺しか呼んでないけど)の奴、俺に黙って漫画家デビューしたのか」と思えば飯野俊祐という、全く別の作者。
この漫画…
絵もストーリーも設定もシンヤズムというか…
ベタな同人ゲーやフリゲの香りがする。
昔の同人ゲームそのままの内容。
作者、ゲーム制作したことない?
▼ゲームアツマール、終了…
ゲームアツマール三大傑作は「キミガシネ」「かわいいは壊せる」「墨染楼閣」だな。
この3本を世に送り出したプラットフォームというだけでも、フリーゲームへの貢献度は凄まじい。
他にも「OR逆転裁判」など、良作は数えきれない。
…しかしまさか「キミガシネ」完結前に閉鎖してしまうとは、漫画雑誌のような現象が起こってしまったな。
仕方ないことではあるが…プレイヤーたちがやり込んだデータも、閉鎖と同時に消えてしまった。
こういうこともあるし、やっぱりフリーゲームはDLしたいなあ。
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