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2023年12月25日

ラジエータ修理か交換か?冷却水漏れのランクル70【PZJ70Vランドクルーザー】

昨年の今ごろ、PZJ70Vランドクルーザーの冷却水漏れに気づき、ラジエーターを交換しようと部品共販に問い合わせましたが、純正ラジエーターが製造を終了していて代替品の販売も無く、新品のラジエーターを入手できなくなりました。

仕方なく冷却水漏れのまま、LLCを補充しながら車検切れまで乗り続け、ラジエーター交換か修理後に車検を取得する事にしました。

現在PZJ70Vランドクルーザーのラジエーターを入手するならリビルト品ですが、これが結構高額です。純正価格程度で流用できる純正同等の高品質ラジエーターが手に入らないか?探していますが見つかりません。

車検取得までに納得できる価格と品質の品を探し続けますが、ラジエーターが損傷したまま放置し続けても仕方ないので、DIYで補修してみようと思い、まずはラジエーターの漏れ具合を確認しました。


先日、PZJ70Vランドクルーザーからラジエーターを取外して水に浸けてみると小さな亀裂があるのでしょう、目視で穴などは見えませんが微細な泡が出てきました。

PZJ70ラジエーターピンホール

泡の出る箇所を探すとラジエータコアの表あたりで、奥の方から泡は出ていないように見えます。手の届く部分の損傷なら補修が出来そうですし、現在の冷却水漏れは距離に関係なく走行後300cc〜500ccなので、微細な漏れ穴ならDIY修理で塞げるかもしれません。うまく補修出来ればラジエーターを交換せずに、しばらく走行できそうです。

気になるのが実際の走行時に、どんな感じで漏っているか?です。


冷却水漏れ点検


ラジエーターの損傷個所から、どの程度の冷却水漏れがあるのか?LLCを継ぎ足して走行していた時は、しっかり目視できませんでした。どのくらいのダメージなのか?水に浸けての漏れ確認だけでなく、少々面倒ですがPZJ70Vランドクルーザーにラジエーターを装着し、エンジンを始動させて目視点検する事にしました。

PZJ70ラジエーターLLC漏れ

ファンシュラウドを外した状態で取付けて、エンジンを始動して15分ほどのアイドリングで、ジワジワ冷却水が漏れはじめました。

PZJ70ラジエーターLLC漏れ1

水温が上昇し圧がかかりはじめたあたりから、2秒〜3秒間隔で冷却水がポタリ、ポタリと漏れだします。

PZJ70ラジエーターLLC漏れ2

ラジエーターの損傷個所を目視すると、水に浸けて点検した時に泡が出ていた右端と左端の中央あたりの2か所から、ジワジワ冷却水が滲み出ています。

PZJ70ラジエーターLLC漏れ3

今まで冷却水がどんな感じで漏っているのか確認できませんでしたが、実際に漏れ具合を目視で確認するとDIY修理が出来そうなのか判断できます。

想定より多く漏れていますが、何とかDIYで補修できそうな気もします。この程度ならホルツ ラドウェルドで補修できそうですが、漏れに気づいた直後に2本投入して改善しなかったので、確実に漏れを止める簡単な方法は無いか?調べる事にしました。


ラジエーターのDIYで修理方法


ラジエーターの亀裂やピンホールをDIYで修理する方法を調べると、はんだ付けやロウ付けが良さそうですが、はんだ付けは配線くらいしか経験なく、金属同士を接続させるロウ付けなど未経験です。

DIY修理の延長で、はんだやロウ付け未経験者がラジエーターを補修できるかどうか?さらに調べたところ、冷却装置の修理は設備が整ったプロの領域らしく、アマチュアレベルでは慣れた方でも失敗する事が多いようです。

下手に手を出して、損傷個所にダメージを与えかねない未経験なチャレンジは止めて、他の方法を調べますが、なかなか補修方法を決められません。そこで同じようにクルマをDIYで整備している知り合いの方に相談しました。

知り合いの方は、過去にロウ付けの経験があるようでしたが、ラジエーターのロウ付けは難しいので金属用パテ補修で冷却水漏れを止めたそうで、すでに5年ほど普通に走行出来ているようでした。

金属用パテは便利で、ラジエーター以外にもマフラー補修でも使用するそうで、少し前に使ったパテが残っているから修理を兼ねて遊びにおいでと誘ってくれました。


修理の誘いとアドバイスをいただいた後、補修箇所の下処理を行いました。先日の漏れ点検で亀裂の箇所にマークを付けておいたので、その部分を中心にパテを盛る部分の塗装を剥がしてキレイにしておきます。

PZJ70純正ラジエーター漏れ修理

水に浸けて泡が出ていたのは2か所〜4か所で、2cm〜4cmの範囲にあったので、この部分を下処理後パテ埋めすれば漏れが止まるはずです。

ラジエーターコアのフィン状の薄い板を少しカットします。

PZJ70純正ラジエーター漏れ修理1

細かい部分の塗装を剥がしてキレイにするのにワイヤーブラシを使いました。

PZJ70純正ラジエーター漏れ修理2

ワイヤーブラシで錆や汚れも落として、パテが乗りやすくなるよう足付けします。


ラジエーターのピンホールをパテで補修


冷却水漏れラジエーターの下処理を済ませ、知り合い宅で後日パテ補修をしました。

パテは硬化剤と共に指で練ってから補修箇所に貼り付けるタイプでした。

PZJ70純正ラジエーター漏れ修理パテ

パテを硬化剤と混ぜると、数分で硬化がはじまるようです。

パテが柔らかいうちにラジエーターフィンの損傷個所に押し付けるように、しっかり密着させます。

PZJ70純正ラジエーター補修完了

24時間放置して完全に硬化すれば補修が完了します。少々雑にパテを盛りましたが硬化後は削る事もできるようです。


武蔵ホルトのメタルパテなら、金属部分のピンホールやヒビなどを補修できます。


ラジエーター冷却水漏れをパテ補修で完治


知り合い宅でパテ補修したラジエーターは、翌日PZJ70Vランドクルーザーに装着し数日放置してパテを硬化させました。

ラジエーター補修から3日ほど経過後、パテが完全に硬化したのを確認してエンジン始動です。15分ほどアイドリングで水温計が上がりラジエーターホースにも圧がかかりはじめますが、冷却水の漏れはありません。

念のため週末にかけて数回15分〜30分暖気しましたが冷却水が漏れる事なく、エンジンが冷えた後もリザーバータンクの冷却水が減らなくなりました。これでラジエーター補修が完了です。

PZJ70Vランドクルーザーの冷却水漏れは、完璧な修理ではありませんがパテ補修で完治しました。うまくいけば次のLLC交換頃まで延命できそうなので、HZJ70ラジエーターを流用できないか?適合を調べ続け、次のLLC交換時期にラジエーターも純正新品を流用して交換するつもりです。





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