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2021年08月01日
低価格ヒュンダイバッテリーで16年ぶりにランクル70の1PZエンジンを始動させてみた
16年ぶりにランクル70の1PZエンジンを始動させるために、先日バッテリーを注文しました。
注文から3日ほどで到着したのが105D31R ヒュンダイ バッテリーです。
エンジン始動で真っ先に必要になるバッテリーですが、ランクル70の車検取得までの予算は20万円です。限られた予算内で高額な交換パーツとなるバッテリー選びが大変でした。
2000ccクラスの乗用車なら、バッテリーはせいぜい1万円くらいまでで買えるので気になりません。7年前にJB31Wジムニーシエラは7000円ほどでACデルコ バッテリーに交換しましたが、ランクル70の1PZエンジンは小型トラック向けのディーゼルエンジンなので24V仕様です。ジムニーに比べると価格の高い大容量のバッテリーが2個必要です。
20年ほど前にランクル70のバッテリーを交換した時は、2個で4万円以上の価格に驚いた記憶がありますが、どのくらい値上がりしているか近所のカーショップなどに探しに行くと、20年前とあまり変わらず1個2万円ほどで販売されていました。想定より安い価格ですが、消費税が加わると軽く45000円の出費です。
ランクル70の車検取得までには相応のパーツ交換が必要になるはずですし、限られた予算内でバッテリーに4万円を超える出費は避けたいので、少しでも安いバッテリーを探す事にして、今まで避けていた海外ブランド品の価格や品質などを調べてみました。
こんな時インターネットの通販サイトが非常に便利です。
実店舗だと在庫が限られるので、品質や性能が信頼できる国産ブランド品しか店頭で購入できませんが、ネット通販なら純正同等の国内や海外の一流ブランド品だけでなく、セカンドブランドや格安ブランド品、再生品などを簡単に探す事が出来ます。
手ごろな品が見つかったら、すぐにメーカーサイトで性能や信頼性なども調べる事もできるので、低予算でも高品質な品を見つける事ができます。
16年ぶりに始動させるランクル70に装着するバッテリーに選んだのがヒュンダイバッテリーです。
純正装着されている75D31Rというタイプは一部の国産ブランドでしか見つけられなかったので、容量が大きめで流用可能な105D31Rにしました。
ヒュンダイバッテリーを選んだのは、世界市場で販売されている自動車メーカーの純正部品というのを決め手にしました。
今まで多少高くても国産ブランドのバッテリーしか使った事が無かったのですが、海外ブランド品でも自動車メーカー純正部品なら優良部品並の性能や耐久性があるはずです。
日本国内であまりヒュンダイ自動車を見かけませんが、調べてみると2019年の販売台数は719万台で世界5位です。4位のGMの771万台に迫る販売台数の自動車メーカー純正部品なので、日本車の第2ブランドと大差ないはずです。JB31Wジムニーシエラに装着して、そろそろ8年経過するトヨタ第2ブランドのACデルコ バッテリーと同等の品質なら、8年以上使い続ける事ができるでしょう。
低価格でも優良品質!海外ブランド自動車バッテリー
105D31R ヒュンダイ バッテリー到着後、あまり参考になりませんが、電圧と容量を測定してみました。
測定といってもバッテリーテスターが無いので、オメガプロにセットして電圧と容量をチェックしてみました。
オメガプロでチェックしているので参考程度ですが、電圧が12.4Vなので新品バッテリーにしては少し低い気がします。
新品を購入したので、フル充電されているはずですが、到着した時点で80%でした。バッテリーは在庫期間が長いと放電するので、この数値は許容範囲かもしれません。
フル充電しようか迷いましたが、新品なのでこのままランクル70に装着する事にして、始動前に燃料を20リットル補給します。
残り10リットルほど入っていますが、16年前に入れた軽油です。本来なら古い軽油を抜き取った方が良さそうですが処理できないので、新しく軽油を追加して古く劣化しているかもしれない軽油を薄めて始動する事にしました。
JB31Wジムニーシエラで近所のセルフスタンドに行って、携行缶に軽油を入れようとすると事務室から係員が飛んできました。どうやらセルフスタンドで車以外に燃料を入れると違反になるようです。。
仕方ないので軽油価格が5円ほど高いフルサービスのガソリンスタンドに行って係員に入れてもらいました。
ガソリン価格が高騰していますが、軽油も少し前のガソリン価格並みに値上がりしています。単価135円ほどの高価な軽油を20リットル携行缶に入れてもらいました。
ガレージに戻ってランクル70に軽油を補給しバッテリーを装着しました。
クランキング前に先日交換したオイルを確認します。レベルゲージには透明なオイルが付着しています。
始動前のオイル交換は正解です。16年ぶりのエンジン始動なのでオイルポンプに不具合があるかもしれませんが、軽くクランキングしてオイルが汚れるかどうかでオイルポンプが正常作動しているかどうか確認できます。
グロープラグが点灯する前に軽くクランキングすれば、燃料ポンプのヒューズを抜かなくてもエンジンは始動しないはずです。数秒のクランキングで止めてオイルの状態をチェックして、オイルポンプの作動確認する事にしました。
16年ぶりのエンジン始動なので燃料も落ちているでしょうし、簡単にはエンジン始動しないでしょう。ひょっとするとエンジン始動しないかもしれません。
そんな期待と不安が入り混じったままランクル70に乗り込んで、グローランプが点灯しないように一気にキーを捻ってみました。
すぐにキーをOFFに戻そうと数秒クランキングしましたが、予想に反してセルを回した途端1PZエンジンが始動しました。意外でした。16年ぶりのクランキングなのに、昨日まで動いていたようなエンジン始動です。
エンジンは始動しましたが、オイルポンプの作動が気になるのでエンジンを止めてオイルをチェックします。
オイルレベルゲージに付着したオイル汚れと、減り具合でオイルポンプの正常作動が確認できました。オイル量が少し減ったのは先日新品交換してオイルが入っていないフィルター内と循環経路に、数秒のクランキングとエンジン始動でオイルが充填されたからでしょう。
オイルを1リットルほど補充して、再びエンジンを始動させ今度は水温が上昇するまでアイドリングを続けます。
16年ぶりのエンジン始動ですが、信じられないほどアイドリングが安定しています。水温が上昇してから空ぶかししましたが、何も不具合を感じません。もう少し苦戦する覚悟だったので、少々あっけにとられてしまったほどです。
久々にエンジンを始動させたので、ランクル70をガレージから外に出して16年間たまったホコリを洗い流しました。
ランクル70の1PZエンジン始動が成功したので、この週末から整備をすすめます。まずはブレーキ関係と下回りのオイル漏れなどをチェックして、大きな不具合がなければ仮ナンバーでテスト走行です。
点検しながら100kmくらいの慣らし走行を行って、ランクル70の状態を確認した方が良さそうです。
16年ぶりに走らせるので予想外の整備が必要になるかもしれませんが、作業が順調にすすめば来月末までに車検取得できるかもしれません。
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注文から3日ほどで到着したのが105D31R ヒュンダイ バッテリーです。
エンジン始動で真っ先に必要になるバッテリーですが、ランクル70の車検取得までの予算は20万円です。限られた予算内で高額な交換パーツとなるバッテリー選びが大変でした。
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20年ほど前にランクル70のバッテリーを交換した時は、2個で4万円以上の価格に驚いた記憶がありますが、どのくらい値上がりしているか近所のカーショップなどに探しに行くと、20年前とあまり変わらず1個2万円ほどで販売されていました。想定より安い価格ですが、消費税が加わると軽く45000円の出費です。
ランクル70の車検取得までには相応のパーツ交換が必要になるはずですし、限られた予算内でバッテリーに4万円を超える出費は避けたいので、少しでも安いバッテリーを探す事にして、今まで避けていた海外ブランド品の価格や品質などを調べてみました。
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16年ぶりに始動させるランクル70に装着するバッテリーに選んだのがヒュンダイバッテリーです。
純正装着されている75D31Rというタイプは一部の国産ブランドでしか見つけられなかったので、容量が大きめで流用可能な105D31Rにしました。
ヒュンダイバッテリーを選んだのは、世界市場で販売されている自動車メーカーの純正部品というのを決め手にしました。
今まで多少高くても国産ブランドのバッテリーしか使った事が無かったのですが、海外ブランド品でも自動車メーカー純正部品なら優良部品並の性能や耐久性があるはずです。
日本国内であまりヒュンダイ自動車を見かけませんが、調べてみると2019年の販売台数は719万台で世界5位です。4位のGMの771万台に迫る販売台数の自動車メーカー純正部品なので、日本車の第2ブランドと大差ないはずです。JB31Wジムニーシエラに装着して、そろそろ8年経過するトヨタ第2ブランドのACデルコ バッテリーと同等の品質なら、8年以上使い続ける事ができるでしょう。
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105D31R ヒュンダイ バッテリー到着後、あまり参考になりませんが、電圧と容量を測定してみました。
測定といってもバッテリーテスターが無いので、オメガプロにセットして電圧と容量をチェックしてみました。
オメガプロでチェックしているので参考程度ですが、電圧が12.4Vなので新品バッテリーにしては少し低い気がします。
新品を購入したので、フル充電されているはずですが、到着した時点で80%でした。バッテリーは在庫期間が長いと放電するので、この数値は許容範囲かもしれません。
フル充電しようか迷いましたが、新品なのでこのままランクル70に装着する事にして、始動前に燃料を20リットル補給します。
残り10リットルほど入っていますが、16年前に入れた軽油です。本来なら古い軽油を抜き取った方が良さそうですが処理できないので、新しく軽油を追加して古く劣化しているかもしれない軽油を薄めて始動する事にしました。
JB31Wジムニーシエラで近所のセルフスタンドに行って、携行缶に軽油を入れようとすると事務室から係員が飛んできました。どうやらセルフスタンドで車以外に燃料を入れると違反になるようです。。
仕方ないので軽油価格が5円ほど高いフルサービスのガソリンスタンドに行って係員に入れてもらいました。
ガソリン価格が高騰していますが、軽油も少し前のガソリン価格並みに値上がりしています。単価135円ほどの高価な軽油を20リットル携行缶に入れてもらいました。
ガレージに戻ってランクル70に軽油を補給しバッテリーを装着しました。
クランキング前に先日交換したオイルを確認します。レベルゲージには透明なオイルが付着しています。
始動前のオイル交換は正解です。16年ぶりのエンジン始動なのでオイルポンプに不具合があるかもしれませんが、軽くクランキングしてオイルが汚れるかどうかでオイルポンプが正常作動しているかどうか確認できます。
グロープラグが点灯する前に軽くクランキングすれば、燃料ポンプのヒューズを抜かなくてもエンジンは始動しないはずです。数秒のクランキングで止めてオイルの状態をチェックして、オイルポンプの作動確認する事にしました。
16年ぶりのエンジン始動なので燃料も落ちているでしょうし、簡単にはエンジン始動しないでしょう。ひょっとするとエンジン始動しないかもしれません。
そんな期待と不安が入り混じったままランクル70に乗り込んで、グローランプが点灯しないように一気にキーを捻ってみました。
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オイルレベルゲージに付着したオイル汚れと、減り具合でオイルポンプの正常作動が確認できました。オイル量が少し減ったのは先日新品交換してオイルが入っていないフィルター内と循環経路に、数秒のクランキングとエンジン始動でオイルが充填されたからでしょう。
オイルを1リットルほど補充して、再びエンジンを始動させ今度は水温が上昇するまでアイドリングを続けます。
16年ぶりのエンジン始動ですが、信じられないほどアイドリングが安定しています。水温が上昇してから空ぶかししましたが、何も不具合を感じません。もう少し苦戦する覚悟だったので、少々あっけにとられてしまったほどです。
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ランクル70の1PZエンジン始動が成功したので、この週末から整備をすすめます。まずはブレーキ関係と下回りのオイル漏れなどをチェックして、大きな不具合がなければ仮ナンバーでテスト走行です。
点検しながら100kmくらいの慣らし走行を行って、ランクル70の状態を確認した方が良さそうです。
16年ぶりに走らせるので予想外の整備が必要になるかもしれませんが、作業が順調にすすめば来月末までに車検取得できるかもしれません。
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2021年08月28日
【車検整備】16年ぶりにエンジン始動したランクル70【マフラーとブレーキ】
先月末、2005年7月の車検切れから放置していたランクル70の1PZエンジンを16年ぶりに始動させてみました。
当初の想定では、2005年から16年間ずっと動かさずに放置していたので、さすがに何らかの不具合があるだろう、簡単にエンジンは動かないだろうと思っていました。
ランクル70のエンジン始動は、数年前から動かしてみようと思いましたが、オイルが完全に落ちたドライスタートによるダメージが気になって、その対策を何となく考えて数年が過ぎました。
延び延びになったのは、やはり放置期間が長いので想像以上の不具合があって、エンジン始動させるまでかなり悪戦苦闘を続けるだろうと思っていたからで、下手したら自宅のガレージ整備ではエンジン始動できず、やむを得ずトヨタの整備工場に依頼する事にならないか不安でした。
今年6月頃から試行錯誤を続けたドライスタート対策も納得できるレベルの処置が出来ず、何度かエンジン始動を延期しようか迷いましたが、ここで断念したら放置期間が20年を超えるのは間違いありません。
半ばやけくそ気味でエンジンへのダメージを覚悟して、先月末恐る恐る1PZエンジンのスターターを回しました。
まずは、少しでもエンジンオイルを各部に回そうと、グロープラグのプレヒートを待たず数秒のクランキングを試しました。すると、ほんの一瞬にも思えたクランキングで、今までの不安が一瞬で吹っ飛びます。
まるで昨日まで走っていたかのように、キュルキュル〜ブルン!セル1発で1PZエンジンが目覚めました。
初度登録から30年8万キロ走行のランクル70
16年ぶりにエンジンを始動させたPZJ70ランドクルーザーは、社会人になって間もない1997年12月に購入した中古車です。
初任給に毛が生えた低所得な20代の頃だったので迷いもありましたが、1990年12月に新車登録後、ほぼ7年落ち約16000km走行の極上とも思える状態だったので、銀行預金を全額はたいてトヨタディーラー1年保証付きでランクル70の2代目のオーナーになりました。
購入後は何度も高額なディーラー車検を受けながら走らせていましたが、その後JB31Wジムニーシエラを購入したので、2005年7月の車検切れで、いったん抹消しました。
ランクル70抹消までの8年間で、車検切れの期間もあって実際に走らせていたのは5年ほどだったので、走行距離も現時点で8万キロを超えたくらいです。
先月のエンジン始動は、16年ぶりのエンジン始動なので何らかの異常があるだろうと思っていましたが、安定したアイドリングで何ら不具合や異常を感じません。
しばらく暖気して1PZエンジンを3000rpmほど回しましたが、スムーズなエンジン回転で吹き上がりました。悪くありません。
出来れば試運転をしたいところですが、仮ナンバーを用意していないのでガレージ前で少し動かす程度しか試せません。
30分程度エンジンを回して、10mくらい前後左右に動かした感触では、エンジンもブレーキもステアリングも不具合や異常は感じません。
頑丈なランクル70だからなのか、保管状態が良かったのかコンディションは非常に良好です。
ランクル70車検取得に向けての整備
16年ぶりにエンジンを始動させたランクル70は、想像以上にコンディションが良好な感触です。
このままスムーズに車検が取得出来れば良いのですが、そのためには少なくとも一通りの整備が必要です。
16年放置していたので、気になるのがオイル漏れと錆の発生です。
少し前にエンジンオイルを交換しましたが、ガレージの床にオイルの痕跡はありませんでした。エンジン始動と多少でも動かした事で、オイルシールから漏れが心配でしたが、エンジン始動の翌日に床と下回りをチェックしても目視でオイル漏れは見当たりません。
本格的に走らせなければ判断できませんが、ランクル70のコンディションは悪くなさそうです。
残念なのが錆の発生で、目についたのがマフラーの錆です。
今のところ穴あきや排気漏れが無いので車検はパスするはずですが、このまま放置すると錆が酷くなってマフラー交換する事になります。
まだ使える状態なので、少しでも延命させるために錆びた部分を補修する事にしました。
金属板で補修プレートをつくって、ビス止めしてみましたがイマイチです。大きな錆は補修できましたが、小さな錆が目につきます。
マフラーの錆の補修は後日作業する事にして、ブレーキの状態を確認してみました。まずはフロントディスクです。
16年間走っていないのでディスクには錆がうっすら出ていますが、ガレージ保管していたので思っていたほど状態は悪くありません。
ブレーキパッドも4mmほど残っているので、今回の車検ではパッドを交換せずに通せます。
リアはドラムブレーキです。
ドラムを外してみると気になる錆などもなく正常に作動しています。
ドラムの内側に気になるダメージはありませんし、外側も錆が多少出ている程度です。
シューも5mmほど残っているので、交換は数万キロ走行後でしょう。
思っていた以上にコンディション良好なランクル70ですが、外観は雑に乗っていたので、多少のキズやへこみがあります。
残念なのがアンテナで、仕事で出かけた会場の30分無料駐車場を出る時、駐車券を挿入してもゲートが上がっていたので、無料なんだとそのまま通過しはじめた途端、ゲートが降りてきた事がありました。
ゲートを破損させると面倒なので、ゲートを突っ切るのではなく、バックでゲートの手前まで戻った時、アンテナをグニャリと曲げてしまいました。
ラジオの受信は出来ますが、アンテナを収納する事も伸ばす事も出来ない状態なので、後日マフラーの補修と共に部品交換する事にします。
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当初の想定では、2005年から16年間ずっと動かさずに放置していたので、さすがに何らかの不具合があるだろう、簡単にエンジンは動かないだろうと思っていました。
ランクル70のエンジン始動は、数年前から動かしてみようと思いましたが、オイルが完全に落ちたドライスタートによるダメージが気になって、その対策を何となく考えて数年が過ぎました。
延び延びになったのは、やはり放置期間が長いので想像以上の不具合があって、エンジン始動させるまでかなり悪戦苦闘を続けるだろうと思っていたからで、下手したら自宅のガレージ整備ではエンジン始動できず、やむを得ずトヨタの整備工場に依頼する事にならないか不安でした。
今年6月頃から試行錯誤を続けたドライスタート対策も納得できるレベルの処置が出来ず、何度かエンジン始動を延期しようか迷いましたが、ここで断念したら放置期間が20年を超えるのは間違いありません。
半ばやけくそ気味でエンジンへのダメージを覚悟して、先月末恐る恐る1PZエンジンのスターターを回しました。
まずは、少しでもエンジンオイルを各部に回そうと、グロープラグのプレヒートを待たず数秒のクランキングを試しました。すると、ほんの一瞬にも思えたクランキングで、今までの不安が一瞬で吹っ飛びます。
まるで昨日まで走っていたかのように、キュルキュル〜ブルン!セル1発で1PZエンジンが目覚めました。
初度登録から30年8万キロ走行のランクル70
16年ぶりにエンジンを始動させたPZJ70ランドクルーザーは、社会人になって間もない1997年12月に購入した中古車です。
初任給に毛が生えた低所得な20代の頃だったので迷いもありましたが、1990年12月に新車登録後、ほぼ7年落ち約16000km走行の極上とも思える状態だったので、銀行預金を全額はたいてトヨタディーラー1年保証付きでランクル70の2代目のオーナーになりました。
購入後は何度も高額なディーラー車検を受けながら走らせていましたが、その後JB31Wジムニーシエラを購入したので、2005年7月の車検切れで、いったん抹消しました。
ランクル70抹消までの8年間で、車検切れの期間もあって実際に走らせていたのは5年ほどだったので、走行距離も現時点で8万キロを超えたくらいです。
先月のエンジン始動は、16年ぶりのエンジン始動なので何らかの異常があるだろうと思っていましたが、安定したアイドリングで何ら不具合や異常を感じません。
しばらく暖気して1PZエンジンを3000rpmほど回しましたが、スムーズなエンジン回転で吹き上がりました。悪くありません。
出来れば試運転をしたいところですが、仮ナンバーを用意していないのでガレージ前で少し動かす程度しか試せません。
30分程度エンジンを回して、10mくらい前後左右に動かした感触では、エンジンもブレーキもステアリングも不具合や異常は感じません。
頑丈なランクル70だからなのか、保管状態が良かったのかコンディションは非常に良好です。
ランクル70車検取得に向けての整備
16年ぶりにエンジンを始動させたランクル70は、想像以上にコンディションが良好な感触です。
このままスムーズに車検が取得出来れば良いのですが、そのためには少なくとも一通りの整備が必要です。
16年放置していたので、気になるのがオイル漏れと錆の発生です。
少し前にエンジンオイルを交換しましたが、ガレージの床にオイルの痕跡はありませんでした。エンジン始動と多少でも動かした事で、オイルシールから漏れが心配でしたが、エンジン始動の翌日に床と下回りをチェックしても目視でオイル漏れは見当たりません。
本格的に走らせなければ判断できませんが、ランクル70のコンディションは悪くなさそうです。
残念なのが錆の発生で、目についたのがマフラーの錆です。
今のところ穴あきや排気漏れが無いので車検はパスするはずですが、このまま放置すると錆が酷くなってマフラー交換する事になります。
まだ使える状態なので、少しでも延命させるために錆びた部分を補修する事にしました。
金属板で補修プレートをつくって、ビス止めしてみましたがイマイチです。大きな錆は補修できましたが、小さな錆が目につきます。
マフラーの錆の補修は後日作業する事にして、ブレーキの状態を確認してみました。まずはフロントディスクです。
16年間走っていないのでディスクには錆がうっすら出ていますが、ガレージ保管していたので思っていたほど状態は悪くありません。
ブレーキパッドも4mmほど残っているので、今回の車検ではパッドを交換せずに通せます。
リアはドラムブレーキです。
ドラムを外してみると気になる錆などもなく正常に作動しています。
ドラムの内側に気になるダメージはありませんし、外側も錆が多少出ている程度です。
シューも5mmほど残っているので、交換は数万キロ走行後でしょう。
思っていた以上にコンディション良好なランクル70ですが、外観は雑に乗っていたので、多少のキズやへこみがあります。
残念なのがアンテナで、仕事で出かけた会場の30分無料駐車場を出る時、駐車券を挿入してもゲートが上がっていたので、無料なんだとそのまま通過しはじめた途端、ゲートが降りてきた事がありました。
ゲートを破損させると面倒なので、ゲートを突っ切るのではなく、バックでゲートの手前まで戻った時、アンテナをグニャリと曲げてしまいました。
ラジオの受信は出来ますが、アンテナを収納する事も伸ばす事も出来ない状態なので、後日マフラーの補修と共に部品交換する事にします。
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