2021年06月25日
【ランクル70復活】16年動かさなかったランドクルーザーPZJ70Vのメンテナンス
2005年の車検切れから、約16年間エンジンすら一切動かさなかったランクル70を蘇らせようと、今月中旬から作業をはじめました。
作業と言っても、長期間動かさなかったエンジンを始動させる場合、オイルが落ち切った状態のドライスタートになってしまうので、出来るだけダメージの少ない方法を考える事からはじめています。
ガソリンエンジンの場合、スパークプラグの穴からオイルを垂らしてセルを回せば、多少でもシリンダーへのダメージが少なくなりそうな気がします。
ランクル70の場合ディーゼルエンジンなので、スパークプラグがありません。その代わりのグロープラグ穴からオイルを垂らそうかと思い構造を確認してみました。
1PZエンジンの整備書を持っていないので一般的なディーゼルエンジンの断面図を見ると、グロープラグ穴からオイルを垂らしても、ピストンリングまで届きそうもありません。
もちろんピストンリングまでオイルをうまく垂らせたとしても、エンジン内部の摺動面はピストンとシリンダーの他、クランクシャフトやカムシャフトなど数え切れませんし、あらゆる部位すべてにオイルを垂らすのは簡単ではありません。
ドライスタート対策のアイデアとしては、オイルフィルター部からオイルを送る方法を思いつきますが、フィルターを外さずクランキングすれば、内部に貯められているオイルを、ポンプの作動でエンジン各部に回せます。
オイルフィルターの構造を確認すると、フィルターでろ過されたオイルは取付部からエンジンに送られているので、オイルフィルターを外してエンジンを動かさずに、大型の注射器などで圧入すればエンジン各部にオイルが回りそうです。
オイルフィルターを外して手動でオイルを回すか、外さずクランキングしてオイルポンプを回すか、どちらが良いのか、オイルフィルターを外すと内部のオイルが抜けてしまうので悩むところです。
こんな事をあれこれ考えていても仕方ないので、出来る作業からすすめます。
16年放置したランクル70のオイル量
ランクル70は車検切れで抹消したので、特に不具合などはありませんでした。
ずっと置きっぱなしのガレージフロアにも、オイル漏れの跡は見当たりません。
ほぼ16年ぶりにボンネットを開いてみると、ほこりで薄汚れていますが、エンジンも周りも予想以上にキレイな状態です。
乗りっぱなしのJB31Wジムニーシエラより遥かにキレイなエンジンルームを目にして、ひょっとしたら大した手間をかけず車検を取得出来そうな気がしてきました。
気になるのがオイル量です。長らく放置していたので、どのくらいオイルが入っているのかをチェックしてみました。
抹消前に定期交換していたからでしょうか、オイルは減っていないし触ってみても酷い状態じゃなさそうです。
この状態なら何とかオイルポンプだけを回す事が出来れば、ドライスタートのダメージも気にならないのですが、クランキングしないとオイルポンプを回す事はできません。
カムにエンジンオイルを注油
手軽に出来るドライスタート対策のアイデアは、タペットカバーを開いてカムシャフト回りに注油する事ですが、効果が限定的なのと、ガスケット交換が必要になる事があるので、パーツを手配しなければなりません。
長年動かしていないランクル70なので、交換部品は相当必要になりそうだし、ある程度まとめてからネットショップで注文する予定なので、タペットカバーを開くのを少し躊躇しましたが、カム回りの状態を確認したいので、外してみる事にしました。
タペットカバーを外す前に、オイルキャップを外して内部を触ってみると、乾いた状態ですが思ったよりオイルが残っている感触で、キャップ裏もエンジン内の指の届く範囲も微妙にしっとりしています。
想像以上にタペットカバー内部にオイル感があるので、カム回りもオイルがしっとり残っているかもしれません。
タペットカバーを慎重に外してみると、内部は思ったよりキレイですし、綺麗に外せたのでガスケットも再利用できそうです。
触って状態を確認すると、タペットカバーの裏側はオイルが完全に乾ききっている事もなく、しっとり感があって落ち切っていないオイルがしずく状で残っている箇所もありました。
エンジン側を見るとカムシャフトの露出部はオイルが落ちた状態ですが、接触部にはオイルが少し残っています。
16年エンジンを動かしていなかったので、オイルが落ちて完全に乾ききった状態をイメージしていましたが、思ったよりカム回りにオイル感が残っていたので、シリンダー内とクランク回りにも、多少オイルが残っているかもしれません。
ドライスタート対策として効果は限定的ですが、カム回りにオイルをたっぷり注油して数日おけば、じわじわオイルが広がるかもしれません。
今回タペットカバーを外して、想像以上に状態が良好だったので、エンジン内の摺動部に少しでもオイルが残っているのではないか期待がでてきました。多少でもオイルが残っていれば、ドライスタートのダメージは気にするほどじゃないのかもしれません。
バッテリーの注文もまだなので、この週末もカム回りにオイルを垂らして、もう少し浸透させる事にしました。
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作業と言っても、長期間動かさなかったエンジンを始動させる場合、オイルが落ち切った状態のドライスタートになってしまうので、出来るだけダメージの少ない方法を考える事からはじめています。
ガソリンエンジンの場合、スパークプラグの穴からオイルを垂らしてセルを回せば、多少でもシリンダーへのダメージが少なくなりそうな気がします。
ランクル70の場合ディーゼルエンジンなので、スパークプラグがありません。その代わりのグロープラグ穴からオイルを垂らそうかと思い構造を確認してみました。
1PZエンジンの整備書を持っていないので一般的なディーゼルエンジンの断面図を見ると、グロープラグ穴からオイルを垂らしても、ピストンリングまで届きそうもありません。
もちろんピストンリングまでオイルをうまく垂らせたとしても、エンジン内部の摺動面はピストンとシリンダーの他、クランクシャフトやカムシャフトなど数え切れませんし、あらゆる部位すべてにオイルを垂らすのは簡単ではありません。
ドライスタート対策のアイデアとしては、オイルフィルター部からオイルを送る方法を思いつきますが、フィルターを外さずクランキングすれば、内部に貯められているオイルを、ポンプの作動でエンジン各部に回せます。
オイルフィルターの構造を確認すると、フィルターでろ過されたオイルは取付部からエンジンに送られているので、オイルフィルターを外してエンジンを動かさずに、大型の注射器などで圧入すればエンジン各部にオイルが回りそうです。
オイルフィルターを外して手動でオイルを回すか、外さずクランキングしてオイルポンプを回すか、どちらが良いのか、オイルフィルターを外すと内部のオイルが抜けてしまうので悩むところです。
こんな事をあれこれ考えていても仕方ないので、出来る作業からすすめます。
16年放置したランクル70のオイル量
ランクル70は車検切れで抹消したので、特に不具合などはありませんでした。
ずっと置きっぱなしのガレージフロアにも、オイル漏れの跡は見当たりません。
ほぼ16年ぶりにボンネットを開いてみると、ほこりで薄汚れていますが、エンジンも周りも予想以上にキレイな状態です。
乗りっぱなしのJB31Wジムニーシエラより遥かにキレイなエンジンルームを目にして、ひょっとしたら大した手間をかけず車検を取得出来そうな気がしてきました。
気になるのがオイル量です。長らく放置していたので、どのくらいオイルが入っているのかをチェックしてみました。
抹消前に定期交換していたからでしょうか、オイルは減っていないし触ってみても酷い状態じゃなさそうです。
この状態なら何とかオイルポンプだけを回す事が出来れば、ドライスタートのダメージも気にならないのですが、クランキングしないとオイルポンプを回す事はできません。
カムにエンジンオイルを注油
手軽に出来るドライスタート対策のアイデアは、タペットカバーを開いてカムシャフト回りに注油する事ですが、効果が限定的なのと、ガスケット交換が必要になる事があるので、パーツを手配しなければなりません。
長年動かしていないランクル70なので、交換部品は相当必要になりそうだし、ある程度まとめてからネットショップで注文する予定なので、タペットカバーを開くのを少し躊躇しましたが、カム回りの状態を確認したいので、外してみる事にしました。
タペットカバーを外す前に、オイルキャップを外して内部を触ってみると、乾いた状態ですが思ったよりオイルが残っている感触で、キャップ裏もエンジン内の指の届く範囲も微妙にしっとりしています。
想像以上にタペットカバー内部にオイル感があるので、カム回りもオイルがしっとり残っているかもしれません。
タペットカバーを慎重に外してみると、内部は思ったよりキレイですし、綺麗に外せたのでガスケットも再利用できそうです。
触って状態を確認すると、タペットカバーの裏側はオイルが完全に乾ききっている事もなく、しっとり感があって落ち切っていないオイルがしずく状で残っている箇所もありました。
エンジン側を見るとカムシャフトの露出部はオイルが落ちた状態ですが、接触部にはオイルが少し残っています。
16年エンジンを動かしていなかったので、オイルが落ちて完全に乾ききった状態をイメージしていましたが、思ったよりカム回りにオイル感が残っていたので、シリンダー内とクランク回りにも、多少オイルが残っているかもしれません。
ドライスタート対策として効果は限定的ですが、カム回りにオイルをたっぷり注油して数日おけば、じわじわオイルが広がるかもしれません。
今回タペットカバーを外して、想像以上に状態が良好だったので、エンジン内の摺動部に少しでもオイルが残っているのではないか期待がでてきました。多少でもオイルが残っていれば、ドライスタートのダメージは気にするほどじゃないのかもしれません。
バッテリーの注文もまだなので、この週末もカム回りにオイルを垂らして、もう少し浸透させる事にしました。
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