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posted by fanblog

2017年05月07日

映画「太陽」の感想…前戯もなしに挿入の違い。

今日は映画「太陽」の感想です。

映画は映画館で…って思っているのですがなかなか行けないものですよね。

映画を作ってる側は劇場公開のタイミング、

そして映画館という場所で観てもらう事を考えて作っている部分が大きいと思うので、

劇場公開から何年も経っていたり、観る環境が違ったりした場合の感想は、

作り手からは不本意な感想になる事があるのかもしれない。

この映画「太陽」は劇場で観たいなあって思っていた1本なのですが、

結局見逃してレンタルDVDでの鑑賞になってしまいました…いつもそんな事を言ってる気がしますが。



映画「太陽」は2016年公開の入江悠監督作品。

入江悠監督は映画「SR サイタマノラッパー」シリーズの監督ですが、

これからの日本映画をしょって立つ若手監督の1人。

個人的に最初に観たのは、

映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のメイキングドキュメント。

映画「SR サイタマノラッパー」は低予算ながらもうまくなって思った映画ですが、

実力が認められて映画「ジョーカー・ゲーム」など制作費が大きい映画も監督する様になりました。

低予算でうまく作れる人がお金かけて良い映画を作ってくれるなら言う事はないですよね。


映画「太陽」は劇団イキウメによって上演された同名舞台が原作。

自分は舞台は観れてないのですが、映画を観てこれが舞台だとどんな感じなんだろうと思うと、

凄く興味が出てきました。

舞台版の「太陽」もDVD化されているのでこちらも是非みてみたいと思います。


映画「太陽」は、未知のウイルスによって大半の人間が死んでしまった世界。

人々はウイルスを克服したが太陽の光が浴びれず夜に生きる進化した人類の「ノクス」と、

そのノクスに管理される旧人類の「キュリオ」に分かれていた。

ある村でノクスの駐在員がキュリオの克哉によって殺される事件が起きる。

制裁によって経済封鎖が行われ貧困が悪化する村…それから10年が経った。

その村で生きる奥寺鉄彦は貧しい暮らしに苛立ちを感じノクスになる事を夢見ていた。

また鉄彦の幼馴染である生田結は幼少期に母がノクスになり自分と父親が捨てられた過去があり、

彼女はノクスに嫌悪感を持っていた。

そんななか10年ぶりに経済封鎖が解除され、

未成年者に対してノクスへの転換手術の希望者が募集されたのだった…という感じかな。


キャストですが主人公のノクスになる事を夢見る青年奥寺鉄彦を演じるのは神木隆之介。

神木隆之介と言ったら個人的には映画「桐島、部活やめるってよ」ですが、

このブログでは映画「君の名は。」のパンフレットで感心したって書きました。

今回は素朴な村の青年役ですが、何か隠し切れない美な雰囲気が溢れ出ていました。

男らしすぎない風体は役柄的にも合っていたと思います。

鉄彦の幼馴染である結を演じるのは門脇麦。

門脇麦と言えば映画「闇金ウシジマくん Part2」で前戯もなしに挿入されてた人ですが、

この映画「太陽」でも前戯もなしに挿入され…いや、関連はないですけど。

難しい役どころを頑張ってやり遂げたと思います、終盤の展開は彼女の演技力にかかっている訳で。

村の駐在員としてやってくる森繁を演じるのは古川雄輝。

あんまり彼の印象はなかったのですがテレビドラマ「世にも奇妙な物語」など結構多くの作品で観ていた。

そんな彼はドラマ版「僕だけがいない街」で主役の藤沼悟を演じるそうな。

映画版の「僕だけがいない街」は残念な出来だったのでドラマ版は良い作品になって欲しい。

その他、村上淳や鶴見辰吾、水田航生など良い俳優が出ていますが、

特に結の父親である草一を演じる古館寛治は重要な存在。

古館寛治と言ったら入江悠監督ではない方の映画「ジョーカーゲーム」ですね。

彼の淡々とした雰囲気がこの映画では本当に味わい深い。


さて、映画「太陽」ですが結論から書きますと良い映画でした。

楽しいとかそういう部類ではもちろんありませんが、

考えさせられる良い映画です。


ネタバレはしないように書きますが、

設定と予告編を観るとなんとなく想像はできそうな…。

予想外の展開になるわけではありませんが、

ノクスとキュリオという2つの存在と対立は考えさせられます。

その中でも未成年まではノクスからキュリオに転換する事ができる、

タイムリミットありのあくまで一方通行という設定がうまい。

物語において対立構造で一番分かりやすいのは善と悪ですが、

最近はそうそう簡単に善悪つけられない世の中。

特に近年は対立構造でどちらかが一方を淘汰するよりも、

共存の道を探すというのが世界的な流れですよね。

ラストの展開は地味ながらもまさに希望の持てる話でしたが、

そこに到達するまでにみせられる家族の物語が心を掴んで離しません。


母親がノクスになったため、父と二人で育った結が様々な経験をし、どうなっていくのか、

そしてそれを見守る父親はどの様な思いをいだいているのか。

終盤のフェンス前での会話はうまくは言えないですが泣けてきます。

是非、まだ観てない人は観てもらいたいです。


基本的には貧しい村での映像ですが、この映像が素晴らしい。

撮影は今ひっぱりだこなんじゃないかと思う近藤龍人。

映画「リアリズムの宿」
でも思いましたが、のどかな雰囲気や綺麗な景色をうまく撮るというか、

この人の映像は人間ドラマの映画が合うなあと。

もちろん映画「ストレイヤーズ・クロニクル」などの映画でも悪い訳ではないのですが。

今回のところどころで使われる引き画での長まわしが監督の意向だとしたら、

入江悠監督と近藤龍人の組み合わせは良いかもしれませんね。


画的に印象的な引き画ですが、日本映画って感じがします。

こういう映画を観ると最近の映画はカット割りすぎてる気もしますね。

結がレイプされてる引き画でさえ影とかの写りから、ああ日本映画な感じがするって。

また前戯もなしに挿入かよ…って今回はちゃんと話として成り立ってるからね!

まあ某クソ映画はAV撮影なのにブラジャーは付けてるままだし、前戯もなしに挿入とか酷い演出でした。

いや、どっちもそこがメインの映画ではないんですけどね。


あと映画としての構成として、冒頭にノクスが太陽の光に当たるとどうなってしまうのかをしっかりみせたからこそ、

中盤の展開のハラハラ感が増していて良かったなあと。

日の出前になんとかしないといけないって状況がより観てる人に伝わりました。


それにあのクズ男克哉の最後の感じとかグッときました。

楽には死なせませんよ…あのシーン長かったなあ…。


そんな訳で、映画「太陽」ですが良い映画でした。

やっぱ結と草一のやりとりは良かったなあ。

てめースッキリしてんじゃねーよって思いますけどね。

それ故に親父のあの感じが響きます。


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マツゥオコアトル
思いついた事を羅列。 映画「DETH FOREST 恐怖の森2」みたいなくだらない映画が凄い好き。 映画の感想は基本的にネタバレなしを心掛けています。
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