Matzocoatl「毒蛇だって知ってただろ？」

今日は神田松之丞独演会「講談漫遊記 Vol.2」を見に行きました。

聞きに行くと言う方が良いのでしょうか。

とりあえず久々の松之丞。

8月11日の「旅成金☆ in 名古屋」以来。



やっと行けたのだけど、取れた席は2階席の後ろの方。

チケットの番号を見た時に遠いなあと思ったのだけど、

初めて行った「名古屋市青少年文化センター アートピアホール」は、

2階席でも角度があって舞台が凄く見やすくて良かったです。


ちなみに18時開場だったのですが、5分ぐらい前に行ったらすでに開いていて、

物販では購入者に松之丞がサインしていました。

しまったなあ…Pen+が売ってるならAmazonで買うんじゃなかった。

今までに2度ほど本を買ってサインをしてもらったのだけど、

何か話しかけたいなと思うんだけど、

松之丞という人はきっと話しかけられたくない人だろうなと、

わりと自粛してしまうのだけど、

おばさま方は結構ガツガツ話していてさすがだなあと思った。


ちなみに3月25日の三遊亭歌太郎と神田松之丞の「ふたり会」のチケットが売っていた。

今年の6月に行った「ふたり会」は凄く良かったので早速購入。

ネット予約とかだと気が付いたら売り切れているので、

こうやって次のチケットが確実に買えるのは嬉しい。


さて、今回の「講談漫遊記 Vol.2」はすでに演目が決まっていまして、

赤穂義士伝の堀部安兵衛特集という事で、

「安兵衛駆け付け」 「安兵衛婿入り」「荒川十太夫」の３つ。

どれも生で聞いた事はなかったのですが、

「荒川十太夫」はCDにも収録されている演目ですごく感動的な話。

本当に良い話で最初にCDで聞いた時、目頭が熱くなりました。

これが生で聞けるなんて嬉しいなと思っていました。



「安兵衛駆け付け」 「安兵衛婿入り」は楽しい感じの演目。

いつも会場のお客さんの心をつかむのはうまいなあと思う。

で、最後にガツンと泣ける話を持ってくる構成は鉄板だと思った。


しかし！

…しかし、ですよ。

これは松之丞独が悪い訳じゃないんですよ。


「荒川十太夫」で凄く大事なシーンがあって、

なぜ彼は偽りの身分をしていたのかを言うシーン。

会場の電気も暗くなり、

今、まさに大事なシーンが来るってところで、

ゴホッ…ゴホゴホッ！

せっかく良いところなのにどこかで咳きをしてるやつがいる。

そうすると、ほかの場所でも、

ゴホッ！

ゴホゴホッ！

いやいやいや、お前ら最初の2つの演目の時に咳きしてたか！？

なんでこの感動的で真面目なシーンに限って咳きをしだす！？


行った人は分かると思うんですけど、

結構酷いぐらいに咳きが目立っていたんですよ。


せっかく松之丞の「荒川十太夫」が生で聞ける！

…って喜んでいたのに台無し。

咳きがでそうでイガイガする気持ちは分からなくはないけど、

今、この数分間では死んでも咳きするな、と言いたかった。


人気が出てお客さんの人数が増えてくると、

こういう事になっちゃうんだろうなと思った。

非常に残念だった。


ただ、松之丞がまくらで話をしていたのだけど、

本当に凄い人は言葉が通じなくても笑ったり伝わるとか。

もしかしたら、松之丞の「荒川十太夫」がもっと磨かれた際は、

会場のお客さんは咳きをすることすら忘れるぐらいに、

話にのめりこむのかなと…そういう意味では松之丞はまだまだなのかな。


それは冗談ですけど、

でも本当にみよしにいたガキみたいなのが1人いるだけで、

その日が台無しになるって事はあるので、

会場にいるお客さんはちょっとは他のお客さんの事も気にして欲しいなと思う。

Pen (ペン・プラス)『完全保存版 1冊まるごと、神田松之丞』 (メディアハウスムック)