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2016年05月24日
ピリピリ度MAX!強炭酸飲料とは?
今日のテーマは
「強炭酸」
です。
(画像引用 gurume69.blog84.fc2.com)
最近、「強炭酸」を銘打った炭酸飲料が増えてきました。
「微炭酸」というジャンルはすっかり定着しましたが
ここへきて「強炭酸」も知名度を上げてきているようです。
しかし、「強炭酸」には何か基準があるのでしょうか?
ここを越えれば強炭酸、という線引きがあるのか?
結論から言うと、
「基準はない」
が正解。
要するに、ピリピリ度が強ければ強炭酸。
ただし、「ピリピリ度」というと子供っぽいので
「ガスボリューム」
という指標を用いて炭酸の強さを表現しています。
例えば、下のコーラ。
(画像引用 cyclestyle.net)
5.0GV
と表記してあります。
これは
5.0ガスボリューム
つまり
「液体に対して5倍量の二酸化炭素が溶けていますよ」
という意味。
当然、「GVの数値が大きければ大きいほど強炭酸」
ということになります。
もうちょっと詳しく補足をすると、
気体は「気圧」と「温度」によって溶解度が左右されるので
GVの数値は一定の気圧・温度で定義せねばなりません。
というわけで、GVの正確な定義は以下になります。
「1気圧・15.6℃の条件下で飲料水中に溶けている二酸化炭素の体積比」
つまり、上のコーラを例にとると
1気圧・15.6℃の条件下で
「コーラ溶液500mlに対し2500mlの二酸化炭素が溶けている状態」
が2500/500=5.0GV です。
1気圧というのはわかるとして、
「15.6℃」って中途半端な、と思いますよね。
これは、15.6℃が摂氏温度表記だから。
15.6℃=華氏温度では60℉
つまりGVは1気圧・60℉の条件下で測定されるわけです。
これならすっきりしますね。
ちなみに、主な炭酸飲料のGVを挙げると
1.5〜1.8 : 微炭酸飲料
1.9〜2.2 : 一般的な炭酸飲料
2.2〜2.6 : ビール
3.0〜3.5 : コーラ
3.5〜 : 強炭酸飲料
ただし基準はないので、
あくまでも参考値としてとらえてください。
というわけで今日は語呂合わせで
「強炭酸」「1気圧」「15.6℃」
をまとめておきましょう。
「強炭酸一気でイチコロ」
強炭酸の一気飲みはやめましょう。
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2016年05月23日
「半紙」は何が半分なのか?
東京新聞の記事より。
タイのバンコクから、友好都市の八千代市を訪れている
「バンコクこども親善大使」が習字の授業を体験。
(出典 東京新聞 2016年5月22日)
日本の児童の身ぶり手ぶりのアドバイスに促され、
半紙に堂々とした字で「友」の字を書いたそうです。
日本の文化を紹介しましたよー、
国際交流しましたよーという、
ほほえましい新聞記事ですが・・・。
ここでみなさん、ちょっと想像してみてください。
もし、こう質問されたらどうしましょう。
「半紙トハ、何ガ半分ナノデスカ?」
と。
そう、今日のテーマは、
半紙の「半」
についてです。
このテーマにせまるにはまず、過去に戻らねばなりません。
何と、西暦927年(延長5年)に!
この年、ある法令集の編纂が終了します。
世にいう、延喜式。
(画像引用 www.lib.shimane-u.ac.jp)
醍醐天皇の命により藤原忠平らが編纂しました。
905年(延喜5年)から編纂が始まったので
「延喜式」と言われます。
その延喜式の中に、
「紙屋院」(かみやいん)
についての記述があります。
紙屋院とは要するに
「朝廷で用いる紙の製造機関」。
紙屋院で紙を漉(す)く際に用いる
「簀(す)」
の規格が定められています。
これが「簀(す)」ですね。
(画像引用 tosawashi-products.com)
その規格は、
1尺3寸(約39cm)X 2尺3寸(約70cm)。
「半紙」はもともと、
この規格の紙すなわち「全紙」の長辺を
半裁したもの、つまり
縦1尺3寸(約39cm)X 横1尺1.5寸(約35cm)
の紙でした。
これで半紙の謎が解けましたね。
実際、藤貞幹の記した「好古小録」(江戸時代後期)には
「半紙の規格は縦1尺3寸あまり、横1尺あまりであった」
とあるので確かに半裁されていたようです。
しかし、現在の半紙の規格は
縦33.4cm X 横24.2cm 。
ずいぶん小さくなっています。
これは、当初は全紙を半裁して半紙を作っていたものが
最初から半紙のサイズで漉かれるようになり、
時代とともに規格そのものが変容しっていったためのようです。
規格は変われど「半紙」という名前だけは残ったわけですね。
というわけで、
「半紙の起源は延喜式にあった」
というお話でした。
語呂合わせは、延喜式の年号でいきましょう。
「927年」「醍醐天皇」「延喜式」
「苦になるダイコンの演技」
ダイコン役者の演技を見るのは苦痛・・・。
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2016年05月20日
なぜイスラム偉人はイブンさんが多いのか
世界史を学んだことがある人なら
気になったことがあるはずです。
世界史の教科書でイスラム文化の話になると、
「イブン・何とか」さんが妙に多く登場するのです。
しかし現代では、
イブン〜という名前はあまり耳にしない・・・。
これはいったい、どういうことなのか。
昔はイブンがおしゃれな名前だったのか。
今回は、「イブンだらけなのはなぜか」がテーマです。
では、年代順に見ていきましょう。
イブン=シーナー(980〜1037)
(画像引用 Wikipedia)
(いまいちパッとしない絵ですが・・・)
・若くして医学を習得。
・17歳のときサーマン朝の君主の病気を治療
・医学・数学・哲学・神学・天文学を習得
・著作はゆうに100以上を誇る知の巨人
・「医学典範」はアラビア医学の集大成
イブン=ルシュド(1126〜1198)
(画像引用 Wikipedia)
(見るからに賢そうな顔ですね)
・ラテン名アヴェロエス。
・中世欧州におけるアリストテレス哲学研究に多大な影響
・著作はキリスト教のスコラ学者によってラテン語に翻訳
・ラテン・アヴェロエス派を形成
・医学者でもあり、「医学大全」を著した万能人。
イブン=バットゥータ(1304〜1368?1369?)
(画像引用 Wikipedia)
史上最も偉大な旅行家。
まあ、ご覧ください、その道程を。
(出典 2004年センター試験 世界史A)
・モロッコに生まれ、22才の時にメッカへ巡礼の旅に
・その後エジプト・シリアを経て南ロシアに至る
・中央アジアを南下してインドに到達
・トゥグルク朝で法官となり約8年間デリーに滞在
・元朝への使節団に加わり、海路中国へ
・大都(北京)を訪れてモロッコに帰国
・その後もサハラ砂漠を越えてマリ王国を訪問
・口述筆記「三大陸周遊記」は傑出した旅行記として有名
イブン=ハルドゥーン(1332〜1406)
(画像引用 Wikipedia)
(うむ、威厳を感じます)
・イスラム世界最高の学者とされる
・哲学、法学に通じ、いくつもの王朝で高官として活躍
・政界を引退したのち、歴史書の編纂を開始
・王朝の盛衰には規則性があることを見出す
・大著「世界史序説」を残す
やはり「イブンなんとか」さんが多いようです。
では、そろそろ核心に迫りましょう。
イブンとは何なのか。
[ イブン ]とは、名前ではありません。
ibn ( ابن ʼ) というのは、「〜の息子」 という単語。
つまり、サザエさんちの「磯野カツオ」は
イブン・波平、つまり「波平の息子」ということになります。
豊臣秀頼は「イブン・秀吉」ですし、
長嶋一茂は「イブン・茂雄」です。
当時のイスラム教社会では
「本名を呼ぶのは失礼」という感覚があったので
「〜の息子」という父系重視の呼び名が一般的だったようです。
上に挙げた4人の偉人のように、優れた業績を残しても
本名がよくわからないのはもったいないような気もしますが
それも含めてイスラムの文化というわけですね。
ということで、
「息子」「イブン」で語呂合わせしておきましょう。
「息子のいい文」
「ぼくは、おとうさんが、大好きです」
ううっ。息子よ・・・・。
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2016年05月19日
「ヴァイスヴルストの赤道」とは?
以前、
「金賞総なめソーセージ!厚木ハムとは」
https://fanblogs.jp/huun/archive/106/0
という記事の中で
「ヴァイスヴルスト」
というソーセージを紹介しました。
「ヴァイス」=「白い」
「ヴルスト」=「ソーセージ」
ですので、まさしく白いソーセージ。
ところで今回我々は、このソーセージに関して
「ヴァイスヴルストの赤道」
という、奇妙な言葉が存在することを突き止めたのです・・・・。
一体、赤道とはどういうことなのか。
ここは、本人に聞いてみるのが一番。
・・・・ということで、
ヴァイスヴルストをしょっぴいてきました。
(画像引用 cookpad.com)
筆者「おい!ヴァイスヴルスト!色々聞かせてもらうぞ!」
ヴァイスヴルスト「…正午の鐘を、聞いてはならない…」
筆者「何をぶつぶつと」
ヴァイスヴルスト「聞いてはならない…我々は、正午の鐘を…」
筆者「あの、ごめん何かちょっと怖い。質問するから、優しく」
ヴァイスヴルスト「我々は、だから白い…」
筆者「ややこしい奴…ええと、白いのは何で」
ヴァイスヴルスト「亜硝酸塩…」
筆者「えっ」
ヴァイスヴルスト「我々は、亜硝酸塩を必要としない」
筆者「亜硝酸塩といえば、発色剤。入ってないんですか」
ヴァイスヴルスト「入っていない。だから肉の赤味は消える」
筆者「確かに、原料は仔牛の肉と豚脂肪。最初は白くないですね」
(画像引用 cookpad.com)
ヴァイスヴルスト「亜硝酸塩は使わない。だから我々は、正午の鐘を…」
筆者「またそれか。亜硝酸塩には、細菌の抑制効果もあるそうですが」
ヴァイスヴルスト「我々に細菌対策は必要ない…」
筆者「つまり、細菌が繁殖しないと」
ヴァイスヴルスト「繁殖する前に、食するのがルールだ…」
筆者「日持ちしないってこと?」
ヴァイスヴルスト「朝、作る。正午までに食する」
筆者「なるほど!だから正午の鐘を聞いてはならない、と」
ヴァイスヴルスト「…我々は、デリケートだ…」
筆者「わかりますよ。でも、一応、加熱は必要でしょ」
ヴァイスヴルスト「熱湯はだめ!!」
筆者「いきなりどうした。ゆ、ゆではするでしょ」
ヴァイスヴルスト「お湯かブイヨン、白ワイン等で温める」
(画像引用 shinokichi.exblog.jp)
筆者「めんどくさい。沸騰したお湯でグツグツと!」
ヴァイスヴルスト「Nicht !! (NO !!) 繊細に!!食感が損なわれる!」
筆者「そういえば、皮にも特徴があるんでしたね」
ヴァイスヴルスト「...我々は、豚の腸に収まる…」
筆者「普通は、羊の腸ですよね」
ヴァイスヴルスト「我々は1857年、Zum Ewigen Lichtという店で生まれた」
筆者「バイエルン州のミュンヘンにあった店ですね」
ヴァイスヴルスト「店長が、羊の腸を切らした...代わりに」
筆者「豚の腸で代用した?」
(画像引用 cookpad.com)
ヴァイスヴルスト「そう。うまいんで評判になった…」
筆者「豚の腸は、分厚いらしいですね」
ヴァイスヴルスト「だから、我々を食すときは皮をむく」
筆者「分厚い皮で、旨みを閉じ込めているわけですね」
ヴァイスヴルスト「焼いたり、煮沸すると皮は破ける…」
筆者「繊細なのはわかりました。ところで、赤道についてですが」
ヴァイスヴルスト「ヴァイスヴルストの赤道…」
筆者「そう!それ!」
ヴァイスヴルスト「我々は、赤道を越えない...」
筆者「赤道って、あの?それともドイツに赤道が?」
ヴァイスヴルスト「正確には、バイエルン州を中心とした南ドイツに」
(画像引用 diamond.jp)
筆者「地図に赤道は見当たりませんが…。赤道を越えない、とは?」
ヴァイスヴルスト「我々のような白ソーセージは、他の地域にはない」
筆者「へー。南ドイツ特有なんですね」
ヴァイスヴルスト「白いソーセージの文化圏は固有のものだ…」
筆者「ふむふむ。一線を画している、というわけですね」
ヴァイスヴルスト「ソーセージの境界線は、文化の境界線でもある…」
筆者「さながら半球を分ける赤道のようだと」
ヴァイスヴルスト「そう。バイエルン州の文化を象徴する言葉だ」
筆者「よくわかりました!ところで、もう午後ですが」
ヴァイスヴルスト「早く食べてー!!」
・・・というわけで、
「ヴァイスヴルストの赤道」についてでした。
ソーセージというと保存食、というイメージがありますが
「朝作って昼までに食べる」という
ヴァイスヴルストのようなものもあるのですね。
ドイツ料理の奥深さを感じます。
というわけで今日の語呂合わせは
「バイエルン」「赤道」なので
「煤煙得るん?咳、どう?」
でいきましょう!
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2016年05月16日
ゲーム差 −0.5 とはどんな状態なのか
まず、この表をご覧ください。
2016年4月30日終了時点で
1位 ソフトバンク 14勝8敗3引き分け
2位 ロッテ 17勝10敗1引き分け
そして、1位と2位のゲーム差は、-0.5。
マイナス0.5??
どういうこっちゃ?
これは、調べておかねばなりませんね。
まず、2016年4月30日終了時点で
「なぜソフトバンクが1位なのか」
を明らかにしておきましょう。
まず、日本のプロ野球では、
セリーグ・パリーグともに
「勝率が高い球団が上位」
となります。
勝率を求める際、日本のプロ野球では
「引き分け」を除外します。
計算式は、
勝率=勝利数÷(試合数 - 引き分け試合数)
上の表から勝率を求めると
1位 ソフトバンク 14勝8敗 勝率 .636
2位 ロッテ 17勝10敗 勝率 .630
わずかにソフトバンクがロッテを上回ります。
では、なぜゲーム差がマイナスになるのか?
ここで、ゲーム差の公式を見てみましょう。
ゲーム差
= { ( 上位チームの勝ち越し数(貯金)) - ( 下位チームの勝ち越し数(貯金)) } / 2
わかりやすくするために、具体例で計算してみましょう。
仮に、AチームとBチームが
首位争いをしているとします。
1位 Aチーム 44勝40敗 勝率 .524
2位 Bチーム 48勝45敗 勝率 .516
上位チームであるAチームの勝ち越し数(貯金)は44-40=4
下位チームであるBチームの勝ち越し数(貯金)は48-45=3
上位チームの貯金4− 下位チームの貯金3=1
これを2で割るので、1/2=0.5
つまり、AチームとBチームのゲーム差は
0.5ということになります。
この場合、1位と2位は勝率の上でも僅差で、
ゲーム差のレベルでも差はわずかですから、
勝率とゲーム差には連動性がありますね。
さて、それでは問題の
1位 ソフトバンク 14勝8敗 勝率 .636
2位 ロッテ 17勝10敗 勝率 .630
について見ていきましょう。
ソフトバンクの貯金=14-8=6
ロッテの貯金=17-10=7
ソフトバンクの貯金−ロッテの貯金
=6-7= ―1
2で割って
―1/2 = ― 0.5
つまり、ゲーム差がマイナスになった要因は
「勝率で上回っているチームの貯金が、
下位チームの貯金より少ない」
ことにありました。
逆に言えば、
「他のチームより貯金が少なくても、勝率が高ければ上位」
という状況が存在する、ということです。
では、どのようなときに
そんな状況がおこりやすいのか?
これには、引き分けが大きく関係しています。
例えば、140試合を消化して
72勝68敗0引き分けのチームがあるとします。
このチームの貯金は 72-68 = 4 です。
勝率は .514。
一方、同じく140試合を戦って
11勝8敗121引き分けのチームがあるとします。
貯金は 11-8 = 3です。
勝率は .579
貯金が少なくても、引き分けの多いチームの勝率は高くなります。
つまり、
引き分けの多いチームは、1勝の重みが増すわけです。
冒頭の順位表でも、1位のソフトバンクは25試合消化して引き分けが3試合。
2位のロッテは28試合消化して引き分けが1試合でした。
結果、ソフトバンクの1勝の価値は大きくなったのです。
つまり、ゲーム差は「貯金」をもとに計算されるので、
その「貯金」自体の意味合いが絶対ではない以上、
ゲーム差は順位状況を把握するための目安にすぎない
ということが言えます。
ちなみにメジャーリーグには「引き分け」がないので、
最終的に勝率が高いチームは貯金も多いことになり
順位とゲーム差は必ず連動するようになっています。
・・・・というわけで、今日の語呂あわせです。
「ゲーム差=(貯金―貯金)割る2」
なので
「ゲームさ!貯金!貯金!悪に!」
ゲーム感覚で貯金を狙う銀行強盗・・・・悪です。
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