2017年12月03日
温州みかんの原産地は温州ではなく‥‥
「温州みかん」
こたつにみかん、日本の冬といえばこれですね。
ところで、
温州みかんはなぜ温州みかんなのでしょうか。
「そりゃ、中国の温州が原産地だからでしょ」
果たしてそうなのでしょうか。
‥‥ということで、ご本人に伺ってみましょう。
温州みかんさんにおいでいただいております。
筆者「ようこそ!はるばる中国から!」
温州みかん「またその話か。だから、違うの」
筆者「えっ、温州って中国じゃないんですか」
温州みかん「温州は中国よ。浙江省にある。ほれ、ここよ」
「ですから、その温州のご出身では?」
「違うってば!出身は和歌山!」
「えっ!では経歴詐称‥‥」
「まあ聞きなさい!とにかく、日本生まれの品種なの!」
「ほんとに?」
「最近の研究でね、私の由来が遺伝学的にハッキリしたの」
「なるほど、何から交配されてできたかが」
「そう。片方の親は、紀州ミカン」
「あれ、温州みかんそっくり」
「親だからね。でも、小ぶりで種が多くて酸味も強いの」
「それはいけませんね。で、もう片方の親御さんは」
「クネンボ」
「く、くねん‥?」
「漢字で書けば九年母。植えてから九年で実がなるから」
「これも温州みかんそっくり」
「こっちも親だから。でも皮が分厚いでしょ」
「確かに。味はどうなんですか?」
「東南アジア原産でね、日本の気候で育てると味は悪い」
「‥‥というわけで、両者を掛け合わせたわけですね」
「そう。そして、これを温州みかんと名付けた」
「何で?今のとこ温州関係ないです」
「実は、そこはハッキリしない」
「えっ。肝心なところが」
「ただ、温州が果物や柑橘類の産地というのは、
昔から有名だったからね」
「温州って付けときゃイメージいいだろ、みたいな」
「たぶんね」
「じゃあやっぱり経歴詐称‥‥!」
「おっと、早く行かなきゃ。ではご機嫌宜しうんしゅう‥‥」
‥‥行ってしまいました。
確かに、ナポリタンとか天津飯とか、
その土地になくてもイメージで名付けることはありますからね。
ということで今回の語呂合わせは
温州みかん=紀州みかん X クネンボ
でいきたいと思います。
「温かいキッシュ、食うねん」
そしてデザートにはみかんを!!
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