2016年05月16日
ゲーム差 −0.5 とはどんな状態なのか
まず、この表をご覧ください。
2016年4月30日終了時点で
1位 ソフトバンク 14勝8敗3引き分け
2位 ロッテ 17勝10敗1引き分け
そして、1位と2位のゲーム差は、-0.5。
マイナス0.5??
どういうこっちゃ?
これは、調べておかねばなりませんね。
まず、2016年4月30日終了時点で
「なぜソフトバンクが1位なのか」
を明らかにしておきましょう。
まず、日本のプロ野球では、
セリーグ・パリーグともに
「勝率が高い球団が上位」
となります。
勝率を求める際、日本のプロ野球では
「引き分け」を除外します。
計算式は、
勝率=勝利数÷(試合数 - 引き分け試合数)
上の表から勝率を求めると
1位 ソフトバンク 14勝8敗 勝率 .636
2位 ロッテ 17勝10敗 勝率 .630
わずかにソフトバンクがロッテを上回ります。
では、なぜゲーム差がマイナスになるのか?
ここで、ゲーム差の公式を見てみましょう。
ゲーム差
= { ( 上位チームの勝ち越し数(貯金)) - ( 下位チームの勝ち越し数(貯金)) } / 2
わかりやすくするために、具体例で計算してみましょう。
仮に、AチームとBチームが
首位争いをしているとします。
1位 Aチーム 44勝40敗 勝率 .524
2位 Bチーム 48勝45敗 勝率 .516
上位チームであるAチームの勝ち越し数(貯金)は44-40=4
下位チームであるBチームの勝ち越し数(貯金)は48-45=3
上位チームの貯金4− 下位チームの貯金3=1
これを2で割るので、1/2=0.5
つまり、AチームとBチームのゲーム差は
0.5ということになります。
この場合、1位と2位は勝率の上でも僅差で、
ゲーム差のレベルでも差はわずかですから、
勝率とゲーム差には連動性がありますね。
さて、それでは問題の
1位 ソフトバンク 14勝8敗 勝率 .636
2位 ロッテ 17勝10敗 勝率 .630
について見ていきましょう。
ソフトバンクの貯金=14-8=6
ロッテの貯金=17-10=7
ソフトバンクの貯金−ロッテの貯金
=6-7= ―1
2で割って
―1/2 = ― 0.5
つまり、ゲーム差がマイナスになった要因は
「勝率で上回っているチームの貯金が、
下位チームの貯金より少ない」
ことにありました。
逆に言えば、
「他のチームより貯金が少なくても、勝率が高ければ上位」
という状況が存在する、ということです。
では、どのようなときに
そんな状況がおこりやすいのか?
これには、引き分けが大きく関係しています。
例えば、140試合を消化して
72勝68敗0引き分けのチームがあるとします。
このチームの貯金は 72-68 = 4 です。
勝率は .514。
一方、同じく140試合を戦って
11勝8敗121引き分けのチームがあるとします。
貯金は 11-8 = 3です。
勝率は .579
貯金が少なくても、引き分けの多いチームの勝率は高くなります。
つまり、
引き分けの多いチームは、1勝の重みが増すわけです。
冒頭の順位表でも、1位のソフトバンクは25試合消化して引き分けが3試合。
2位のロッテは28試合消化して引き分けが1試合でした。
結果、ソフトバンクの1勝の価値は大きくなったのです。
つまり、ゲーム差は「貯金」をもとに計算されるので、
その「貯金」自体の意味合いが絶対ではない以上、
ゲーム差は順位状況を把握するための目安にすぎない
ということが言えます。
ちなみにメジャーリーグには「引き分け」がないので、
最終的に勝率が高いチームは貯金も多いことになり
順位とゲーム差は必ず連動するようになっています。
・・・・というわけで、今日の語呂あわせです。
「ゲーム差=(貯金―貯金)割る2」
なので
「ゲームさ!貯金!貯金!悪に!」
ゲーム感覚で貯金を狙う銀行強盗・・・・悪です。
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