2016年04月06日
古代オリンピック!スタディオン走の謎
スタディオン走。
(画像引用 Wikipedia)
スタディオン走(英語:stade race)
は古代のランニング競技。
紀元前776年、記念すべき
「第一回古代オリンピック」が
ギリシアのオリンピュアで開催されます。
スタディオン走は、
この第1回大会から実施された種目。
競技場を意味するスタディオン(スタジアム)
に設けられた祭壇までの1スタディオンを
最も速く走った者が勝者とされました。
スターティングブロックは石製。
そこに掘られた2つの溝につま先をかけ、
スタンディングスタートで位置についたようです。
出場できるのは男子のみ。
古代オリンピックが始まった当初は、
選手は腰巻を着けていました。
しかし、やがて全裸で行うように。
また、フライングをした選手には鞭打ち。
・・・さて、
1スタディオンとは何メートルなのでしょうか。
その前に、
「人間は何m走のとき、最も速いのか」
考えてみましょう。
男子50m走の世界記録 5秒47。
これは、秒速9.14mに相当します。
男子100m走の世界記録 9秒58。
これは、秒速10.44mに相当。
つまり、人間は50m走より100m走の方が
「1秒あたり多く進む」=「速い」
ことがわかります。
続けましょう。
男子150mの世界記録 14秒35。
秒速10.45。
微妙ながら
人間は100m走より150m走の方が「速い」
ことがわかります。
男子200mの世界記録 19秒19。
秒速10.42
ここでスタミナ切れ。
人間は200m走より150m走の方が「速い」
ことがわかります。
念のため、300mと400mの世界記録も見てみましょう。
男子300mの世界記録 30秒85。
秒速9.72
男子400mの世界記録 43秒18 。
秒速9.26
要するに、
100m〜200mの間、
おそらく150m付近にゴールを設定すれば
「人間が最も速く走れる競技」
を生み出すことができる。
話を戻しましょう。
1スタディオン。
その距離は約180m。
時間を計測する機器のなかった時代。
彼らは知っていたようです。
人間が最も速く走る距離、つまり
人間の可能性が最も美しく発揮される距離を。
では、語呂合わせでおぼえておきましょう。
「1スタディオン=180m」。
「スタディON !! 一夜でマル」
勉強なんて一夜漬けでも何とかなるさ!!
陸上競技はそうもいきませんが....。
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