2016年04月07日
改ざん理由が男前!栗山利安伝説
栗山利安 (くりやま としやす)。
黒田官兵衛、黒田長政父子を支えた黒田家の筆頭家老。
通称、栗山善助。
(画像引用 Wikipedia)
戦場にあっては数々の武功を挙げ、
平時にあっては頼れる宰相。
常に腰が低く、同輩に道で会っても
馬を下りて挨拶したという人徳の持ち主。
その栗山利安の男前すぎるエピソードです。
出典 は、「常山紀談」
〜 和寧館合戦 栗山利安武功用意の事 〜
現代語訳にしてみました。
ところは朝鮮・和寧関。
慶長の役のとき、黒田長政が布陣。
栗山利安は先鋒として最前線に配置されます。
兵は三千。
と、そこへ明軍数万が急襲!
すぐに本陣の黒田長政に知らせを!!
ところが利安は使者を呼び止めます。
「ちょっと待て。書状を見せよ。
なになに、
『敵と戦闘中。
早々に援軍をお頼み申し上げます』だと?
いかん!書き直せ!よいか、文面は・・・」
その結果、文面は
『敵が押し寄せて参りましたが、
大した事ないので、ご心配なく』
圧倒的不利な状況下で利安は奮戦。
何と、敵を撃退していまいます。
ほどなく、異変を察知した長政が到着。
「こら、利安!!自分ばっかり無茶しよって!
お前みたいな有能な家臣が死ねば、
わしも生きている甲斐がないわい・・・」
すると利安
「書状は確かに私が書き直しました。
敵は数万。あの状況では、
死ぬ覚悟で奮戦するよりほかありません。
もし『我らのことはご心配なく』と言って堂々と戦死すれば
秀吉公が知って『黒田武士すげえ!!』となりましょう。
しかし最後の書状が『早く援軍を』では、
黒田の者どもは『ご主人さまタスケテー』
とビビリながら死んだ、と笑われるでしょう。
それでは日本の恥。そう考えての事です」
長政
「・・・あっぱれ!!」
というお話。
栗山利安はその後も「黒田の知恵者」として
82歳で没するまで黒田家を支え続けます。
その死にざまもあっぱれ。
寛永8年(1631年)8月13日、朝。
長く病床にあった利安。
「そろそろ逝かれてしまうかも知れぬ・・・」枕元に家臣がつきます。
その時、昏睡状態の利安がカッと目を開けて命令。
「馬をひけ、鉄砲を用意せよ。
あそこに敵が出たぞ。あの山に鉄砲隊を配置。上から射撃せよ。
敵の騎馬が来たら、よく備えて迎え撃て。
わしの采配を見て、慌てず静々と対応せよ」
周囲は驚いて
「かしこまりました」と答えると、利安はまた昏睡。
これを5回繰り返したのち、翌8月14日の夜明けに没しました。
最期まで男前な武将・栗山利安。
彼を象徴する書状書き換え伝説は是非おぼえておきたいものです。
語呂合わせは
「栗山利安」「書状書き換え」
なので
「栗山、どうしやす?」「柿、買え」
栗山でまさかの柿推し。
ちなみに、いい人すぎる武将については
「いい人すぎる武将・加藤嘉明伝説」
https://fanblogs.jp/huun/archive/121/0
をご参照ください!
黒田官兵衛、黒田長政父子を支えた黒田家の筆頭家老。
通称、栗山善助。
(画像引用 Wikipedia)
戦場にあっては数々の武功を挙げ、
平時にあっては頼れる宰相。
常に腰が低く、同輩に道で会っても
馬を下りて挨拶したという人徳の持ち主。
その栗山利安の男前すぎるエピソードです。
出典 は、「常山紀談」
〜 和寧館合戦 栗山利安武功用意の事 〜
現代語訳にしてみました。
ところは朝鮮・和寧関。
慶長の役のとき、黒田長政が布陣。
栗山利安は先鋒として最前線に配置されます。
兵は三千。
と、そこへ明軍数万が急襲!
すぐに本陣の黒田長政に知らせを!!
ところが利安は使者を呼び止めます。
「ちょっと待て。書状を見せよ。
なになに、
『敵と戦闘中。
早々に援軍をお頼み申し上げます』だと?
いかん!書き直せ!よいか、文面は・・・」
その結果、文面は
『敵が押し寄せて参りましたが、
大した事ないので、ご心配なく』
圧倒的不利な状況下で利安は奮戦。
何と、敵を撃退していまいます。
ほどなく、異変を察知した長政が到着。
「こら、利安!!自分ばっかり無茶しよって!
お前みたいな有能な家臣が死ねば、
わしも生きている甲斐がないわい・・・」
すると利安
「書状は確かに私が書き直しました。
敵は数万。あの状況では、
死ぬ覚悟で奮戦するよりほかありません。
もし『我らのことはご心配なく』と言って堂々と戦死すれば
秀吉公が知って『黒田武士すげえ!!』となりましょう。
しかし最後の書状が『早く援軍を』では、
黒田の者どもは『ご主人さまタスケテー』
とビビリながら死んだ、と笑われるでしょう。
それでは日本の恥。そう考えての事です」
長政
「・・・あっぱれ!!」
というお話。
栗山利安はその後も「黒田の知恵者」として
82歳で没するまで黒田家を支え続けます。
その死にざまもあっぱれ。
寛永8年(1631年)8月13日、朝。
長く病床にあった利安。
「そろそろ逝かれてしまうかも知れぬ・・・」枕元に家臣がつきます。
その時、昏睡状態の利安がカッと目を開けて命令。
「馬をひけ、鉄砲を用意せよ。
あそこに敵が出たぞ。あの山に鉄砲隊を配置。上から射撃せよ。
敵の騎馬が来たら、よく備えて迎え撃て。
わしの采配を見て、慌てず静々と対応せよ」
周囲は驚いて
「かしこまりました」と答えると、利安はまた昏睡。
これを5回繰り返したのち、翌8月14日の夜明けに没しました。
最期まで男前な武将・栗山利安。
彼を象徴する書状書き換え伝説は是非おぼえておきたいものです。
語呂合わせは
「栗山利安」「書状書き換え」
なので
「栗山、どうしやす?」「柿、買え」
栗山でまさかの柿推し。
価格:268円 |
ちなみに、いい人すぎる武将については
「いい人すぎる武将・加藤嘉明伝説」
https://fanblogs.jp/huun/archive/121/0
をご参照ください!