2017年12月30日
自衛隊採用!「史記」の計略とは?
『史記』(しき)。
前漢の時代、司馬遷が編纂した中国の歴史書です。
その中に、孫臏(そんぴん)の話が出てきます。
孫臏は戦国時代の斉の軍師。
「孫子の兵法」で有名な孫武の子孫とされます。
(画像引用:Wikipedia)
さて、その孫臏が魏と戦ったときの話。
いわゆる馬陵の戦い(ばりょうのたたかい)です。
紀元前341年、斉と魏は交戦中でした。
指揮官である孫臏は斉軍に撤退を命令。
これを知った魏軍は追撃を開始します。
さて孫臏、ここで奇妙な計略を実行。
退却しながら、宿営地にかまどの跡を残していきます。
ちなみに当時、かまどは土で作る即席のものでした。
使用後はその場に放置可能だったのです。
退却初日。
孫臏は宿営地に十万人分のかまどを作らせます。
翌日は五万人分のかまど。
その翌日は二万人分のかまどを残していきます。
追撃してきた魏軍は当然、
かまどの数が減っていることに気づきます。
「斉軍は脱走兵が続出している!」
敵兵力が減少し、士気低下も顕著とみた魏軍は
主力の歩兵を後方に残し、騎馬隊のみで追撃を開始。
弱体化した斉軍を速攻で殲滅すべく夜間も行軍します。
一方の斉軍、実は兵力を温存したまま。
孫臏は馬陵(山東省臨沂市付近)に伏兵をしきます。
日が落ちた頃、魏軍は馬陵に到達。
揺れる明かりの側に魏の将軍・龐涓(ほうけん)の姿が。
斉軍はいっせいに狙い撃ち、龐涓は全身に矢を受け絶命。
魏軍は大敗し、戦国の覇権争いから脱落してしまいます。
‥‥というのが馬陵の戦いの概略。
で、こちらをご覧下さい。
(画像引用:Wikipedia)
これは、陸海空の自衛隊で使用される携帯食。
正式名称は
戦闘糧食I型。
通称「カンメシ」です。
普通の缶詰と同じように、
缶切りで開けて食するわけですが‥‥、
問題は缶のあと始末です。
この戦闘糧食I型、有事の際には
食べおわったあとの缶を
潰してから埋めます。
なぜでしょう?
さあ、ここで孫臏の計略を思い出して下さい!
そう、缶を地中に埋めて隠すのは
「空き缶の数で兵力を悟られないため」
です。
部隊規模がバレると、敵が有利になってしまいます。
かまどの数で敵を罠にかけた孫臏。
缶を隠して自軍の兵力を悟らせない自衛隊。
食事の量=兵士数
この法則は時代を超えて不変ということですね。
‥‥ということで今回は
「前341年」
「かまど」
「孫臏(そんぴん)」
で語呂合わせしましょう。
「見よ、いいかまど、村費」
村長!公費でかまどを買うのはいかがなものかと‥‥!
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