2016年01月25日
カサンドラに苦しむ人必見?!アスペ配偶者と別居で生活するという選択肢。
発達障害の一つであるアスペルガー症候群の夫やパートナーを持つ女性が、コミュニケーションがうまく取れずに苦しむ「カサンドラ症候群」への関心が高まっている。悩みが周囲に理解されず、孤立感から抑鬱状態になる人も多い。家族に対するケアの重要性が指摘されている。
引用元:産経ニュース2015.8.25 08:30
引用元:産経ニュース2015.8.25 08:30
野波ツナさんの事例が書かれている記事です。
当事者にスポットを当てた記事などは最近増えてきましたが、
それを支えるパートナーの記事というのは少ないので良いですね。
こんな本を出している人です。
当事者は当事者の苦しみがあり、パートナーはパートナーの苦しみがある
ということが世間一般には理解されにくいのがひとつの問題点。
気持ちを周りと共有出来ないことが、よりストレスをうみだし、より内向的で、怒りの矛先を
相手や子どもへ向けるというはけ口でしか求められないという傾向にあります。
この野波ツナさんは、別居という形で結婚生活が継続できているそうです。
一般的に別居と言えば、形式上の夫婦ではないかということになるのですが、
この夫婦は、変な表現ですが前向きな別居で生活が安定しているという感じみたいです。
〇我慢して結婚を継続していく
〇離婚をしてきれいさっぱり縁を切る
白黒志向である人はこんな2択の選択肢だけが思い浮かんでしまうと思いますが、
お互い距離を保てば関係が悪化しないので、別居して結婚を継続するという
異色な選択肢があることも知っておいた方が良いかもしれません。
一般的な常識を備えすぎている人ほど、別居するならなぜ結婚を継続する必要が
あるのだろう?という至極真っ当な連想をしてしまうでしょう。
しかし、アスペルガー症候群の人は、すべてを周囲にあわせて生活することは、
訓練により多少できることが増えたりもしますが、根底は変わらないため、受け止める
人がどういう心理状況で、受け止められるかにかかっているのです。
カサンドラ愛情剥奪症候群に陥っていく場合は、アスペルガーの人を支えるパートナーの
メンタル分野かフィジカル分野が低下してきているときに垣間見えてきます。
ですから、こういう状況が発覚するときと言うのは、自分が体を壊して寝込んでいるとか、
入院をしなくてはいけなくなった、子どものこと、生活のこと、将来のことなどで悩みが増えて
精神的に疲弊しているなんて言うときに、アスペルガー症候群の空気が読めない
パートナーの発するひとことで幻滅や怒りを抱くようになります。
よくありがちなのは、アスペ夫と定型専業主婦の組み合わせで生活をしていて、
定型専業主婦が風邪をひいてしまいダウンしてしまったとき。
アスペ夫は自分の妻に対して「大丈夫かい?」など相手を気遣う気持ちはあるのだけれども、
発言の優先順位が自分のことが先になってしまい「今日はご飯まだなの?」とかきいてしまって
相手の逆鱗に触れてしまったりする。
「見れば分かるでしょ、調子が悪いんだから作れないよ」と妻が言えば、
だまってしまって、自分で食事を作ろうともせず、じっと待っていたりします。
それだけでなく、寝込んでいる相手に対して、安否確認のような行動や発言もできないことが
おおく、寝込んでいるのに違う部屋でアスペ夫はテレビを見て大笑いしていたりなんてことも。
夫婦は二人三脚、パートナーが辛い思いをしているときはお互い助け合うために
結婚をして生活を営んでいるのに、本当に冷たい人間だと思って相手に憎しみを覚える
ことでしょう。
アスペ嫁に関してもこれはまったく同じで、何度いっても治るものでもありません。
あとで、体調が良くなったときに、
私「心配じゃないの?」ときけば、
嫁「心配してるよ」と話します。
私「じゃあ、なんで寝込んでいるのにひとことも声かけないの?」ときけば、
嫁「寝ているのを邪魔したら悪いと思って」といいます。
これがある意味アスペ的な感覚なのです。悪気はないのです。
こちらが一般的な夫や妻そして人間として相手を思いやる当然の行動を
期待しているがために、それをしない相手に落胆してしまうわけです。
パートナーがアスペルガーだと分かっても、簡単にすべてを理解するというのは
容易なことではありません。そして相手を理解するにはこちらの心にもある程度の
余裕が必要になります。殺伐とした毎日を過ごしていると心の余裕などほぼなくなり、
相手を受け止めるとか、許すとか、表面的な知識があっても自分の怒りの感情を
コントロールする方が難しくなってしまうのです。
そういう意味では、別居というのはアスペルガーとの生活ではひとつの選択肢になると思います。
これは支える側が休まる場所を確保するという意味で必要なことなのではないでしょうか。
私自身は、発達障害の妻を支える夫の立場として、こういう目線での記事がたくさん
ふえてくると社会的認知も増えて来るのではないかと考えています。
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