2015年12月11日
時代によって常識は変化する!多様化した価値感と受け止める器の広さ。(その1)
「自分の小さい頃はこうだったのに」
「最近の若い者は…」
年を取ったからなのか、偏屈になってきたのか、そんな言葉が脳裏に浮かぶ
ことが増えてきたように感じます。これは、自分の歩いてきた時代時代が、
本人からすると常識という枠内であって、それ以外の価値感は非常識に感じてしまったり、
受け入れられなかったりと言う気持ちがあることも影響しているのではないでしょうか。
誰でも、自分の知っている時代を美化して記憶している面があり、それが俗に言う
ジェネレーションギャップということにつながるのでしょう。
でも、これってもっと簡単に考えれば、要は頭の柔軟性が低下してしまい、考え方が
保守的にもなり、狭い自分の価値感という視野でしかものごとをみることができなくなって
いるという状態です。
立場が変われば、視点も変わるということや、色んな価値観が合って良いんだという
風潮はまだまだ日本文化にはなじんでこないものなのかもしれません。
■神仏習合の日本の変わった形の冠婚葬祭
日本の文化って、昔からはっきり言わないことや比喩を用いて表現することが美徳だったり、
詫びサビがあったり、という価値感があります。こういう方が知的に見られたり、人間的に
価値があったりという風に見られるわけです。この感覚から外れるような人間は、蔑んだ
目でみられて、相手にされなくなったり、変人扱いされたりするわけです。
神も仏もいるとされている日本の文化。面白いのは冠婚葬祭です。
私たちは、生まれてから、さまざまな冠婚葬祭と関わりながら生活をしてます。
・生まれる前に安産祈願で、戌の日でお参りする(神社)
・生まれた後、お宮参りする(神社)
・七五三のお祝い(神社)
・成人式(神社)
・お葬式(お寺)
これが常識で、これ以外や、これを行わないなんて言うことは非常識!
という価値感で、親から刷り込みをされて大きくなってきたのです。
インドや中国、韓国などの文化が混ざった神仏習合の日本。
これらの行事は、宗教行事というか慣例というイベントになって定着して
しまっていると考えた方が良いかもしれませんね。
「私は無宗教だから」という人でも、生まれてから亡くなるまでには、
どれか1つぐらいは経験するでしょう。これが日本で言うところの常識になって
いたからですね。現在もこれらイベントを常識だと思っている人の方が圧倒的に多いですが、
やらない人や、別の方法でやる人もでてきています。
■ハロウィンも七五三も本当の意味を知っている人なんて実際少ない。
歴史は浅いものの、クリスマスやバレンタイン、そして最近ではハロウィンなども
立派なイベントになっていたりします。これらを快く思わない人達からは、
「ハロウィンやクリスマスの本当の意味も知らないで馬鹿騒ぎしやがって!」と、
思う人もいるでしょう。
でも、大衆の心理とは、そんな哲学的な深い意味を知る必要などなく、
なんとなく、皆がやっているから…とか、テレビでやっているから…という
間接的な誘導によって形成されているものなのだと思います。
そして、もうひとつは、宗教的な深い真理に共鳴して行事を行うのではなく、
商業的な意味合い、経済効果的な意味合いという背景がより色濃くなっていると
言うことは間違いありません。
日本の文化だからと、七五三やお葬式などの本来の意味を細かく説明できる人が
どれだけいるでしょうか。なんとなく、周りがやっているから同じ方法でやるという人も
多いのです。右へならえが得意な日本人体質と言いますか。
それでも外国からきた文化にはケチを付けたくなるのですから面白いものです。
そのぐらい、誰もが自分自身が思う常識こそが正しいという価値感を持っているという
ことなのかもしれません。
つづく
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「最近の若い者は…」
年を取ったからなのか、偏屈になってきたのか、そんな言葉が脳裏に浮かぶ
ことが増えてきたように感じます。これは、自分の歩いてきた時代時代が、
本人からすると常識という枠内であって、それ以外の価値感は非常識に感じてしまったり、
受け入れられなかったりと言う気持ちがあることも影響しているのではないでしょうか。
誰でも、自分の知っている時代を美化して記憶している面があり、それが俗に言う
ジェネレーションギャップということにつながるのでしょう。
でも、これってもっと簡単に考えれば、要は頭の柔軟性が低下してしまい、考え方が
保守的にもなり、狭い自分の価値感という視野でしかものごとをみることができなくなって
いるという状態です。
立場が変われば、視点も変わるということや、色んな価値観が合って良いんだという
風潮はまだまだ日本文化にはなじんでこないものなのかもしれません。
■神仏習合の日本の変わった形の冠婚葬祭
日本の文化って、昔からはっきり言わないことや比喩を用いて表現することが美徳だったり、
詫びサビがあったり、という価値感があります。こういう方が知的に見られたり、人間的に
価値があったりという風に見られるわけです。この感覚から外れるような人間は、蔑んだ
目でみられて、相手にされなくなったり、変人扱いされたりするわけです。
神も仏もいるとされている日本の文化。面白いのは冠婚葬祭です。
私たちは、生まれてから、さまざまな冠婚葬祭と関わりながら生活をしてます。
・生まれる前に安産祈願で、戌の日でお参りする(神社)
・生まれた後、お宮参りする(神社)
・七五三のお祝い(神社)
・成人式(神社)
・お葬式(お寺)
これが常識で、これ以外や、これを行わないなんて言うことは非常識!
という価値感で、親から刷り込みをされて大きくなってきたのです。
インドや中国、韓国などの文化が混ざった神仏習合の日本。
これらの行事は、宗教行事というか慣例というイベントになって定着して
しまっていると考えた方が良いかもしれませんね。
「私は無宗教だから」という人でも、生まれてから亡くなるまでには、
どれか1つぐらいは経験するでしょう。これが日本で言うところの常識になって
いたからですね。現在もこれらイベントを常識だと思っている人の方が圧倒的に多いですが、
やらない人や、別の方法でやる人もでてきています。
■ハロウィンも七五三も本当の意味を知っている人なんて実際少ない。
歴史は浅いものの、クリスマスやバレンタイン、そして最近ではハロウィンなども
立派なイベントになっていたりします。これらを快く思わない人達からは、
「ハロウィンやクリスマスの本当の意味も知らないで馬鹿騒ぎしやがって!」と、
思う人もいるでしょう。
でも、大衆の心理とは、そんな哲学的な深い意味を知る必要などなく、
なんとなく、皆がやっているから…とか、テレビでやっているから…という
間接的な誘導によって形成されているものなのだと思います。
そして、もうひとつは、宗教的な深い真理に共鳴して行事を行うのではなく、
商業的な意味合い、経済効果的な意味合いという背景がより色濃くなっていると
言うことは間違いありません。
日本の文化だからと、七五三やお葬式などの本来の意味を細かく説明できる人が
どれだけいるでしょうか。なんとなく、周りがやっているから同じ方法でやるという人も
多いのです。右へならえが得意な日本人体質と言いますか。
それでも外国からきた文化にはケチを付けたくなるのですから面白いものです。
そのぐらい、誰もが自分自身が思う常識こそが正しいという価値感を持っているという
ことなのかもしれません。
つづく
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