2015年11月13日
アスペ嫁には、抽象的な表現はタブー!面倒なほど具体的に表現できるかが会話の鍵
自閉症スペクトラム圏の人とうまく会話が成立しないことの一つとして、
曖昧な表現、抽象的な表現が理解しづらいという面があります。
一般的な大人の感覚から言えば、このぐらい普通分かるというのが難しいのです。
もっと掘り下げて言えば、私たちも子どもの頃からその普通の感覚がわかったか?
というとそんなことはありません。
成長過程で学習して自然に頭へインプットされているようなものなのです。
〇前やったから、同じようなことも出来るはず。という発想は通用しない。
例えば、アスペ嫁はオムレツを作ることだけは得意なようです。
オムレツが作れるのだから、一般的に考えればオムライスも簡単に
作れるだろうと思ってしまうのですが、そこは私たちの感覚と異なり、
それは別のものだから上手に作れないと言います^^
こちらからすると、なぜそうなのかわかりにくいですが、
Aができるから、Bもできるという発想はアスペ嫁には
通用しないことが多いのです。
そのため、こちらからすると「同じようなこと」というくくりに
してしまいがちなことでも、都度都度別な事柄なんだろうなと、
いう認識を持っていた方がこちらからするとストレスレベルは下がります。
〇抽象的な伝達はトラブルに発展する
例えば、郵便局でゆうパックが出せるのだから、ヤマトでも荷物を出せるだろう。
的な事があったとしましょう。
そして、「ヤマトで出しておいてよ」とA4の書類を渡したときがありました。
私の中では、書類だからメール便あたりで82円(当時はメール便がまだ使えました。)
で送ることが出来るだろうと勝手に思い描いていたわけですが、
家に帰ってみると、なぜか宅急便の伝票が…
書類はゆうパックのように、宅急便で出したそうです。
「なんでメール便の方が安かったでしょうに」といっても後の祭り。
結果的に、失敗ではありませんけどね。ものが相手に届けば良いのですから。
ですから本人は言われた目的が達成しているのに、なぜ怒られるのかが
不服な様子です。
「じゃあ、メール便で出してって言わないと分からないよ」と逆ギレ。
郵便局はいつも使い慣れている、だから他の宅配業者でも問題ないだろう、
と感じたわけです。
こちらの内面的には、このぐらいの応用なら自分で解決出来るだろうという感じです。
もちろんサービスも値段も違いますが、聞いたり調べたりして大人ならば、
解決出来るレベルという見方をしてしまうわけです。
ですから、面倒でもなるべく具体的な伝達が必要不可欠であるのです。
私たちは成長と共に、抽象的な表現でも、自分のアンテナや経験などを
踏まえて、より適切な行動や判断を行うことが出来るようになります。
むしろ日本の社会では、具体的な表現より、抽象的な表現の方が美徳
という文化もありますから、年を取れば取るほど、曖昧に表現したり、
比喩を使ったり、ことわざや、故事成語で言葉の深みを楽しんだりなど、
するようになります。
しかし、どれもこれもアスペ嫁の世界からすると
「何いっているんだかちょっと分からないんですけど」という
感じなのです。
この手の人たちに上手く伝えるのは、「いいかげんわかってよ」は通用しいないんです。
私が怒って「いいかげんわかれよ!」と命令形で言ったときは、
「いい加減別れよう」と聞こえたようで、「私は別れない」と答えたこともありました^^
アスペと生活するためには、いかに面倒くさい具体的な表現スキルを身につけるか
というのも、私たちの生活をスムーズにするひとつのエッセンスになるのかもしれません。
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コメント感謝です!ありがとうございます。
私たちの当然と考える事って、やはり自分が経験したり学習したりして、
自分の中に吸収されて、それが当然だという判断ができていることがよくわかります。
自閉症スペクトラムの人によっては、別の発想を考えて脳にエラーを起こすなら、
自分の分かっている手段を利用する方が良いという感じなのかもしれませんね。
この何がどこまで分かっているというのが、人によってもかなり違うので、
そこら辺が前もって分かることが出来たり、本人が自覚していたりすると、
生活していく上では楽になると思います。
でも、こういうことうちでもよくあります^^