アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

年に1度や2度、誰しも自分の家の鍵をかけ忘れることってあると思います。

ついうっかり！急いでいたから！慌てていた！

だいたい神経が別のことに行ってしまい「鍵をかける」という
ことが飛んでしまったときに起きてしまうのだと思います。

神経症の人は、この逆で私はどちらかというとそっちの方です＾＾
鍵をかけたか、電気を消したか、ガスを止めたか、気になってしまい、
結局戻ってきてしまう感じ。

でも、ほとんどはきっちり鍵もかかって、電気も消してあり、ガスも止めてあるのです。

いわゆる、杞人の憂い、杞憂なんですね。
救急車が通ると、自分の家族が運ばれたのではないかと思ったり、
消防車の音がすると、自分の家が燃えているのではないかと思ったり、
自動思考がそうさせるのですが、まあ、自分でも思いますが、本当に面倒な性格です＾＾

では、アスペ嫁はどうでしょう。

もちろん私とは正反対の位置にいるような生物、、、いや人間。

家の鍵は閉め忘れることがしばしばあります。というか忘れる方が多い。。。

家に戻ると、鍵が開いているのでいるのかなぁと思うと、
誰もいない。私からすれば、泥棒にでも入られて、どこかで
アスペ嫁や子供達が殺されているのではという面倒な自動思考という
名の杞憂が頭を占有します。

どこを探してもいない。。。

途方に暮れていると、
「ただいまー」なんてアスペ嫁が帰ってくる。

もちろん自分が鍵を閉め忘れたとは思っていませんから、
自分の思っていることだけべらべらと話します。

私「鍵締まってなかったよ？」

嫁「え？しまってあるよ。ここに」

私「？？」

嫁「ほら、鞄の中にしまってあるよ」

私「そうじゃないでしょ。家の鍵がかかってなかったってことだよ」

嫁「エー大変じゃない！かけたと思ったけどな。」

私「かけたと思ったって。鍵家の中にあるじゃん。」

嫁「そうそうこの鍵小さくて探しづらいんだよね」

私「・・・。とにかく鍵もっていくのわすれないでよ！」

翌日・・・。

帰宅すると誰もおらず、また鍵が開いたままになっている。
そこにアスペ嫁が戻ってくる。

私「あのさ、昨日鍵持って行ってって言ったじゃん？」

嫁「え、何言ってるの？鍵持って行ったよ！」

私「じゃあなんで家の鍵あけっぱなのさ？」

嫁「だって、鍵持って行けって言うから持っていたんだよ」

私「鍵はさ、何のために持って行っているの？」

嫁「そりゃ、鍵をかけるためでしょ。私のこと馬鹿にしてるでしょ！」

私「鍵持って行くだけでなくて、かけてくれないと意味ないじゃん」

嫁「持って行けって言うから持って行ったのに。。。」

私「空き巣とか入られたら困るでしょう？」

嫁「それは困る。」

私「じゃあ、出かけるなら少しの時間でもかけてよ」

嫁「空き巣困るから、パパも気をつけてよね！」

私「・・・・。」

アスペ嫁がこんな感覚なので私の張り詰めた神経は余計に
硬直してパンパンに張っていくことになります。

でも、この人と生活する限り、結果オーライ的な考えも
受け入れていかないと、頭が壊れてしまいます。

もちろんアスペ嫁はわざと鍵をかけていないのではないのですが、
1ヶ月に半分以上同じようなことをされると同居している人は
正直うんざりしてくる人の方が多いのではないでしょうか。

そして、その他のことも盛りだくさんですから、カサンドラに陥っている
人からすると、パートナーは自分と共鳴しない。協力も感じられない。
自分は懸命に家族が上手く回るように試行錯誤を一人で毎日強いられる。
自分の価値を自分で見いだせなくなってくるのも時間の問題なのです。

アスペ嫁と生活することは、私にとっては爆弾か不発弾か分からないような
リスクを抱えて過ごしているようなものだとおもいます。

そりゃ、爆弾や不発弾が家の中をうろうろして、隣で寝ていたら、
気が気でないですものねぇ＾＾



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