2017年07月12日
アスペルガーの女性に有効な手段は?オキシトシン?認知行動療法?
アスペルガー症候群にはどのような治療方法があるのかというと、ADHDと違って薬物療法という手段は今のところありません。現在、行われているのは主として認知行動療法です。人は何かが起きた時に自然に頭に浮かぶイメージがあります。これを自動思考と呼びます。認知行動療法では、アスペルガー症候群の人の自動思考をまず把握し、現実と極端な偏りがないかを探り出します。偏りがあれば、そこを医師との対話を通じて修正していくのです。当然、一朝一夕で効果が期待できるものではなく、根気よく治療を続けることが何よりも肝要です。
一方、新たな薬物療法の可能性も見え始めています。東京大学のグループが2015年9月、脳で生成されるオキシトシンというホルモンを1日2回6週間にわたって、アスペルガー症候群の人の鼻にスプレーすることで、対人コミュニケーションの改善が認められたと報告しています。
引用元:医療プレミア
認知行動療法はアスペルガー症候群だけではなく、アダルトチルドレンなど
さまざまな人の対応策として有効なケースがあります。
必ずしも万人に適した方法かというとそうではなかもしれません。
自分のゆがんだり、偏ったりした考え方など自動思考や先入観の
色を薄くさせていくようなイメージです。
自分は絶対正しくて、相手は間違っている!
という発想しか選択肢を見いだせないような人に対して、
何を言っても焼け石に水です。
この自分100%:相手0%の感覚を、
考え方の癖を矯正していくことにより、
自分の正当性90%:相手の正当性10%
のように少しずつ相手の言い分も聞く耳を持てるようになったり、
自分自身の視野を広げたりできることが期待できます。
私自身も認知行動療法は行っていますが、
ひとことでいうと即効性はありません。
病院などではなく、自分自身でやり始めたとしてもおそらく
途中で挫折してやめてしまうかもしれないです。
自動思考の癖を矯正すると言うことはそのぐらいむずかしいといえます。
オキシトシンによるアスペルガーの症状の緩和については
以前もお話ししたことがありますが、これもはっきり言って
個人差があります。
上記のような書き方をされると改善が認められた=魔法のホルモン
みたいな幻想を抱きがちですが、改善が認められていない人も
いますから期待のしすぎには注意が必要です。
アスペルガー当事者や支える人たちからすれば、
なにか即効性のある解決方法をどうしても求めがちです。
私自身もわらにもすがるおもいでさまざまなものを体験しました。
ただ本質的な問題を解決する即効性のある方法は現在までみつかっていません。
おそらくあきらめの意味ではなく、即効性を求めるのはこれからもむずかしいでしょう。
個人的には当事者に認知行動療法も良いですが、それよりも
サポートしている側がしんどい場合は、サポート側が認知行動療法
を試してみるとよいかもしれません。
相手をなおそう、改善させようと言うことばかりに躍起になってしまい
疲労困憊になっていることが多いので、そればかりに固執するより、
目線を少し変えることも何か気がつくきっかけになるかもしれません。
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