2016年12月17日
虐待が増えているのは発達障害児が増えているせい?!親が未熟なせい?
「もし、『うちの子は発達障害かも』と思っても、『なんでそんな当たり前のことができないの!?』と無理に叱ったりしないでください。それはお子さんにも大きなストレスになってしまいます。発達障害は ひとつの個性 として考えられます。研究が進んでいて対処法もあるので、過剰に心配することはありません」
引用元:楽天WOMAN
自閉症スペクトラムとADHDの違いが説明できる?という内容の記事でした。
昔に比べて発達障害の認知度が高まってきているのでたまにこういう
整理する内容は良いのかも知れません。
なんとなく意味が理解できている人や、当事者の家族であれば、
何度も同じ内容で聞き飽きているものですが、世の中には、まだまだ
わからないという人の方が圧倒的に多いので地道な説明は必要です。
発達障害の知識を取り入れる初心者の場合は大切な情報です。
しかしながら、我が子や自分のパートナーが発達障害であるとわかっても
特性を理解したつもりでも、なかなか冒頭に引用したアドバイスのように
対応できるかは疑問です。わかっていても結構難しいのです。
発達障害児が統計上は増えているという話はよくききますね。
さらに虐待事件も右肩上がりに増えていること、児童相談所などへの
告発や相談件数も増えているということも明らかになっています。
私としては実際は増えていると言うより、認知できる医者が増えたこと、
一般人の発達障害の認知度も増えたことが大きく関係しているとも思っています。
昔から発達障害と診断されなくても生まれつきの特性で苦労してきた
人はたくさんいるはずですからね。
発達障害児=虐待を受けるというわけではありませんが、
一般的には感覚のズレや意思疎通がうまくいかないことから
育てにくいと言われるのが発達障害でもあります。
これはとくに男の子でADHDによる多動症が目立つ子どもや、
アスペルガー症候群の積極奇異型のやはり落ち着きがないような男の子
をベースとして言われているようなことです。
うちの嫁のようなアスペルガー受動型タイプは小さいころは
周りから見るとおとなしく、言うことも比較的ききわけがよく、
多動がみられることもなく、成績も普通よりは上であることが多いため
問題視されずスルーされてしまう場合もあります。
親ですら自分の子どもがここまでかと気づきませんからね。
あってはいけないことですが、育てにくいことからその鬱憤が
子どもへ向けられてしまうと言うことは思った以上に多いことだと思います。
ひとことでいえば、親が未熟であるといえますが…
・言うことを聞かない
・いきなり奇声をあげる
・急に暴れ出す
・やくそくをまもらない
・何回言ってもできない
こんなことが毎日あるとお母さんからすれば、
何で私の子だけこんなに育てにくいの!なんてなりがちなのです。
さらに離婚率が圧倒的に高い最近ですと嫌でも片親で育てる
ことも多いです。
両親がいても家庭に協力的でなければ結局意味がありませんが、
本当にシングルの場合は物理的に色々な壁が出てくるので大変です。
だからシングルマザーって本当にすごいと思いますよ。
虐待は減っていって欲しい出来事ですが、やはり行っているのは
大人であり、親の方です。育てにくいという面はイライラする原因に
なりかねませんが、子どもに怒り散らす前に、自分が怒りのコントロールを
うまくできるようにカウンセリングを受けた方がよっぽどいいきがします。
そのぐらい子どもの虐待には親の問題が一番に来ると言うことを理解しておきたいですね。
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コメントありがとうございます。
「親にとって都合の良い子」ということが親が気がつかない限り、
この因果応報は世代を超えて続いていきそうであることが問題です。
子どもの育て方とか自分との向き合い方を親に学ばさせる環境が
整ってこないと未熟な親がどんどん増えていくと思います。
虐待が無くならないのは「叩けば言うことをきく、大人しくなる」。すなわち「いい子になった」ように見えてしまうのが大きいのでしょう。
実際は「服従が身に付く」「いい子の演技が上手くなる」だけだったりするので、良くない事だと思うのですが…。