アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

⇒芸能人のがん闘病の報道について。がんに無知な人のお気楽な記事が多い。

⇒抗がん剤は比喩表現ではなく毒薬です。がん治療の大きな落とし穴。

⇒がん患者は必見！代替療法は自己責任で！がんビジネスは体を守ってくれない。

インフォームドコンセントという説明責任が医者にはありますが、
どんなにがんについて治療方法を説明されても、告知で気が動転している
患者からすると冷静な判断はなかなかできないものです。

切除手術や、抗がん剤ができる患者は病院に内容を提案されたとしても、
現実的には病院の担当医のいわれるがままうけるということが多いようです。

ただ、末期がん患者とよばれる転移や進行がすすんでいるがんに対しては、
病院としてはできることが限られています。

それゆえ患者は見放された気持ちとなり、代替療法へと足を踏み入れるという
ながれは昔も今も変わっておりません。では、どんな種類の代替療法があるのでしょう。
療法と呼べないようなものも含みますが、がんビジネス全体を把握するということは
大切です。

■アガリクスやフコイダン、βグルカン、不思議な水など。



これらは一般的に免疫細胞を増やすとか活性化させるという意味でがんの患者を
中心に売れています。がんになっていない人間でも毎日1000個程度はがん細胞が
体内でできているといわれています。しかしそれががん化しないのは免疫細胞がそれを
貪食してくれているからなのです。

結果的にがんをやっつけているのは自分自身の免疫細胞なので、その免疫細胞が増えて
もっとがん細胞を攻撃して減らしてくれたらいいよね！って話です。

しかし、末期がんともなると、敵に数が多すぎるのでしょう。三国志でいう呂布みたいな
豪傑の白血球が1ついたところで、何万という兵を倒すというのは無茶な話です。
ですから、万に一つで聞く人もいるでしょうし、仮に白血球が少し増えても圧倒的な
がん細胞に太刀打ちができないというケースも多いのではないかと思います。

■玉川温泉は放射線の効果。




がんになれば玉川温泉にいけばいい。イヤイヤそんな簡単なものではありません。
玉川温泉は車がさびてしまうほど空気の酸性濃度が高く、かつ温泉の岩から微量の
放射線が出ていることでも有名です。

これは、微量の放射線で体全体の免疫細胞を刺激してあげて、活性を促し、
結果的に免疫細胞ががん細胞を攻撃しやすくなるということです。サプリなどと
効能的には同じことです。異なるのは、温泉自体の温浴効果などが相乗効果となって
精神的なストレスが緩和できたり、がんにともなう痛みが緩和できれば御の字です。

【自宅で味わえる玉川温泉】
自宅湯治セラミックボール「玉川の花湯」


■温熱療法は医療機器でもあり、ストレス緩和には良い

温熱治療器　On-Q　オンキュー（ピンク）【管理医療機器】＋使い方DVDと三井とめ子先生の本付


どんなに良い治療をしていても、毎日ストレスだらけですと免疫細胞は減ってしまいます。
イライラして怒っているより、笑顔の方が免疫細胞が増えるんですね。これは医学的にも
証明されていることです。どうしてもがんにすぐ効くものを探しがちですが、温熱療法は
地味にがん患者にとっては生活の質を高める治療方法だと思います。

種類としては専門の大学病院でやる温熱療法から、自宅でできる温熱療法まであります。
がん細胞は温熱に弱く42度以上で死滅するともいわれていますが、実際それは逐一
確認は自宅の場合できませんが、体を温めるということは患者とのスキンシップにもなり、
心の面でリラックスさせる効果もある点は良いでしょう。

■丸山ワクチン


日本医科大学付属病院で1964年からつかわれているワクチン。
副作用がほとんどなく、免疫力を向上させるという点では他の
代替療法と期待される仕組みは一緒です。

実際に丸山ワクチンを受けるには、ワクチンを注射してくれる
病院と先生の承諾書などの書類が必要です。

⇒丸山ワクチンオフィシャルサイト

どこの病院でも快くやってくれるというわけではなく、
丸山ワクチンにある程度理解のある医者でないと
断られるということも充分あります。

手続きは比較的面倒で、有償治験というかたちになります。
といっても40日分のワクチンで9000円と他の代替療法と比べても
そんなに値が張るわけではありません。

そのほか病院で注射を打つ診療代などがかかります。

末期がんの患者が治療法がなく、このワクチンを終末期に
使用するということが多いので、どうしてもワクチンが効いているか
という統計が参考になりません。

「がん」になったら、私はこの代替医療を選択する―元がんセンター医師の告白


■霊的なものや、神様にお布施など



除霊だとか霊視してがんを取り払う。神様に身も心も捧げて…なんていう詐欺も未だにあります。
普通に考えれば誰でも怪しいと思えるのですが、日本はオレオレ詐欺大国でもあります。
あんな手口で年間何百億円という金額を搾取されているのです。がんが治るのであれば、
こういう言葉を信じてしまう人たちがいてもおかしくありません。

いろんな療法がありますが、一番全く意味がない方法です。というか詐欺です。
霊感商法などと併せていろいろ買わせたり、手法は様々です。

■いろいろな治療があるのは事実ですが、最終的に死生観と向き合うことも大切。



がんになって初めて｢死にたくない！｣と思う人も多いでしょう。
なかなか自分の体の中で起きていることに向き合うことができず、自殺してしまう人も
いるかもしれません。しかし、病気が治るにしても治らないにしても自分の死と向き合う
時間を与えてくれるのが｢がん｣という病気なのかもしれません。

普段はいつ死ぬかなんて考えず、生きている人がほとんどです。
最終的にはどんな人間も病気なり事故なりで命はつきます。これからどのように
過ごしたいかという自分の余命を考えることは覚悟をすると言うことです。

いろんな療法に手を出すのもひとつの生き方です。そして西洋医学では病院は
治療ができないと冷たくなるといいましたが、最近では緩和ケアの施設が充実している
病院も多くなってきました。緩和ケアのスタッフは、患者の痛みや死生観などをうけとめる
ことが仕事です。病院にさじを投げられたと沈んでいる人も緩和ケア科を受診するという
ことは大切なことです。

なにもホスピスに入るだけが緩和ケアではありません。痛みのコントロールをしてもらいながら、
人生を最後まで全うするという生き方もあります。ガンを治す魔法の薬は現代にはありません。
自分に都合のいい話ばかり耳に入ってきてしまいますが、大切なのは自分の免疫力を落とさないこと。

日頃からイライラばかりして免疫力が下がるようなことばかりしている自分ですが、
もう少し免疫力を意識した生活をしていければいいなぁと思う今日この頃です。

【楽天ブックスならいつでも送料無料】アスペルガーの男性が女性について知っておきたいこと [ ...